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ステラおばさんじゃねーよっ‼️83.ドリームキャッチャー 〜サインと誕プレ

👆ステラおばさんじゃねーよっ‼️83.ドリームキャッチャー 〜離乳食 は、こちら。




🍪 超・救急車


「美味しかった〜!母さん、ありがとう」

カイワレはバースデープレートのコロッケカレーを完食し、知波に感謝を伝えた。

「良かったー!その言葉を聞けて。久々にコロッケ作ったからうまくできたか心配だったの」

知波はホッと胸をなでおろした。

すると歩は唐突に、

「たい兄、これ」

と分厚い紙束が詰まった茶封筒をカイワレへ渡した。

その中には、カイワレ連載誌の《Fabuleux》11月号の雑誌数冊が入っていた。

「どうしたの、こんなにたくさん?!」

カイワレが驚いて歩に訊ねた。

「うーん。学校の休み時間にさ、家族の話になって。ついね、兄が《Fabuleux》に連載してるんだ〜って言ったら、サイン、欲しいー!ってなって…」

歩は嬉しさ半分、申し訳なさ半分の気持で、カイワレに経緯を話した。

人生初のサインを書くにあたりカイワレはためらいしかなかったが、兄のサインを引き受けた歩の立場を考えると、むげに断れないな…とも考えた。

「わかった。サイン考えるから、2、3日お時間くださいってお友達には伝えて」

「わあ、いいの?やったー!ありがとう、たい兄〜」

と歩は抱きついてきた。

カイワレは歩の背中を数回叩きながら、

「わかったから離してー」

と歩に言う。

そう言われると歩は我に返り、カイワレから身を離した。

続けて歩は、カイワレに小袋を渡した。

「たい兄、お誕生日おめでとう!」

満面の笑みでプレゼントを渡す歩は、妹ながら可愛いとカイワレは思った。

「開けていい?」

カイワレも嬉しくなり笑顔で歩に訊ねた。

「もちろん!開けてくださいな」

カイワレがその袋を開けると、歩の大好きな黄色の熊キャラとカイワレと同じ誕生日の有名猫キャラの小さなフィギュアが出てきた。

「それ、わたしだと思って仕事机に必ず飾ってね!」

「わぁ、ありがとう!」

「たい兄の仕事ぶりを監視してあげる♡」

と笑いながら冗談を言う歩。

「誕生日プレゼントなんてポーちゃんと交換するくらいだったから、嬉しいよ!必ず、飾るね。歩ちゃん、ありがとう!!」

と深々と頭を下げると歩は、

「やめてよ〜!」

と叫び、すっかり照れて身の置き場に困っていた。

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