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多摩ゆたか ~ぶどうテイスティング2023~

先日、群馬県甘楽町の楽山園に行った際に、道の駅で購入した「多摩ゆたか」というブドウ。

甘楽町産多摩ゆたか

550~400円ほどで売られていて、色、形、重さで区別されているように感じた。400円のものは、小ぶりで、果皮の色合いが敬遠されそうな雰囲気になっていた。私にはむしろ好都合で、400円のものを買い求めた。

少ししおれているのかなと思ったけど、二日間チルドにおいて、全然元気そうだった。

マスカットのような外観

洗ってみると、パックに入っていたときよりも、おおぶりの粒もあって、これで400円なら、すごいお得だなと思った。

藤稔なんかは、これだけおいとくと、梗から実がボロボロ落ちちゃうんだけど、多摩ゆたかはそんなことはない。なかなか強い品種のようだ。

大きな粒を、二つに切ってみる。果肉も緑。種無しとあったけど、少し残っている。私には、それで十分。

デラウェアのように梗にくっついているところから果肉を押しだして食べようとすると、果皮と果肉の間に果肉がくっついてもったいない、と書いてあるコメントを見つけた。

実際に、それをやってみると、確かに若干、残る。半分に切って、それを押し出すように食べてみると、残る雰囲気が下のもの。

多少、果肉が残るか。

じゃあ、皮をむいてみるとどうかというと、案外剥くのはたやすい。

ツルっとというわけではなく、果実の個体差もあったが、それでも、そこまでのストレスは感じなかった。

半分に切ったものを剥く

子どもは美味しいと食べていた。

果肉の弾力は強い

果肉は存外かたく、果皮も厚い。一つを丸々剥いてもいいけれども、二つに割って剥くのが子どもには一番いいかもしれない。

一つを丸々剥いてみました。

マスカットのような外観ではあるものの、マスカット香はないですね。どちらかというとまったりとした甘い香りで、巨峰とかの味わい。

酸味は少なく、甘みが強い。果皮も含めて渋みもほとんどない。けれど、皮は厚くて食べられない。食べてみようと思って噛んでいると、さすがに渋みが染み出て来る。でも、顔をしかめるほどではないです。

一番、果皮に

果皮の色が悪くても、剥けばキレイになるので、そこまで神経質になることはないと思います。皮には若干のぺトロール感もあるので、無理に食べなくてもいいと思います。

この個体は、皮が薄く、剥きにくかったです。若干、その辺個体差があるようです。

フーズリンクさんの説明によると、巨峰の交雑で生まれた白鋒の自然受粉を選抜して、「多摩ゆたか」が誕生したようです。

生れた場所は調布で、俺は東京生まれ○○育ち♬、のぶどうのようです。

早生品種のようで8月末から9月頭が時期のようですね。

今はこの種の白ブドウ、シャインマスカットに席巻されている感はありまして、多摩ゆたかのような地味な品種は地元消費で細々と作られているという感じのようですが、400円でこのクオリティなら、全然ありですね。

パフェの色合いで、緑を飾りたいけど、価格!という場合は、果皮の状態を選別した多摩ゆたかもありですね。

甘いし。

果汁もしっかりあります。剥いてたら、手が若干ベトつきました。

甘い証拠です。

東京生まれのブドウと言えば「高尾」が有名ですが、「多摩ゆたか」もいいですね。

ワイン用のぶどうにしては酸味が少ないのでちょっと厳しいかもしれないですが、「高尾」で醸したワインと、「多摩ゆたか」で醸したワインがあると、ちょっと贈答用として面白いかもしれないですね。

高尾は東京ワイナリーさんでやっているので、葡蔵人さん、どうですか?

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