有袋類になりたいワーママ医

ワーママをしている内科医です。 母親としては意識低い系、医師としては意識高い系。 ワー…

有袋類になりたいワーママ医

ワーママをしている内科医です。 母親としては意識低い系、医師としては意識高い系。 ワーママとしてのライフハック、研修医や若手の先生にむけたお仕事ネタ、一般の方にむけた医学的な知識などを書いてみたいと思ってます。

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最近の記事

楽しむことを恐れない自分になる

伊藤絵美の「世界一隅々まで書いた問題解決法の本」を読んだ。 すごくいろいろ感銘を受けたのだが、私がとくに心に残ったのは、「実現可能性にかかわらず、問題解決のための手段をブレインストーミングする。ずるかったり、いい子な解決法でなくてもいい」というところ。 堂々と言うことでもないが、私はすぐにいらいらする。子供がよくわからないことで癇癪を起したり、眠いのに永遠に話しかけてきたり、自分じゃ手が回らないから助けてほしいのに夫がスマホに夢中だったりすると、我ながら「そこまでいらいらしな

    • 私のto do管理の方法の歴史

      それなりの年数働いてきて、いろいろなto do管理の方法を試してきました。試行錯誤の歴史を振り返ってみます。 初心者時代:書くのがたいへんな割に、やり忘れが生じる 本当に初心者の研修医1年目時代は、とにかくメモ(メモ帳持ってなかったのでプリント用のA4用紙を拝借して使用)。指導医の先生に言われたら、「○○さん(患者さん)にこの薬を処方する」「××さんのサマリーを書く」とその場でメモ。でも、優先順位もわからないし、「あとでこれ調べよう」「勉強しよう」と思ったことも一緒くたに

      • デジタルの時代だけど、アナログも悪くない

        ミニマリストが流行っている。ものを最小限にしか持たない、すっきりとした暮らし。 ちょっと前だったら、好きな本やCDは買って持つしかなかったけど、電子書籍がだいぶ一般的になったし、サブスクでいろんな音楽を聴けるようになった。服も家電もレンタルできるし、スケジュール帳を買わなくても、アプリで予定やto doの管理ができる。身軽に生きていける時代になったものだと思う。 それは便利でいいことだけど、私は古い人間なので、好きなものを実物で持つのも悪くないと思っている。 例えば私が初め

        • 「十角館の殺人」を読んだ。

          私が語らなくても、いろんな人が傑作だ、ミステリ好きなら読むべきだ、と言っているのは知っています。でも、私が語ることで、「十角館の殺人」と巡り合える人が一人でも増えたらいいな、と思って書いてみます。 ネタバレはしませんが、感想を書くとどうしてもヒントになってしまうと思います。これから「十角館の殺人」を読むと決めている方は、ここから先は読まないでください。すでに読んだよという方、おもしろそうだったら読もうかなという方は、このまま進んでください。 私はもともと、ちょっとしたミス

        楽しむことを恐れない自分になる

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        • エッセイ
          22本
        • ワーママ生活
          21本
        • 医者のお仕事
          11本

        記事

          休日は効率化を求めない

          私は仕事が好きだ。もちろんいやなこともあるけれども、基本的にやりがいを感じている。なかなか難しいときもあるが、できるだけ時間を見つけて勉強して知識をアップデートしているし、どうしても子供のことで休んだり早退したりが多いので、勤務している時間は人の倍働くよう意識している。 to doリストを作り、隙間時間を無駄なく使う。ショートカットキーやテンプレートの利用は必須。よく調べることはまとめてメモして、いちいち調べないようにする。 実際倍ではないだろうけど、とにかく効率化を意識して

          休日は効率化を求めない

          かわいい靴下にハマっています

          もともと私は、メイクにもファッションにもあまり興味がない。 やっとスキンケアに興味がでてきた話は、以前noteで書いた。 めったなことでは服を買わないし、靴下は黒ばかり買いそろえていた。理由は、穴が開いても残ったほうをまたペアにできるのと、子供がいないころはパンプスやバレエシューズを履いていたので、黒い靴下ならストッキングの代わりに使えると思っていたため。 相変わらず、服には興味がうすい。雑誌や、ショッピングモールでマネキンが着ているのをみて「いいな」「こんなの着たらおし

          かわいい靴下にハマっています

          餃子から、親の呪いについて考える

          餃子、と聞いて私が思い出すのは、親の言葉って、無意識に子供を縛っているのではないか、悪気はなくても呪いになっているのではないか、ということだ。 私は餃子が好きだ。冷凍餃子を家で焼いても、惣菜としてスーパーで買っても、中華料理屋で頼んでも、まず大きく外れるということはなく、安定しておいしい。 でも、私は長い間餃子を食べることに罪悪感を抱いていた。お菓子をごはん代わりに食べているような後ろめたさ。 なので、大人になってから同僚と餃子を食べていて、同僚が「餃子は完全栄養食品だから

          餃子から、親の呪いについて考える

          私たちは謝らなくていいし、怒っていい

          ふだん、あまりエッセイの類は読まないのだが、ネットニュースで紹介されていたので「とりあえずお湯わかせ」(柚木麻子)を読んでみた。子育てやコロナ禍の日々、女友達との交流や子育ての工夫などのエッセイだ。 どれも軽妙な語り口で、子育ての大変さをくすっと笑える形で表現したり、男女差別について鋭い批判を述べていたりしている。 すべて面白いのだが、私が特に心に残ったのは2つ。 1つめは、お笑い芸人がテレビ番組のトークで、新幹線でずっと乳幼児に話しかけている母親を揶揄した、という話。私

          私たちは謝らなくていいし、怒っていい

          何年たっても古びない映画。「もののけ姫」を語ります。

          私がジブリの映画「もののけ姫」を観たのは確か小学生のときだったと思う。映画館でみたのか、テレビでみたのかは忘れてしまった。親から観るように言われて、終わったあと感想を求められて、「最後自然が戻ってよかった」みたいなことを言った記憶がある。 でも、そんな単純な話じゃない、と子供心に思っていた。うまく言語化できなかったけれど、自然を壊す悪い人間のせいですべてがめちゃくちゃになって、でも最後はみんな仲良し、平和になりました、ではないと感じていた。そうではないからなんなのか、は分か

          何年たっても古びない映画。「もののけ姫」を語ります。

          意識低い系ワーママが、ほんの少しだけ美容に目覚めた話

          私は、本当にずぼらです。仕事中は気を張っているのでそれなりにちゃんとしていると思うのですが、プライベートでは、母として、女性として、本当に意識が低い。 引かれると思いますが、真夏で朝起きたらもう汗だく、という日でなければ、基本的に朝は顔を洗いません。ちょっと目やにをとるだけ。当然、仕事がなければ化粧もしません。 ですが、ふと。休日子供と一緒に行ったショッピングセンター、トイレの鏡で自分をみると、なんかへんだなあ、と感じてしまいました。もちろん、きれいとかおしゃれとかでないこ

          意識低い系ワーママが、ほんの少しだけ美容に目覚めた話

          やっぱり健康が一番大事。

          2週間ほど風邪をひいていました。 もともとあまり風邪はひかないほうで、最後に熱をだしたのはコロナワクチンの副反応で1年前くらい。最後に風邪をひいたのは2年前くらいになります。 前回も、それまでも、だいたい風邪のパターンとしては「昼くらいに関節痛や倦怠感→夕方くらいに寒気→お風呂入らず布団で暖まり、汗をかく→翌朝には解熱」という流れでした。 ので、こんなに風邪が長引いたのは記憶にある限り初めて。 最初は「あ~、久し振りにきたな…」くらいでしたが、熱がなかなかさがらず、仕事も行け

          やっぱり健康が一番大事。

          意識的に学ぶ

          常に知識をアップデートしないといけないのは分かっていますが、やはり子供が産まれるとなかなかまとまった時間はとりにくく、時間があるときに学会誌にざっと目を通したり、学会で興味がある講演を聴く程度にとどまっていました。 家だと子供がいて時間がとれないし、でも残業できないので仕事中も時間きつきつで…。 今年は、もう少しがんばってみたい! ・定期的にシッターさんや一時保育をお願いして、勉強の時間をつくる ・勉強したことは「ふーん」で終わらせず、ノートやメモアプリにまとめ、翌日からの仕

          医者の転職体験談

          医局人事の異動以外に、自分で転職エージェントにお願いして転職した経験が数回あります。自分が初めて転職するとき、いろいろ不安だったので、体験談を書いてみます。 m3 言わずとしれた大手転職エージェント。つまらない結論ですが、結局ここが一番よかったです。担当者によっては誤字などちょっとしたミスが多かったりして、なにもかもパーフェクトというわけではないですが、やっぱり紹介してくれる案件が圧倒的に多いのと、レスポンスが速い。 登録しないでサイトで探すと、あまり件数がないように見え

          研修医の先生に伝えたい、私が仕事で心がけていること

          仕事をする上で、いつも心がけていることが3つあります。研修医の先生や、よければほかのお仕事をしている若手の方にも、お伝えできればと思います。 ①スタッフや患者さんに敬語を使い、礼儀正しく接する 白い巨塔はさすがにフィクションですが、病院において医者は偉い、という雰囲気はなんとなくあります。とくにご高齢の患者さんは、医者が圧倒的に年下であっても敬意をもって接してくださる方が多いです。スタッフも、医者の指示がないと動けないケースも多いためか、スタッフ自身の時間より医者の時間が

          研修医の先生に伝えたい、私が仕事で心がけていること

          一番の目標は便秘を治すこと!

          やりたいことリストにはいろいろ書きましたが、今年一番やりたいのは、便秘を治すことです。 本当に、若い頃、学生のころから便秘と肩こりには悩まされてきました…。働き始めてからはストレスなのかさらにひどくなり、妊娠・授乳期を経て悪くなる一方でした。便秘は薬を毎日のように飲んで、肩こりは隔週くらいでマッサージ行って。お金も時間もかかるのに、よくなるわけではなく、一時しのぎしているだけ。でももう仕方ないのかな、と諦めていました。 でも去年、ワイヤレスイヤホンを買って、YouTubeで

          一番の目標は便秘を治すこと!

          ホテルで体も心もデトックスしたい

          私が夢みている(妄想している?)のは、どこかに旅行に行って、体も心もデトックス、リフレッシュしたいなあということです。 観光なんかぜんぜんしないで、直接ホテルに行って、ずっとホテルで過ごす。テレビもみないで、スマホもみないで、景色を楽しんだり、温泉入ったり、マッサージ受けたりして過ごす。 飲み物なんかもルイボスティーとか体によさそうなもので、ごはんも部屋で食べて、野菜たっぷり、量は少なめ。 翌朝は朝ヨガとかしてみたりして。 若いころは、旅行はいろんなところに観光に行く

          ホテルで体も心もデトックスしたい