見出し画像

【22'7月後半から8月頭】愛しのコロナ療養生活


療養中に母が送ってくれたお手製救援物資

2022年7月、睡眠不足の体を容赦なくコロナに奪われた。なんか喉が変な感じだな、を2日くらいした次の朝、39度の熱が出た。人生初、39度。体を動かすのもしんどい。死ぬかと思ったよね正直

ワクチンを一度も打ってないからそれはもうしんどくて、出るであろう症状を網羅したと言っても過言ではない。
ひとつの症状が終われば次が、といった感じに、喉の激痛・頭痛・関節痛・高熱・味覚嗅覚なしなど5つくらいの症状がひとつずつこんにちはしたかと思えばさようならしていった。

コロナにかかったのが東京にいる時だったから、実家にも帰れず、本来なら隔離期間に入れられるところだったんだけど、幸いなことに、同じ時期に従姉妹がコロナに感染してた。

なんとラッキー。従姉妹の家に転がり込ませてもらい(本当にありがとう)、二人でコロナ療養生活を謳歌した。

味覚も嗅覚もなくて、食欲もなくて、超絶楽しくない期間だったはずだけど、なんか楽しかった。
特に、気温が落ち着いた夜中に散歩するのが好きだった。エモ。

散歩中、道の角にあった小さな公園
眠れず、話してたら朝が来てた

楽しかったものの、味覚・嗅覚・食欲がない日々は酷なもので、半分死んでいるような感覚だった。

味も匂いもするから、食べる楽しさが9割くらいなくなって、食感でしか味わえない。ただお腹にものが溜まっていく感覚しかない。食べるのに飽きた。
といっても、食欲すらなかったし、なぜか無性に牛乳を摂取したかったので、無限にコーンフレークを牛乳に浸して食べていた(残った牛乳はゲロ甘だったに違いないが、何の味もしなかったので流し込んだ)

人間は普段感じているよりも嗅覚に頼って生きていることをひしひしと感じた。普段当たり前に匂いがしていたものが無臭であるというのはとても不思議な感覚だった。
例えば、お風呂で髪を洗うときにシャンプーやコンディショナーを使うが、それらの香りが全くしない。お風呂の楽しさ激減。
夏場、この食べ物傷んでるかもな、、と思って鼻を近づけたが、無臭。そうだ、嗅覚ないんじゃん。と気づいて、傷んでいるかの判別ができない。
アロマキャンドルがあって、どんな匂いがするんだろう〜と思って嗅いでみる。無臭。そうだ嗅覚ないんじゃん。香水もそれに同じ。
21年間を共にしてきた嗅覚との一時的なお別れは、さすがに慣れなかった。
その後、体調が復活しても味覚と嗅覚はなかなか戻らず、1000円くらいするおいしいおいしい(らしい)かき氷を友達と食べに行った時も、冷たさしかわからなくて高級かき氷20%な気持ちだった。

後悔していることはただひとつ、激辛カレーを食べなかったこと。
味覚はなくても、舌の痛みはあるんだろうか。あーあ、やっぱり食べとけばよかったなぁ、激辛カレー。
ちなみに本物の酸っぱい梅干しをいくら食べてもなんともなかったから、激辛カレーを食べたって何の味もしなかったんだと思う。
今でも食べなかったことを後悔しています。

半月くらい経って徐々に戻っていったけど、気持ち味覚や嗅覚の細胞が減ったような気がしている。
シャンプーがどれも同じ匂いに感じたり、食べ物も前ほど繊細に味を感じ取れなくなったような気がするし、なんか感性が鈍った気がしなくもない。
本当なのかもしれないし、気のせいなのかもしれない。神のみぞ知る。


2023/4/3 スオミ@22歳になった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?