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研修医の先生に伝えたい、私が仕事で心がけていること

仕事をする上で、いつも心がけていることが3つあります。研修医の先生や、よければほかのお仕事をしている若手の方にも、お伝えできればと思います。


①スタッフや患者さんに敬語を使い、礼儀正しく接する

白い巨塔はさすがにフィクションですが、病院において医者は偉い、という雰囲気はなんとなくあります。とくにご高齢の患者さんは、医者が圧倒的に年下であっても敬意をもって接してくださる方が多いです。スタッフも、医者の指示がないと動けないケースも多いためか、スタッフ自身の時間より医者の時間が貴重だと思って接してくださる方が多いです。
でも、それはあくまで医者という立場だからであって、その人個人が尊敬されているわけではない!のです。
新人の看護師さんであっても、認知症があり理解力が不十分な患者さんであっても、医者が友達のような口調や、子供に対するような口調で接するのを見るのはあまり気分のいいものではありません。医療スタッフは、看護やリハビリなどのプロフェッショナルであり、医者の秘書や部下ではありません。患者さんは、内科ならたいていは自分より年上です。敬意をもって接しましょう。

②ネガティブな感情を表にださない

スタッフや患者さんに対し、一度でもいらだちや怒りをあらわにすると、そのあとどんなに優しくしても評価は取り戻せません。
いつも笑顔、は難しくても、淡々を仕事をしていくことはできます。
外来中に何度もPHSが鳴っても、さっき看護師さんに伝えたことを他の看護師さんに聞かれても、いやな声・顔をせず対応しましょう。
私の場合、女医だからより気をつけているというのは正直あります。男性の医者だと「あの先生怖い」となるのに、女医だと「あの先生ヒステリック」となりがちなので…。

③仕事は仕事として、気持ちの上で一線をひく

逆に、医者だからと理不尽な目にあうこともあります。患者さんの場合は医者だからというより医療スタッフ全体に強気にでることが多いですが、待ち時間について強い口調でクレームを言われたり、必要な治療を拒否されたのに、病状が悪化すると文句を言われたり…。
スタッフも、少ないですがとくに若手の医者、人当たりのよい医者に強くでる方もいます。「こっちは指示をしてくれないとなんにもできないんですから!」とほかの仕事をしているのに急かしてきたり、「それ今やることですか?」と指示を受けてくれなかったり。
やっぱり、これも医者だからです。その人個人が恨まれていることではありません。自分がしっかり仕事をしていれば、気にしすぎないようにしましょう。

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