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絶滅した2ストロークバイク、やっぱりあの瞬発力は忘れられない世代です

絶滅したエンジン

最新バイクのエンジンは厳しい排ガス規制に対応することが前提になっていることを差し引いて考える必要がありますが、250以下の排気量に関しては、現在のスポーツバイクよりも90年代の2ストロークバイクの方が動力性能に関しては圧倒的に高いと思っています。

ストリートマシンからはほぼ姿を消してしまった2ストロークですが、オフロードの競技車両に関してはまだ新車が販売されてるみたいですね。

バイクのエンジンには大きく分けて2ストロークと4ストロークが存在し、エンジンの構造が大きく異なり、出力特性なども違います。


2ストロークの爆発回数は4ストロークの2倍

現代のバイクのほとんどは4ストロークエンジンを搭載しています。

吸入、圧縮、爆発、排気という4つの行程を1つずつ行っていきます。


廃棄と爆発が同時だからカムが存在しない。
シリンダーに開けられたポートの大きさや高さがカムと同じ役割を果たします。

これに対して2ストロークではピストンが上昇する時に吸入と圧縮、ピストンが下る時に爆発と排気を行うので工程が2つしかありません。

4ストロークの場合は、クランクシャフトが2回転で一回爆発しますが、2ストロークの場合は毎回爆発することになります。

その為に同じ排気量であれば2ストロークの方がパワーを出すことが出来ます。

ただ、2ストロークが時流から外れてしまっているのは確か。

 2ストロークが姿を消してしまったのは、主として燃費と排ガスの問題があげられます。燃焼途中で排気が始まってしまうことから完全燃焼させることが難しく、ピストンやシリンダーの潤滑の為、ガソリンにオイルを混ぜなければならなかったので、排気にはオイルを燃やしたことによる白煙が出てしまいます。

 こういった理由から4ストに比べると排気ガス中にHC(炭化水素)やCO(一酸化炭素)が多く含まれていて、厳しくなる排気ガス規制に対応することが出来ず、燃費も良くないことから年々厳しくなる排気ガス対策が難しくなってしまったわけです。

このようにして消えていくエンジン。
それにともなって名車が続々廃版となっていった。

あのスパッスパーーーっって吹けあがる加速性能、瞬発力のあるエンジンの乗り味を知ってる世代は少し寂しい気もします。


YAMAHA セロー250

ヤマハのセローってやっぱり名車中の名車な気がします。あのヒラヒラ感と瞬発力、どこにでも行ける走破性と機動性は現代の技術でどう蘇るのかと思いにフケってします。

排ガス規制も行き過ぎるのもなんだかなーって思います。

そうそう、レーサーレプリカブームの火付役も2ストのレーサーレプリカでしたね。私は小学生だったので免許取れない8歳か9歳ごろ、レーサーレプリカに似せたポケバイを買ってもらい乗り回した。それほどバイクといえばレーサーレプリカってぐらい一辺倒になってた時期。

ブームの始祖、スズキのRG250ガンマ乗ってみたかったな〜、NSRは乗った事あるので大体同じかな?軽くてスカッとブン回るエンジン大好きでした。まさにレーサーレプリカって感じで白煙出しながら乗ったのも今では良い思い出です。


現在、日本で購入できるツーストロークバイク


カワサキ・Ninja150RR…….547,800円(税込)

Ninja150RRはインドネシアカワサキから2012年〜2015年まで発売されていた水冷2ストローク単気筒149ccのエンジンを搭載したフルカウルスポーツ。

150とはいえNinjaと名乗るだけあって、排気デバイスのスーパーKIPSや、2次エアシステムのHSASを搭載するなど、かなり本格的なクオリティに仕上がっています。


スズキ TS185ER 南米仕様

TS185ERは主に南米で活躍しているスズキの2ストローク車。

日本でも70年代に発売されていたハスラーシリーズが原型となっており、見た目はほとんど当時のハスラーと同じ。

エンジンはなんと空冷2ストローク単気筒183cc。空冷だから車重も100kgちょいとかなり軽いのも魅力です。この時代に空冷の2ストが売られているだけでも相当レアなことだと思います。

日本には2014年式が並行輸入されていて、新車で購入することができます。


 BETA RR2Tシリーズ

オフロードの老舗メーカー、Betaからも新車で買える2ストロークマシンがあります。RR2Tは125、200、250、クロストレイナーは250のみナンバー取得可能。

KTM・150 EXC TPI…….1,062,000円(税込)


Husqvarna・TE 250i…….1,257,000円(税込)


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