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「6/13,14FOMCあるいはその先に向けてのリスクは?」/意外に国際金融スジは安穏としているように見える

FOMCは織り込み済み?

米国時間明日明後日とで米金融政策決定会合FOMCが行われることは繰り返しお伝えしてきました。
その内容についても、利上げ見送りの可能性が高いこと、見送れば7月に利上げする可能性の高いこともお伝えしてきました。
そしてどうやら、それらについて市場は既に織り込んでいるようです。
いつものように、豊島逸夫氏のコラムを引用します。

6月利上げ見送り、7月利上げの可能性

このなかでも、上記したように6月は利上げ見送りで7月に利上げという可能性が高いことを記しています。
また、FRBは相変わらずインフレリスクに過敏で、市場とは乖離があること、パウエル議長の判断の難しさを示しています。
市場とのギャップの中のどの地点に着地するのか、が難しい判断だということなのでしょう。景気後退と様々なステイクホルダーとの葛藤がこの判断に影響を与えます。

安穏としている国際金融スジ

私は、この状況は昨年の状況にも少し似ていることから、パウエル議長のタカ派発言が株式市場を下落させるのではないか、と疑っています。
そうならなければそれは良いことなのですが、身構えておく必要はあると思います。
しかし、豊島氏の記事から推察するに、どうやら国際金融スジは意外に安穏としているように受け止められます。
ちょっとこの辺の事情は分かりませんが、米国株に投資していない私は冷めた目でそのあたりを見ているつもりです。
豊島氏も言っているように、日本株は相対的に下落にも耐性がある状況です。

為替円安に身構える??

また、豊島氏は、ドル高円安が加速するリスクに言及し、日銀植田総裁に手洗い洗礼が待ち受けている、とまで言っています。
本当にそうでしょうか?

私は従来から申し上げているように、円安は国益ですし、もし過度の円安になるにしても、昨年2022年12月に日銀黒田前総裁が僅か0.25%上方の0.50%までの金利を許容すると言っただけで10円も円高に振れた手を使えば、ごく些少の利上げで過度の円安は解消することで、むしろ金融正常化に対する伝家の宝刀を手に入れたも同然ではないかとも思うわけです。
もちろん金融政策的理屈は必要でしょう、でもそれは植田さんは学者で得意中の得意でしょう。

このことは既に記事にしましたので繰り返しませんが、円安はどこまでいっても日本にとって有利で、物価面のデメリットがあれば対処法も厳然として有る、ということから心配は要らないと思います。

さて、明後日朝にFOMCで情勢はどうなっているでしょうか?

皆さんもこういった予想をしながら、ご自分の投資行動に役立てるようお祈りしています。

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