私と家内は自営業を営んでいた頃、Hのタイミングは子供が学校に行っている昼間でした。
子供も小学校高学年や中学生になると、性への関心も増すので、夜のタイミングですと何かと気を使う訳で、家内からの提案で昼になりました。

　しかし男の生理は時間で決められないこともあり、私は夜に家内にアタックしてしまった事がありました。
家内は2階で子供が起きているから、と拒否しましたが、12時も過ぎていて遅いからもう寝ているよ、などと無責任なことを言いながら、なし崩しのように家内と始めてしまいました。
裸になり、家内が私の上でワッショイしていた時です。家内は必死に声を殺していました。
襖が突然開き、そこに小学6年生の次女の姿！
私も家内も時が止まりました。
次女は何かとんでもない場面を見たという顔です。
すると家内が厳しめの声で
「何？！」と。
次女は小さな声で…
「あ、あしたの…遠足のす、水筒がぁ…どこ？」
家内はちょっと間をおいて、一気に
「台所の上の引き出し、右から2番目！」
と言い放ちました。
私は吹き出しそうになりました。
次女は消えいるような声で
「…わかった…」と言って襖を閉めました。
家内は溜息をつきながら私から離れ自分の布団に移動していきました。
残された私は、下腹部を指しながら
「どうするんだよこれ？」と。
「知りません！自分で何とかしてください！
…それから、明日私の方からちゃんと話しておきます」
と言って家内は寝てしまいました。

　翌日家内は2人の娘たちに性教育を施しました。長女が中1、次女が小6です。

　その夜、私が書斎で仕事をしていると長女が入ってきました。
「昨日、大変だったね」
「お前、どうしてそれを…ママから聞いたのか？」と私。
「ううん。昨日、〇〇(妹の名)が項垂れて階段を上がってきたんだよ。水筒持って。私、階段の上にいたからさ、〇〇に言ってやったんだよ、夫婦の寝室なんて突然開けるもんじゃない！って」
「え？お前知ってたの？」
「だいたいわかるじゃん、そんなこと」

　家内の性教育もあってか、我が家ではセックスに関するタブー感は無く、オープンになりました。
あの目撃事件から数年経ち、娘たちにも彼氏ができました。避妊などの決め事もしっかりしているとの事。
父親として娘の性の話はあまり聞きたく無いのでは、と言われるかもしれませんが、我が家では男と女が付き合うようになれば自然にそういう行為になる事も理解し、オープンに話もします。

　親のHを目撃するという事はショッキングだと思いますが、翌日家内がどういう話をして娘たちを教育したかが気になりますが、いくら聞いてもそれは教えてくれません。
真面目な性教育だけではなく、女性同士にしかわからない男性観や下ネタなんかも話したのかもしれません。要は悪いことをしているのでは無いという理解なんでしょう。

話し合いですね。