#会議通訳 #同時通訳 の行動リスト #JFND行動中心アプローチ2021

#JFND行動中心アプローチ2021

 約300人の大所帯のオンライン日本語教師研修 「JFND行動中心アプローチ」に4月は毎週水曜日午前6時から(日本時間は午後6時)で勉強しています。基本的にインドの日本語教師の方々を対象としている研修ですが、インド外にも門戸をひらいていただきブエノスアイレスから参加しています。世界中からいろいろなバッググラウンドの先生がいて、もちろん日本からもで、クラスで学ぶ以上に新しい出会いや気づきがあり、楽しく勉強しています。

 まず短い5分程度のビデオを視聴して、課題に取り組みそれをクラスの日にグループで持ちより話合いをしますので、これを #反転授業  と言います。それぞれの課題を達成し、#classroom というGOOGLEのプラットフォームで提出という方法です。これを利用すると、提出者、非提出者が一覧になり教師は継続的にフォローできます。また、Googleフォームにより内容理解の確認、さらに仮名(かめい)を使っての課題への相互評価を次回は行いますのでその方法も学び、さらに体感することができます。その課題はこちらに書いた行動リストをCDS (CAN DO STATEMENTS)という語学学習で重要な、、ーーできる、という達成目標を書いたもののリストに直していきます。言語行為という、言語を使って私達は何らかの目標を達成させる行為を細分化したものです。また学習レベルにより制限や対象を限定します。

 まず第一週は自分の強みのリストということで、日本語教師以外に、私はスペイン語日本語の通訳で、同時通訳を行うことから、会議通訳の行動リストを作ってみました。基本これは「ネタ」で後で会議通訳ってどんなことするのですか、とよく聞かれるのでリスト化してみたいのです。しかしながら予想どおり、村上先生から

「この後この行動リストを基に日本語のコースのコンテンツを考えるので、通訳ができるぐらいのレベルでこういうコースで学びたいという人がどのぐらいいるのかがちょっと僕には心配です」

という、もちろんちゃんと読まれた感想が来ましたのでびっくり。世界中のバラエティのある行動リストなんですよ。ちなみにクラスメイトは猫の。。。だったり、技師の行動リストなど。。。まあ個性的で私は足元にも及びません。

 村上先生はまたの名を冒険家、そして実は本日お誕生日です!おめでとうございます。またさらに2020年コロナ禍でオンライン授業が一斉に世界中で始まり、ICT教育なんて少しやっていたけれどもこれは本格的にやらなくちゃとなった世界中の日本語教師に救いの手を差し伸べるため!?企画された #ZOOMでハナキンの一周年でもあります。いつもありがとうございます。

<<上にどうして #JFND行動中心アプローチ2021  に参加したか、そのきっかけについて書いています。>>


 自らの授業の見直しだけではなく外出できない人との接触ができない、そういうときに人とのつながりは何と尊いものだったか。もはやハナキンスタンダードやハナキン廃人、という用語までできてしまいました。

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#Bitmoji でこんなかわいいアイコンを作ったり、授業前のシステムの実験台でやってみたり、これは日本では今何ていうの?や地域差を検証したり、個人的に今晩のおかずは何にしよう、とかでレシピを交換したりな同僚というよりも親戚づきあいですね。また特にZOOMミーティング内での動きや不具合の調整には全く問題なくなりました。

 もはやこのハナキン毎週金曜日午後9時(私は午前9時)は私達の習慣行動となりました。というわけで、どんな集まりかは是非一度ご参加ください。ほぼ日本語教師ですが、いろいろなバッググラウンドを持つ人が多いですし、語学教師などや海外生活などに興味がある人はもうすぐーーへ行く、行きたいなどは関係の人がいますから、すぐに紹介してもらえて、とてもアットホームで、だいじょうぶです。

さて、標題の課題は私は以下、書きました。通訳って何する人だろうと見るには最適です。イメージのため、写真も貼っておきますね。それからまた上記のコメントをいただき、「ブエノスアイレスに来たばかりの人を簡単な日本語でなおかつ楽しくアルゼンチン的日常生活に入れるようにするための行動リスト」に変更します。それまではしばしこちらでお楽しみください。

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(これらは懐かしのブースでの会議通訳の写真です。今はすべて自宅で単なるPC前でマイク付きヘッドセットをつけて行います。ご用命は tomokobuenosaires@gmail.com まで 通訳になりたいので勉強したい方への日本語スペイン語レッスンも可能です。)



行動リストの名前: 会議同時通訳の行動リスト

行動リスト:
(ここから下に自分の強みに関する50以上の行動リストを書いてください。)


【定例的なもの】
案件に関連する連絡を受ける。
案件に関する資料を受け取る
資料を準備する← おくられてこなければ請求する
<言語活動>
してください。   
していただけませんか。
きっと送っていただけていると思うんですが、私が見逃しているかもしれないんですがいかがでしょうか。 


資料を読む

<要注意>野球比喩  脱一本足打法   ストライクゾーン

声を出して読む

   <要注意> スピーカーの抑揚に寄せることが必要なこともある。

わからない場所、理解不明瞭なところをチェックする。
   <要注意> 地名、特にその読み。 簡単なものほど違うことがある。

チェックリストをつくったものの内容を調べる 
手持ちの資料を見る。     
 インターネット検索をする 
テーマで検索する    
 用語で検索する
 登壇者で検索する
略歴、プロフィールを調べる。   
  登壇者に関する資料を日本語、スペイン語、英語で言語検索する 
  講演ビデオがないか検索する 
  本人ではなくても同僚など近いイメージの人の検索をする
  聴きながら、訳してみる。それで不明瞭なところや表現などを理解する。

<要注意> あれ、あんなこと。。。
 内容についてのニュース記事を探す 
 試訳を作り、自分の資料を作成
上記についての資料に目を(耳を)通す
理解できない場所(地名や工場などの敷地内のこと)について調べる
 インターネットで調べる
 専門家にたずねる。

資料がない場合、とにかく準備をする。
どんなテーマか確認する
ネット検索で関連ページを見る。
語彙リストを作る。
表現リストを作る。
関連の文章を試訳する。
それを読む
声に出して読む/書く
パートナーがいる場合
連絡して日程調整をする。
調べた資料の交換、共有。
場合によっては共同で資料、試訳作成
わからないところを教え合う。
調べたところは共有する。
当日のスケジュールの確認
分担を決める。
その決めた資料を共有する。
緊急連絡や緊急事態にどうするかお互いに確認する。
 連絡ツールを決める。
 こうなったらこうするを決めておく。

必要なら再び連携を取る。
メール上でもしくはネットミーティングでコミュニケーションを取る。
ハンドオーバーについて取り決めを行う。

【会議当日】

ミーティングに入る前の準備をする
    発声運動
    飲み物の準備 温かい物、冷たい物を用意する
      お湯をポットに入れる
      マテ茶の葉をマテにそそぐ
      マテの容器をセットする。
    食べ物の用意をする。
      チョコレートなど 休憩時間は軽食など
    資料の確認と準備
    PC周りのレイアウト準備 ひじおきなど。
ネットミーティングプラットフォームに接続する。
入出して参加者に挨拶する。
アジェンダ、リニューアルされた資料などを受け取り確認をする。
アジェンダなどを読む
わからない箇所を質問する、または深く聞く。
それをしながらみなさんの声に慣れる。
音声チェックを受ける。
必要なタイミングでマイクをあける。
声をだす。
パートナーとの声の調子を整える。
他の人達の声を聴く。
 ハウリングしていたらその調整
 必要なアドバイスをする。
ハンドオーバー、言語切り替えの練習をする。
本番の準備をする
 トイレに行く。
 水などPC周りのものを用意する
 ブザーはならないようにする。
 家人に話しかけないよう静かにするよう知らせる
 携帯のバッテリーを確認、
 携帯イヤホンなども準備、
 携帯の呼び出し音を切る。
 PC画面上を整理する。
タイマーをスタートさせる準備をする。
タイマースタート
【本番】  
 
タイマーの時間で始める。
終了時間を念頭に入れる。

マイクをあけて自分の順番に訳に入る。
すーと入って、すーと出るを心掛ける。
目の前の言語ボタンが間違えていないか常にチェックする。
意味の等価を伝えることに集中する。
自分の番が終わりそうだったら携帯で手ふり合図などをして交替を告げる。
休憩中はリラックスるするが最初はパートナーを聞いてサポートできるよう備える。
お互いに落ち着いたようであればしばしのリラックスで次に備える。
また合図がきて自分の番になったらハンドオーバーを受ける。
 マイクをあける。 
 パートナーのキリのいいところで話始める。
 


【突発的なこと】
せきがでそうになったら
 マイクを閉じて咳をする。できたらパートナーにメッセをして大丈夫な旨を伝えておく。もしくは携帯の画面で合図する。

ネット落ちしたら。
 すみやかに戻るよう務める。
 時間がかかるようだったら、パートナーが引き継ぐ
 次の交替までやりきれいに変わる。

パートナーが無理そうだったら
    チャットで数字などを入れてあげる。

オーガナイザーや講演者が消えたら
 
黒子ではあるがその旨フォローする。

【例外的なもの】
予定になかったことが出てきても動じない。
   
わかる範囲で何とかやる。。。 後でクライアントに多少の文句はいってもいい。
臨機応変に予定外も対応する。
しかし終了後あまりにもひどいことは丁重にお伝えする。

【終了】
あいさつをすませ、ミーティングから退出する。   
必要ならばフィードバックをおくる。



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