「ザ・ヒーローズ・アー・デッド」企画書

キャッチコピー:英雄たちは死んだ。人々は生きた。終わらないバッドエンドが、新たな英雄を生む。

あらすじ:ヒーローたちにより作られた平和は、食人衝動に目覚めたヒーローたちにより瓦解した。文明が崩壊した東京にて生きる人々と、彼らを餌としてみているかつてのヒーローたち。かつて魔法少女であった親友から魔法少女の力を受け取った春奈は、ヒーロー狩りとしてこの世界で生きる道を選ぶ。彼女が目の当たりにしたのは、改造人間1号である男の正義と末路であった。

第一話のストーリー:文明が崩壊した東京。かつてヒーローたちであった超人や改造人間は人を食らう存在となっており、人々は必死で彼らの手から逃げ惑っていた。女子中学生の春奈は、住んでいた集落を魔法少女に狙われる。その魔法少女は、春奈のかつての親友であった。
必死で集落から脱出した春奈は、物資を回収していた少年、坂神星夜と出会う。星夜の機転により、逃亡に成功する春奈。春奈はまだ世界がまともであった頃、平和のために戦っていた親友が理解できず、自ら縁を切ってしまったことを後悔する。自分が彼女を見捨てたせいで、こんな地獄のような世界になってしまったのでは。そう後悔する春奈を、星夜は慰める。ヒーローたちも、目の前のことを考え、周りのことをおろそかにしているふしがあった。春奈だけでなく、皆が他人に甘えすぎていた。間違っていたのは、全員だと星夜は語る。
そんな春奈と星夜は、ついに追ってきた魔法少女に見つかってしまう。星夜より先に、春奈を狙う魔法少女。春奈は懺悔するが、魔法少女は聞く耳を持たず、衝動のままに春奈を喰らおうとする。春奈が噛みつかれる直前、改造人間に変身した星夜が魔法少女を引きはがす。星夜は自身が1号と呼ばれる旧型の改造人間であること。この世界を多少はマシにするために、戦い続けていることを告白する。魔法少女の火力に苦戦する星夜。逃げられず戦いを見守るしか無かった春奈は、とどめを刺そうとした魔法少女の前に躍り出る。春奈を見て、攻撃を外す魔法少女。星夜の一撃が、魔法少女を吹き飛ばした。
星夜は、魔法少女が春奈を見て動揺したこと。その隙をついて倒したことを恥じる。しかし春奈は、魔法少女の目が獣同然であったこと、餌である自分を潰したくないから攻撃を外したのだと、涙ながらに語る。星夜は礼を言うと、迎えに来た仲間たちの元へ向かう。彼らもまた、星夜と同じくヒーロー狩りをしている者であり、彼らの手には、この辺りで暴れていた超人や改造人間の首があった。
星夜を見送ろうとする春奈の足元に、ブローチが転がってくる。それは、魔法少女の力の源である宝石だった。春奈は宝石を手にし、星夜たちを追う。

第二話以降のストーリー:かつての親友の力を手にした春奈は、ヒーロー狩りに合流しようとする。しかし、かつて怪人であったり、偽ヒーローとして作られた者たちは、春奈の決意を笑う。星夜も笑うことはなかったが、春奈のチーム入りを認めることはなかった。それでも必死にチームの後をついてこようとする春奈。だが春奈は、突如あらわれた改造人間に攫われてしまう。その改造人間は2号を名乗っており、星夜の姿に酷似していた。あらわれた星夜が2号を止めようとするが、星夜を先輩と呼ぶ2号に負けてしまう。
春奈が目を覚ますと、そこは東京ドームの跡地であり、多くの人間が囚われていた。2号率いる改造人間軍団が企む人間牧場計画。彼らは餌となる人間を、家畜のように増やそうとしていた。餌としての健康診断を受けている最中、春奈は魔法少女の力に覚醒。複数の改造人間から逃げ延び、人々を逃がそうとする。混乱の中、あらわれた星夜。彼は2号がかつての相棒であったことを告白。止めたくないが、止めなければならないと、2号率いる改造人間軍団に突撃する。1号に頼まれ、人々を逃がそうとする春奈。そんな春奈の元にやってきたヒーロー狩りの仲間たちは、仕事を引き受けつつ、春奈に星夜の戦いを見届けるよう告げる。
炎上する東京ドームにて、2号との決着をつけた星夜。しかし星夜もまた、食人衝動に目覚めようとしていた。自分がかかることで、食人衝動の真実に気づきかけた星夜であったが、そのまま衝動に狂わされ逃亡する。
星夜の戦いを見終えた春奈。そんな春奈をヒーロー狩りの仲間たちは、新たなメンバーとして迎え入れた。

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