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「6/13,14 米FOMCで市場は少し冷めるのではないか」

五月の市場は少し出来過ぎかも

五月の市場は、米国は意外に、特にナスダック株の上昇が続きました。日本市場もむしろ過熱気味と言うくらい上昇し、日経平均は32,000円を超えて推移しています。
米国の金融政策は、なお利上げ余地を残し、6月のFOMCで利上げ見送りしたとしても7月は利上げ実施が予想されており、なお引き締め継続がコンセンサスになっています。
その割に、市場が上昇しているのは、一つはシリコンバレー銀行に端を発した米欧金融不安によって、当局がマネー供給を増やしたせいであるかもしれません。

今後も金融不安対応とインフレ対応の両輪駆動

近々でニュース記事を見かけなくなった来ているように感じますが金融不安は、利上げ継続している限り、昂進していきます。
予定調和でも働いているのではないかと思わせるように、利上げによる株価調整が起きていません。もしかしたらこの金融不安は国際金融スジが裏で糸を引いているのかもしれないなどと思ってしまいます。
このことは本当かウソかわかりませんが、いずれにしてもここまでマネーが膨らんでいると金融不安は不安以上の不安になってきており、そのため株価も大きく下落させるわけにはいかないということは間違いなくあるでしょう。
しばらくは、金融不安対応とインフレ対応の両輪で金融政策は進んでいくしかない状況です。

6/13,14のFOMCとその後について

予想の多くは、米国時間明日明後日のFOMCは利上げをいったん見送るというところにコンセンサスが来ているようです。
そうなるのだろうと思います。
しかし、一方でこれで利上げが終了というサインになると、インフレ圧力がなお強い現況下ではインフレがさらに昂進するリスクがあり、まずいと言うことになります。
ですので、次回7月以降で再利上げを想定していて、さらなる利上げも辞さないという強い決意を示す必要があると思います。
どういうレトリックでそういうサインを出すかは、FRBパウエル議長の腕の見せどころでしょう。
というわけで、FOMC後はある程度のサプライズをFRBが出す可能性が有ると見ています。そうなれば、7月のFOMCへ向けて、市場は熱を少し冷まされることになる蓋然性が高いのではないかと思っています。

日本への影響について

日本への影響は、為替がまず第一にありますが、FRBの利上げサインが強ければ円安にふれますので、株式市場は大きく下げることはないでしょう。むしろしばらくしたら上げてくる可能性が有ります。
そういう意味では、現在は日本市場は為替次第と言っていいと思っています。円高なら、株は下げ、円安なら、上げ、このくらい大雑把に考えて個別株検討をしていくことが重要だと思います。

以上、6/13、14のFOMCは改めて言うまでも無く重要なイベントですので、今回記事として纏めてみました。

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