見出し画像

『淡海文庫71 淡海妖怪拾遺』刊行前夜

淡海 おうみ文庫の新刊『淡海妖怪拾遺』。
担当編集が「滋賀県の妖怪の本を作りたい」と最初の企画書を出したのが2年前の春。当時滋賀民報やDADAで「淡海の妖怪」を連載されていた杉原さまに相談し、毎月アプローチを続けて、2023年12月ようやく発売にたどり着きそうです。

下記、本書から少しだけ。

オバケ(妖怪)の出現場所が決まっているのはおもしろい。淡海にしか出没しない妖怪がいるのではないか、江戸の河童と淡海の河童には出没の理由は違っているかもしれない……。淡海の妖怪拾遺のはじまりだった。

「はじめに」より

『淡海妖怪拾遺』は、淡海の妖怪を調査・探求するぞ!という大袈裟なものではない。読書、映画、祭事、興味の趣くまま好奇心に身を委ね、妖怪とは関係のないように見えるところで「こんなところにも妖怪が!」という拾遺なのだ。

「高橋敬吉と妖怪」より

土地に現れる妖怪たち。本書には滋賀に現れる妖怪を収録しました。
一つ目小僧や河童など全国各地に現れるモノノケのほか、多賀先食烏 せんじきがらすやガオーさんなど滋賀固有の妖怪を収録しています。
本に載せきれなかった妖怪たちの話は12/17(日)の出版記念講演で聞けるかも⁉
17日の講演は少人数で開催します。
お申し込みはお早めに。

イベントの前(同日13時~)には出版相談会を開催します。
こちらもお申し込みをお待ちしております。

■ 著者プロフィール
杉原 正樹(すぎはら まさき)
1957年、滋賀県彦根市生まれ。北風寫眞舘 代表。妖怪歴は30年を越える。
著書に『カロムロード』(サンライズ出版/淡海文庫)などがある。

■ 本書で取り上げる妖怪(一部)
魑魅、鬼車鳥、観音堂筋の妖怪、一つ目小僧、木娘、大入道、ショウケラ、老狐、おたまさん、鯰、先食烏、酒呑童子、太郎坊天狗、竹生島の天狗、仙人姿の天狗、河太郎、ガワタロ、沖島のカワウソ、思子淵さんと河童、大百足、ガオーさん、平将門の首、水犀、二丈坊、怪牛と隻眼の童子、油坊主、青坊主、密僧坊、赤入道、角大師、狐火・人魂、蜘蛛ノ火、亡霊子、蓑火、油赤子、ヒクイドリ、沖島の幽霊、お菊の皿、常元虫、虎姫さま、多賀久徳のオトラ、安義橋の鬼、目玉しゃぶり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?