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薬草デビュー 53 ドクダミ② 生薬名 重薬、十薬 味 性質 帰経 肺

 中村臣市郎先生のドクダミ考

写真は中村臣市郎先生の投稿よりお借りしました

 🌿帯状疱疹が継続し蔓延している。恐るべき免疫力低下である。
 しかし、残念ながらこれの特効薬がないのが現実である。
 古人が長い歳月の経験で形成した自然伝統医学の世界から見るとこんな簡単なことはない。

 様々な有効な薬草があるがドクダミがある。
 ドクダミを生で10本ほどとり防腐剤が入っていない純米酒、または限定酒780ミリリットに適切なビンの中に酒を入れて10本のドクダミを浸すのである。
 冷暗所に10日ほど浸し熟成させかすは取り出してエキスを別なビンに入れてそのエキスを一日3回ほど湿疹の部分に塗ればよい。
 自然と赤い湿疹が消えて一週間以内に改善、または治癒していくのがわかる。恐るべきドクダミの生命力だ。

 🌿ドクダミは帯状疱疹・皮膚病、腫れ物、吹き出物・ニキビ、アトピ性皮膚炎・、糖尿病・高血圧、便秘、水虫に効能がある

 多くの患者が庭に生えてるドクダミより救われている。有効成分は精油のデカノイルアセトアルテヒドであった。むろん、植物の病原体に対する最強の化学物質、ポリフェノールであった。
それは動物のリンパ球のような役目を果たすのだ。
優れた殺菌、解毒、排膿作用がある。

🌿ドクダミ・ 清熱解毒剤

 猛烈な異臭を放出させるのがドクダミ・であった。
 ドクダミは己を天敵から守るために強烈な悪臭を放散する精油を細胞内で合成しその液胞に溜め込んている。
 本体はデカノイルアセトアルデヒドという精油であった。

 これこそがドクダミという生命体の究極の液体免疫である。
 この植物免疫が効くのである。
 殺菌、解毒は壮絶である。
 それをなんとか合成させるためにドクダミは手に入る元素、炭素、酸素、水素それらを捕集し、選択して複雑な分子構造を作る。
 その特殊な構造こそがドクダミが長い歴史を生き抜いてきた秘密だったのだ。
 そこから10種の病気を治す効能が生まれてくるのだ。
 それはある意味で強力な鮮烈な効果的なリンパ球の役割を果たすのだ。
 だがこのアルデヒドは紫外線、加熱に弱く揮発する性質が強い。
 したがってドクダミの進化は新鮮な生に猛烈な殺菌力があり加熱して煎じると効果は半減することになる。

  原色日本薬用植物図鑑より


ドクダミの成分

 デカノイルアセトアルデヒドには強い抗菌作用があり、細菌ばかりでなく、真菌類にも殺菌力がある。

 独特の臭気はデカノイルアセトアルデヒドやラウリンアルデヒド。メチルノニルケトン、カプリクアルデヒド、3-ケトデカナルなどで、これらは乾燥すると揮散して臭気は消えるが抗菌作用も無くなる。

 クエルシトリン(精油)には強い利尿作用と弱い瀉下作用があり、ルチンと同様のビタミンP作用があると考えられる。(クエルシトリンは悪臭がないということである。by「家庭で使える薬になる植物」より)
他の成分は
イソクエルシトリン、クエルセチン、ミルセン、 メチルラウリルスルフィド,、アルファ-ピネン リモネン 2-ウンデカノン , ドデシルアルデヒド 、カリウム塩,、フラボノイド配糖体,、ベンズアミド誘導体

写真はウィキよりお借りしました

補充
🌿ウィキより さらにアフゼリン、ヒペリンが含まれる。
ミネラルとしてはカリウムを多く含む。
 
 ①デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド: 抗菌性があり、白癬菌(菌類)やブドウ球菌(細菌)などに対する殺菌作用がある。乾燥させると揮発、酸化されて失われる。

 ②クエルセチン(クェルセチン、ケルセチン): 毛細血管を丈夫にする作用、利尿作用、抗酸化作用。

 ③クエルシトリン、イソクエルシトリン: 利尿作用、緩下作用、強心作用、血管収縮作用。
 
 ④カリウム塩: 利尿作用、動脈硬化の予防作用。

⭕副作用

どくだみ茶の飲用による副作用として、以下のものが報告されている。

 ①高カリウム血症
 ②肝機能検査値(GOT、GPT)の上昇例
 ③フェオフォルバイドa(クロロフィル分解物)の光反応による肌荒れ(光線過敏症))
 ④妊婦の服用や過剰摂取、長期の連続使用は避けるべきとされる。

カキと一緒に
ツユクサと一緒にお浸しへ
初めてのドクダミ食。こわごわ幼葉を摘んで。生で食べた記憶が。

 食用

 ドクダミの葉は加熱することで臭気が和らぐため、日本では天ぷらなどにして賞味されることがある。  
 採取時期は4 - 6月ごろが適期とされ、摘み取った若芽と若葉は臭気が強いので、よく茹でて水を数度換えながら十分に水にさらし、味噌和えや酢味噌和えにすると、さほど臭いは気にならなくなるという。
また、おひたし、ごま和え、汁の実、酢の物、油炒めにもできる。
 ドクダミが持つ強烈な臭気は、干すか熱を加えるととぶため、地上部を陰干しにし、萎れたところをよく茹でこぼし、さらに水にさらせば、一般の葉菜類と同様に食べられ、適当な歯ごたえもある。

地下茎は一年中利用でき、味噌漬けにしたり、細かく切って茹でて一晩水にさらしてから、炒め物や煮物、きんぴら、酢の物、炊き込みご飯にする。

地下茎も適当な長さに切ってよく水にさらし、茹でこぼすことで臭いが取れる。
地下茎は繊維が強いため、太いものは2つから4つわりにすると食べやすくなる。
 
 ドクダミは民間薬として古くから利用されており、そのような薬効を期待して葉を乾燥させたものを煎じたどくだみ茶が茶外茶、ハーブティーとして広く飲まれている。
 
 また清涼飲料水である爽健美茶も、原料の1つとしてドクダミを使用している。
ドクダミをお茶にするときは、5 - 7月ごろの開花期の地上部を利用する。

ドクダミには血管を強くする成分が含まれており、この成分は熱にも強いため、調理したぐらいでは失われないことから、食用する場合でも保健薬としてドクダミ茶並み以上の効果が期待されている。
また、ドクダミ茶のようにドクダミを一度乾燥加工したものについては、殺菌作用のもととなる臭い成分が失われているため、殺菌や消毒の効果はない。
 
  漢方臨床応用(漢方的見地)

薬理作用 清湿熱、消よう腫
①抗菌 in vitroで黄色ブドウ球菌を強く抑制し、¼万の濃度で効果がある。
②効ウィルス 。
③利尿 有効成分はケルセチンとカリウム塩である。

臨床応用 肺膿疱に対する常用薬である。肺炎に用い、肺ガンにも試験的に使用している。

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あらためてドクダミの凄さに感じ入る。
高価な医薬品でもなければ、稀有な植物でもないドクダミ。いつもそこにあるドクダミ。ありがとう感謝です💚👏😔

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