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かわいい靴下にハマっています

もともと私は、メイクにもファッションにもあまり興味がない。
やっとスキンケアに興味がでてきた話は、以前noteで書いた。

めったなことでは服を買わないし、靴下は黒ばかり買いそろえていた。理由は、穴が開いても残ったほうをまたペアにできるのと、子供がいないころはパンプスやバレエシューズを履いていたので、黒い靴下ならストッキングの代わりに使えると思っていたため。

相変わらず、服には興味がうすい。雑誌や、ショッピングモールでマネキンが着ているのをみて「いいな」「こんなの着たらおしゃれかも」と思わないでもないが、試着は時間がかかるし、子供に食べこぼしやよだれを付けられることを考えると、安くてじゃぶじゃぶ洗えて、繊細な飾りがついていないのが一番だ。

でもある日。子供にキャラクターものの靴下を買っていて、横に大人用もあるのに気が付いた。
それは千と千尋の神隠しにでてくる、でっかいひよこ(だと思う。映画のなかで湯舟につかっていた気がするので、たぶんなんらかの神様なのだろうが、私はそこまで詳しくないので正確なところはわからない)。なつかしいな、と手に取る。
追い打ちをかけるように、子供は「ママかわいいー」と喜ぶし、買ってしまった。

なんだか、よかった。毎日似たような服、黒い靴下、ちょっと汚れたスニーカーで過ごしていたなか、「今日はひよこの靴下だ」という小さい変化。職場で靴を履き替えるので、ちょいちょい目にする。正直なところ、気分が上がった。
それで、ネットで絵本の靴下(ヨシタケシンスケとか、せなけいことか、有名どころが揃っている)を探し、注文した。生活必需品以外のものをネット注文するなんて、いつ以来だろうか。

それからというもの、私の朝に、「今日はどの靴下にしようかな」という小さい楽しみが加わった。昼間は職場で、ママ仲間に指摘されて盛り上がることもあるし、休日は児童館で職員さんとおそろいになって「あー!」ってなったりもする。
そんな毎日が、ちょっと楽しい。


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