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2023.06.22 〜花咲ガニと佐藤錦〜

何となく肌寒い6月の終盤。

佐藤錦

ふるさと納税で頼んだバラ佐藤錦1㎏が届いた。

最初、何がとどいたのかよくわからず、ここ数日忙しくて取りに行くのが遅れてしまった。

さくらんぼだった。

山形県東根市の「佐藤錦」バラ1㎏。

さすがに品質がいいので、当たっていても、まだダメージ少ないし、カビも今のところ見当たらない。

果肉の一部分にカビが生えていると、温度の具合でそこから、広がってしまうことはままあるが、この佐藤錦については、二日間日本郵便の中で耐えていたのに、若干の熟しのみで、ダメージはほとんどなかった。

むしろ、熟しかかったことで、甘みが増していた。ケガの功名だ。

築地では青果市場のことを「やっちゃば」と言っていたが、果実同士が当たるとそこが熟してしまうので、高級なものほどあたりが少ないように取り計らっていた。過剰包装だ、なんて言って、はやしていたが、包装の理由はあるものだ。

でも、家で食べる分には、見た目よりも味。

さくらんぼの季節も、この時期だけだ。

宮城県多賀城市に住む、ワインの大先輩は、この季節、奥様とさくらんぼの食べ比べをするという。なんという贅沢。実際、小売り店で買うと、高い。私も、現地に行って食べたいものである。

そんなさくらんぼも、バカスカ買ったりするほどの金銭的余裕はない。なので、こうして、ふるさと納税で注文する。割高かもしれないが、サプライズ感がある。

佐藤錦は、熟しが進み、色はやや褐変しているが、これが甘い。

表面の弾力ある皮は、噛もうとするとみずみずしく跳ね返してくる。それをギュッと押し込むと、ブシュッとあふれ出る果汁。ジューシーで、かつリンゴジュースのように甘い。スーパーのさくらんぼは個々の果実の糖度にムラがあることが多く、酸味と甘みが混在して、期待外れ感が生まれてしまうことが多い。

糖度ムラが少ないほど、高値で取引されるものだが、この高価さは、期待外れを少なくするための課金にほかならない。甘さの期待が裏切られない心地よさを値段で買うかどうか、ということである。

花咲ガニ

北海道の方は見慣れたものなのかもしれないが、海なしの埼玉県ともなると、なかなか流通に乗ってこない。ときおり、キロ4000~6000くらいで生のものを見るくらいだ。

今日は、なぜか小さい花咲ガニが一ぱい300円で売っていた。汁とミソがあればと思って、買ってみた。

足を切って、ゆでたら、ミソが外へ流れ出ていった。でも、またふんどしの中にはぺろぺろするくらいは残っている。尿酸値が気になるので、これくらいでいい。

身は、タラバっぽいと聞いていたけれども、実際カニくさい感じではない。私は好き。

ダイコンとカニ出汁とちょっと昆布出汁を隠し味にして、味を調える。確かに、長ネギなど青いものを入れた方がいいけど、七味などで少し垂直な味を加える。

割とあっさりめで美味しい。

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