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東御松本往還 〜旧丸子町の魅力〜 中編

昨日、前編を挙げたのですが、どうもお酒を飲みながら夜遅くに書いていたこともあって、イマイチ情報が足りない気がしたので、いずれ追記したいと思います。

ダムに戻るんですが、ここのダムは当然山奥で、人っこ一人おらず、通るのは巨大なダンプばかりなのに、この道の入り口付近に「売地」があったんですよ。誰が買うんだろう?

ちなみに、この風景の入口は工事用車両の出入り口でもあって、殺風景な雰囲気です。そこの土地を買おうという人がいるのでしょうかね。完全にポツンと一軒家案件です。

ルートがわかりづらかったかもしれませんが、この街道沿いを探索しております。東端が東御IC。西端が松本市の水汲(みずくま)付近です。

今回のルート

内村ダムから、かなりの勾配を降りていきます。絶景ポイントもいくつかあるのですが、そこを撮影するためには、かなり遠くに駐車して、歩いて行かなければ「安全に」撮影できないので、断念しました。

今回、駐車に関しては、かつての記憶と、二度の仕事にかこつけてのロケハンで目星をつけたところに駐車しております。三才山トンネル入り口の撮影などは、混雑具合や時間帯、工事の状況にによっては、駐車、発車、合流が難しいケースもありますので、思い付きでやるのは止めた方がいいかもしれません。

そんな急勾配の街道を降りていくと、鹿教湯温泉の入口があります。いわゆる「丸子温泉郷」の最大の温泉街です。温泉街が生きているところって数少なくなりましたよね。

鹿教湯温泉に入っていきました。どこかの高名な坊さんに仏が化身した鹿が、湯の在り処を教えたという由来のある温泉。

山の間に切りひらかれた温泉街で、入ってみると、案外に広い空間です。それでも、歩道にあがらないと、すれ違いはできないくらいの幅員ではありますが。

ちょい寂れ感はありますが、大江戸温泉などがテコ入れしたホテルなども生きており、まだまだ頑張れるポテンシャルをもった温泉街だと思います。

ちなみに、この鹿教湯温泉は、昔は西内村という行政区画で、それが丸子町に編入されることになりました。1954(昭和29)年のことです。

いつもはショートカットのトンネルを行っちゃうので、あんまり温泉街の中には入ったことないんですけど、いい感じの温泉街です。温泉街の中央に川が流れ、ちょろちょろと音が響きます。鹿が教えてくれた湯。

桜も健在で、私のお花見は、まだまだ終わりません。こういう小さな流れって大好きなんですよ。

時間もないので、日帰り温泉に入る余裕はなかったのですが、鹿教湯温泉には病院もあります。人間ドックの提携施設もあったりして、何かもっとできるんじゃないかと思います。

こちらは、青木峠に至る道ですが、無理にいくのは止めた方がいい難道です。酷道マニアの人がいく分には、普通くらいの難道ですが、日曜ドライバーは止めた方がいいのかな。

さて、鹿教湯温泉はこれぐらいにして、本道に戻ると、次に見えて来るのか大塩温泉の文字。丸子温泉郷の、二番目大塩温泉ですが、ここは共同湯と営業中の旅館が一軒。しかし、現在はもしかしたらやっていないかも、ということで、紹介はしないようにします。

秘湯ではありますが、心していかねばならない感じ。信玄の隠し湯だったらしいですね。

このような街道が、続きます。何もない、といえば、何もない。買い物に行くには、丸子町のスーパーまでいかねばなりません。どちらかといえば、低山と、そして、ときおりニョキッと伸びる山が、旧丸子町の風景の魅力です。

なくなった義父が、晩年、山のフォルムで、「これは〇〇山」と地元の山を判断していましたが、そんなに山のフォルムに魅力とか個性ってあるの?なんて思いましたが、今ならその感覚がわかりそうです。

ただただ、街道です。晴れた平日の午後は、車通りもあまり多くないですが、朝夕は大型のトラックなどが通るので、避けた方がいいでしょう。

内村川と背後の山のコントラストがキレイ。ただ、河原は除草前なので、うるさい感じがありますね。

少しづつ川の整備も進んでいるようです。ただ、今回、土砂崩れの跡や、地すべりあとがちょくちょく見られたので、気を付ける必要があります。

昔のタバコ屋さん。大きい家が多く、時代の流れを感じさせます。

旧丸子町の西内村の最東端に位置する丸子温泉郷の最後が、霊泉寺温泉です。ここは、私も好きな温泉の一つなので、昔はよく行っていたのですが、今日は時間もないので紹介だけ。

霊泉寺温泉は、254号の街道に大きな看板があるところを曲がって向かいます。入ったところに、レトロな待合場と、公園のようなものがあり、桜も咲いてました。

しかし、脇道に入ってすぐ温泉があるわけではありません。実は街道から2kmほど中に入っていく必要があるのです。

霊泉寺温泉まであと1500m

一見、え、ホント?この奥にまだ行くの?なんていう道を進んでいきます。行き違いは、カーブのところに逃げるスペースがあるので、大丈夫ですが、大きな車体の車だとドキドキしますね。ハマーでは来ない方がいいと思います。

昔は、こんな表示看板がなくて、え、ホントにこの奥にあるの?なんていう風景のところを通ったものでした。だから、標識が出来たのでしょうね。でも、それゆえに秘湯感は強いです。

はい。着きました。温泉街の入口には、こうした赤い欄干の橋がかかっています。あの街道から、え、こんな桃源郷?みたいな風情が春にはあっていいですね。冬はもっと寒々しいです。

橋を渡った側からの風景。

街道を逸れて入っていく道のドン突きにできた温泉街が霊泉寺温泉ですが、すでに街はなく、旅館数軒と、共同浴場があります。無料駐車場が、入っていくと右側にありますので、見落とさないようにしてください。

ここの奥に車で行きすぎないようにした方がいいですね。無料駐車場には、霊泉寺温泉の由来が書かれています。桜もキレイです。春の時期に行ったのは初めてだったのですが、桃源郷感があっていいですね。冬は寒々しいです。

由来も書かれておりますが、若干消えかかっていて、かわいそうです。ここもできたらどうにかできないものですかねえ。

しかしながら、鹿教湯温泉といい、霊泉寺温泉といい、昔ながらの風情をもった温泉で、昔のように団体客の誘致は難しいものの、何か人が循環する仕組みが作れないものですかねえ。

今日は、温泉の奥の方には行きませんが、秘湯好きの方はぜひ今の季節に行ってみてください。快適ではないかもしれませんが、秘湯感は強いと思います。

前編、中編、後編としてますが、もしかすると、もうちょっと増えるかも・・・。今回は、長くなりましたので、霊泉寺温泉までで、終わりとします。












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