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雑記

だだっ広い3階建てのデパート
ジャングルのような商品棚
それにそぐわないような、がらんとした店内
流れ続ける電子音っぽい「あの」店内BGM

買い物中に、急に店内の電気がチカチカし出して、買い物客が惑っていると「ようこそ。ドン・キホーテ王国へ」とあのペンギンが喋り出して、違う世界に連れてかれる...みたいな妄想が頭をよぎるくらい、私は、まるで架空のファンタジー王国に迷い込んだような気分になった。

私がここで表現するファンタジーというのは、昼間のディズニーのような華やかな楽園ではない。
「ドラえもん のび太とブリキの迷宮」の冒頭で、確かのび太が寝ている間につけっぱなしにしていた白黒テレビの砂嵐が急にハックされたような状態になり、そこから不気味なウサギが出てきてのび太がそっちの世界に連れていかれちゃう、みたいな話があった気がする(記憶が曖昧だけど、子供心にはかなり気味が悪かった)。まさにそんな感じ。

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近所にあったアピタが昨年の6月に閉店しまして、ドン・キホーテが入ったんですが、この前初めて行ってみたんですよね。
そしたら、アピタの時にあったレストランとか服飾店とかゲームセンターとか、全部そのままで、それ以外の「全て」が、ドンキホーテにすり替わっていたんです。装飾、フロア図、BGM、支払い方法などなど…
あの場に全く新しい店として入るとさほど違和感はないんだろうけど、あったものがそのままでもそれ以外が隅々まで侵食されてるあの状態にこうも違和感を感じるものか、と思って残したくなった。

こう、ディストピア世界とかで、かつてはとても煌びやかだったものが成れの果てのような姿になっていたり、といったような寂しさと、
現実に確かにあったものが夢の中でファンタジー化されてるような(そこにいるキャラクターは口が笑っているけど目が笑っていない)嫌な驚きと、
閉園寸前の遊園地で乗り物が軋んでいて、何か悪いことが起きるんじゃないかみたいな不気味さ
inど田舎のドンキでした。

2024.1.31@久々の更新がこれかよ

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