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薬草デビュー 50 クコ 生薬名 枸杞子(味 甘 性質 平(帰経 肝、腎) 枸杞葉(味 苦、甘 性質 涼) 地骨皮“クコの根皮”(味 甘、淡 性質 寒 帰経 肺 腎)


不老長寿薬とされるクコですが、普通にスーパーの中華材料のコーナーでクコの実として販売されています。手作り杏仁豆腐には欠かせない赤い実。その認識だけでした。
市販の八方茶にナツメや菊花とともにクコの実が10粒くらい入っています。 

クコを調べれば調べるほど効能が凄いので😮⤴️⤴️❗

朝のお茶用(値段が安いので、良品じゃないはず)

ウチダ和漢薬さんより

クコはよく庭に植えられているため、外来の栽培植物のように思われがちですが、わが国にも川の土手や溝のへりなどに群がって自生しています。
ナス科植物の大部分が草本である中で、クコは珍しく木本(落葉低木)で、細くてきゃしゃな枝に、初夏には淡紫色のかわいい花を咲かせ、秋には楕円形で赤くて艶のあるきれいな実をたくさんつけ、葉が落ちてしまった後にも残って、初冬には風情のある姿を見せてくれます。 
また山菜としても春季に若葉をお浸しにしたり、クコ飯を炊いたり、また夏頃の葉は茶剤として楽しまれるなど、けっこう生活の中で馴染みの深い植物といえます。
クコは「神農本草経」の上品に「枸杞」の名で収載されました。
そこでは薬用部位は特定されていませんが、『名医別録』には「冬に根を採り、春夏に葉を採り、秋に茎と実を採る」と記され、種々の部位が利用されていたことが窺えます。各部位の薬効の違いについては、『神農本草経』や『名医別録』では触れられておらず、ただ性味については根が大寒、実が微寒、茎が寒とされているだけです。おそらく各部位は、諸臓器の客熱を去り、筋骨を堅くし、陰を強める薬物として、ほぼ同効で利用されていたものと考えられます。なお根については『雷公炮炙論』に「根を使うときは心を去って・・」とあるところから、根皮が薬用にされていたようです。 現在の中医学では、地骨皮(根)は肺の火や肝腎の虚熱を退除し、枸杞子(成熟果実)は肝腎肺の陰虚を補い、枸杞葉は心肺など上焦の客熱を去る作用があるとされていますが、李時珍は「性味の違いから部位ごとに使い分けるが、それは後世になってからのことである」と云っています。おそらく、金・元時代にそれぞれの性味が細やかに分けられたものと考えられます。

ウチダ和漢薬さんより

出典忘れました🙏

李時珍は「枸杞の苗,葉は苦く甘く涼であり,上焦,心,肺の客熱のものに適する。 根は甘く淡く寒であり,下焦,肝,腎の虚熱のものに適する。 子は甘く平であり,熱を退けることはできず,腎を補し,肺を潤し,精を生じ,気を益する。分けて用いればそれぞれ主とするところがあり,兼ねて用いれば一挙両得する」と述べています。

出典忘れました🙏


クコ若葉

桃華堂さんより

基原 ナス科 のクコ

成熟果実 性味 甘、平 帰経 肝・腎・肺
効能・効果 ①滋補肝腎・明目 ②潤肺
特徴 クコは東アジア原産のナス科の落葉低木で、日本では北海道を除く各地の荒れ地や土手などに生えています。夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に鮮やかな赤い果実をつけます。

ナガバクコは日本では自生しておらず、中国の西北部に分布しています。クコとナガバクコでは果実の味が異なり、クコでは甘味の他にやや苦味があり、ナガバクコでは甘味だけで苦味はないといわれています。 これら2種類の果実を「枸杞子」

桃華堂さんより

根皮を「地骨皮(じこっぴ)」、葉を「枸杞葉(くこよう)」として薬用にします。「日本薬局方」では枸杞子と地骨皮の2種が収載されています。

「枸杞子」は主に丸剤として用いられ、滋養強壮や目の症状改善に用いられます。

「地骨皮」は滋養強壮、清熱作用・止血作用があり、慢性の微熱や呼吸器の症状に用いられます。

桃華堂さんより

枸杞葉」は江戸時代の日本では主に食用として地骨皮や枸杞子よりもよく用いられていたようです。民間薬の強壮薬としてお茶にして飲まれていましたが、現在薬用として使われることはほとんどありません。

昭和40年頃に日本で大きな「クコブーム」が起きました。ある女性誌が「クコを飲んで病気が治った」という記事を掲載したのが火付けです。この時は葉を乾燥させてお茶のようにして飲んでいたようです。一時は河原のクコを取り尽くしてしまうほどの勢いがありましたが、その後このブームは急速に去っていきました。 枸杞子にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ニコチン酸や、ゼアキサンチン、アミノ酸などの非常に豊富な栄養が含まれています。

一般的には「クコの実」や「ゴジベリー」の名で親しまれており、スーパーフードとして注目されています。世界三大美女の一人である楊貴妃(ようきひ)が毎日食べていたとも言われており、薬膳料理にもよく使われています。デザートや菓子の材料にも使われており、杏仁豆腐のトッピングとして有名です。薬膳酒としてクコ酒もよく作られています。
 
枸杞子は「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」の上品に「枸杞」として収載されており、「味苦寒。五内の邪気、熱中消渇、周痺をつかさどる。久しく服すれば筋骨を堅くし、身を軽くし、老いない」と記載されています。

桃華堂さんより

【原色日本薬用植物図鑑】より 

クコ 根の皮部を地骨皮(ジコッピ)と呼び、消炎、解熱、強壮薬とし、虚労、糖尿、結核などに用いられる。 

また葉を枸杞葉(クコヨウ)、果実を枸杞子(クコシ)と呼び、葉は茶剤として、果実は煎剤または酒に入れて枸杞酒とし、いずれも強壮、強精薬とする。

薬理実験で、根皮は血圧降下、血糖値降下、解熱などの作用が認められ、果実には脂肪肝に対する改善作用、コリン様の作用などが認められている。
栽培は容易で、挿し木により容易に繁殖できる。

【漢薬の臨床応用】より

枸杞子
薬理作用 滋養、強壮の作用は含有する栄養成分と関係がある。実験で肝細胞内の脂肪沈着を抑制し、肝細胞の新生を促進する作用がある。
①肝疾患に作用する
②一般的な腎虚に用いる。
③眼科に用いる
使用上の注意 陰陽にかたよらず両者を補益するが、うち熱があるときには使用しない方が良い。

地根皮(クコの根皮を乾燥したもの)
薬理作用 主として解熱作用がある。降圧、抗菌(黄色ブドウ球菌を抑制する)
使用上の注意 風寒感冒による発熱には使用しない。脾虚による泥状便にも用いない


クコ若葉

ウィキより
薬用 

クコの果実は枸杞子(くこし)、根皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)という生薬である。ナガバクコ(学名: Lycium barbarum)も同様に生薬にされる。
採取部により、三者三様の生薬名があるが、強壮薬としての効用は同じで、組み合わせで利用されている。

葉は6 - 8月ころ、果実と根皮は秋に採取して、水洗いしたものを天日で乾燥させる。
葉には、ベタイン、ベータ・シトステロールグルコシド、ルチンなどが含まれ、毛細血管を丈夫にする作用があるといわれる。

根皮には、ベタイン、シトステソル、リノール酸などが含まれ、果実とともに滋養強壮の目的で漢方薬に配剤されている。 

民間では、果実、根皮、葉それぞれ1日量5 - 10グラムを600 ccの水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている。

果実は、食欲がなく下痢しやすい人に合わないことが多く、根皮・葉は冷え症の人に対して禁忌とされている。 

ワルファリンとの相互作用が報告されている。 食品素材として利用する場合のヒトでの安全性・有効性については、信頼できるデータが見当たらない。

 果実のドライフルーツ(枸杞子) 枸杞子 血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用などがある。精神が萎えているのを強壮する作用もあるとされている。また、視力減退、腰や膝がだるい症状の人、乾燥性のカラ咳にもよいといわれている。 地
骨皮 抗炎症作用、解熱作用、強壮、高血圧低下作用などがある。

クコ茶としても親しまれる。糖尿病で夜になると寝汗をかき、足の裏がほてる人によいともいわれている。   

枸杞葉 動脈硬化予防、血圧の低下作用などがある。茶料としてクコ茶にする。 

食用 

若芽、葉茎、果実のいずれも食用や果実酒とする
春(4 - 6月)の若芽は、先端の10 cmを摘み取って、茹でて水にさらし、和え物やお浸しにしたり、生のものをよく洗って天ぷらや炒め物、汁の実として調理される。夏から秋にかけての葉も食用にでき、茹でてお浸しや和え物、生のまま天ぷらにしたり、煮付けて炊いた飯に混ぜて、クコ飯にできる。
9 - 11月ころのよく熟れた果実は、よく洗ってホワイトリカーに漬け込み、果実酒にする。

葉や根は細かく刻んで乾燥させ、クコ茶として飲用する。 また、スーパーフードとして商業的に販売されており、「食べる目薬」などと標榜されている。

プーラヴィーラより

クコの実には血圧を下げる効果もあるため、低血圧の人や血圧の薬を服用中の人はとくに注意が必要です。 クコの実は、1日に10~20粒程度までを目安に食べるようにしましょう。

プーラヴィーラより

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