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庭じまいとは・・


私が20歳で造園業を創業してから58年間で、小さな庭から大きな庭まで数えきれないくらいの庭を造ってきました。小さな坪庭から著名人の庭ではは1億5000万円位の庭まで、私の人生は造園業一色の人生でした。
4~50年前バブル絶頂期のころの日本では、総中産階級と言われて、50坪前後の土地を購入して、35坪位の家を建てて駐車場はとりあえず1台分を確保して、南側1/3のスペースを和風庭園を造るのが一般的でした。しかし時が経ち50年をすぎると庭石や灯篭や庭木は、ほとんどが昔の役目を果たさず迷惑な存在になってしまいました!
私は55年間に亘り庭づくりをしてまいりましたが、逆転の発想から「庭じまい」という仕事を令和2年から始めました。

https://niwajimai.com 
 
私の造園業の最盛期には社員が50名で売り上げ20億円ありましたが、現在は77歳を過ぎて一人で「庭じまい」を行いつつ人生を楽しんでいます。
素晴らしい「庭じまい」は、庭造りのノウハウが必要です。そんなノウハウを一つずつ公開して参ります。
昔は和風庭園が一般的で、庭石に灯篭そして松やマキの樹を植えるのが一般的でしたが、マツは剪定にお金がかかり困っておられる方が多いのが実情です。特に和風庭園は成功者の証として憧れの的でありました。大名が城を建て庭園を造り楽しんでいたので、そんな憧れがあったのではないでしょうか。
私が庭じまいを行った後で提案する樹木は、新緑を楽しみ、花を楽しみ、枝や葉をくぐり抜ける風を感じ、秋には紅葉や実を楽しめる樹木で、家族で楽しめる樹をお勧めしております。マツやマキの樹は1年中同じ形で同じ色で変化がなく維持するのにお金がかかり、楽しめる樹ではないと思っています。
しかし、そんなマツの樹やマキの樹は、40~50年前は主流中の主流で、ほとんどの家に植えられていました。今その樹が金食い虫で、見ていても楽しくとも美しくともないと感じる人が多くなり「庭じまい」の機運が高まっています。
一昔前まではマツの樹やマキの樹から、ハナミズキやシマトネリコが流行しましたが、それらの樹が部分的に枯れて困っている住宅を増えてきています。
そんななかで、私は果物の樹をお勧めしています。
例えば甘柿(富有柿)と渋柿を植えますと、新芽の淡い緑は花にも匹敵する美しさです。新芽が出ると次に美しい花が咲きます。花が終わるころは青い実ができはじめます。初夏になると葉は青々と茂り、枝葉を通り抜ける風を楽しめます。夏を過ぎ朝夕の気温が下がり始めると紅葉が進みます。柿木の紅葉は秋の季節を感じさせます。そのころには柿の実は橙色に輝き、渋柿は干し柿にすると、まるでスイーツのように甘くなります。甘がきは樹で熟すと大変美味しくなります。毎日食べても食べきれないときは、ご近所へお裾分けすれば、コミュニケーション作りに貢献します。
マツやマキの樹は季節感も少なく、剪定費用の負担が大きいですが、柿の木はあまり手入れのいらない優等生だと思います。柿木に限らずビワやヤマボウシやブルーベリー等も実を楽しめて人気があります。ゆずやカボスもお勧めです。私は最近では「ポポー」をお勧めしています。ポポーを食べた方は少ないと思いますが、バナナとマンゴーを足して2で割ったような味が致します。栄養価もバナナよりも高いそうです。実の形はアケビに似ていますが、私はアケビよりもポポーの方が好きです。ポポーの樹は、ちょっと活着率が悪い樹ですが、花はチョコレート色で楽しい果樹であります。熱帯の植物ですが耐寒性もあり日本の至る所で植えられているそうです。


これがポポーの花です。珍しいチョコレート色の花です!

NOTEデビューして2回目の記事がやっと書けました。
ご覧いただきまして、ありがとうございます。

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