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薬草・薬樹と漢方薬と性質

薬草を調べるのに手いっぱいなのに、薬膳(漢方の補薬)を少し学んでいて、理解できず自分は中医薬に向いてないと悩んでました。本格的な中薬に沿ったお勉強、二十四節季の養生の勉強会を辞めようと考えていたら、
丁度その時タイムリーに薬草研究者の中村臣市郎先生の投稿があって悩みが吹き飛んでスッキリしています。そのまま薬膳の勉強は続けてもいいかもしれない。

野ブドウも薬草

薬草デビューの記事を書いてると、薬草には性質があり、温なのか、寒なのかが大切で、薬草の効能だけを載せることはどうか?という問いかけが以前あって、薬草デビューするときはその薬草の性質と味を調べて載せるようにしました。(これが大変な調べもの。文献がなくネットであっちこっち検索してやっと見つけるという作業。効能はいろいろあるのに、性質しかも薬草のはない。効能から推理するしかない。)

最強の薬樹マツ

中村先生の今回の投稿は漢薬を理解しており、薬草、生薬の性質が大切とありました。

写真は明倫館書店さんからお借りしました

先生が参考にされている本が一つは「中薬大辞典」。五巻シリーズの大作です。中国語版と小学館の日本語版があります。定価28万円。
メルカリで9万8千円と25万円のがありました。
私は早速図書館に電話。すると中野区の中央図書館に閲覧のみであるという。
休みの日に行って勉強せねば!
コピーができるらしいので頑張ってコピーしてこようかなと。

もうひとつは「漢薬の臨床応用」という本でした。600種類の生薬、約700処方例の記載があるとのこと。
これはぜひ読まなきゃ❗️
即、図書館にTEL。
都立中央図書館と国会図書館にあり、区内では目黒区にあって貸し出し中とのこと(はっきりしないので、確かめてくださいとのこと)
メルカリ、ヤフオクでは倍に高騰してましたね。だけどポチっしました。

最強の薬樹ビワ
花が咲きました

中村臣市郎フェイスブック投稿記事より

🔴私が学んできた参考書、その数は少なくとも3000冊ほどあるがその中でも特に参考にしたのは世界最高のレベルである小学館の中国の中薬大辞典であった。
これは中国が国家プロジジェクで取り組み、薬学者、古典学者、植物学者、生化学者、分子生物学者、遺伝学者、医学者、栄養学者、総勢150名の専門家が集まり苦節15年の末に完成した世界最大の薬物書てある。
30年前に出版されたが今だこれを超える文献は出ていない。

第5巻の編成でで記載されている薬草は6800種、薬草の分子構造が第5巻にある。
トリカブトから高麗人参に至るまですべてが網羅されている。

医師やインター、薬学生、大学の教授の参考書となっている、国立有名大学の大学院を超える専門書である。

🔴今飲んでいる薬草の性質を知らなければ病気は改善どころか悪化する。

薬草の性質について

薬草の性質とはそれ自体がもつ熱性、または寒性でありそれを知らなければ病気は逆に悪化するのだ。

例えば冷え症の方がアロエを飲むと氷のように体が冷えて冷えからくる病気が悪化するのだ。

この場合、アロエを服用すればそれは必ず失敗に終わり冷えからくる痛み、血行障害、痺れ、体温低下により生体免疫が低下するという異常が起こる。
この場合は体の冷えを温める温の性質のある薬草を飲まなくてはならない。
体が温まると血管が拡張し血液の循環が改善し細胞代謝に必要な栄養と酸素が届くようになる。
さらに神経の流れが良くなり器官や内蔵の働きも良くなり体温の上昇により免疫機能も活発になる。
つまりガンや感染症にかかりにくい体質に改善されるのだ。

🔴漢方薬に科学的な分析が入ったものとして私は「漢薬の臨床応用」を参考にしている。
これには薬物の性質、生体のどの臓器・器官に作用するのか,これを帰経と呼ぶのであるがこれは非常に重要なことである。

性味・薬物には薬性があり、寒・熱・温・涼・平

例・熱性である薬性を持つものは生姜や唐辛子であり、温性の薬物はヨモギ、高麗人参、当帰、桑の実などが体を温めるの薬物が温てある。


温性のヨモギジュース

温性の薬物には一般的に分類学的に上薬として不老長寿薬として扱われている薬物が多い。

中村臣市郎先生のフェイスブック投稿写真よりお借りしました。
漢薬の臨床応用

この著作は科学的東洋医学の経験的な臨床,または検証が十分なされており非常に有益な参考書である。

[漢薬の臨床応用]

内容紹介
西洋医学の知見に基づき、生薬約600種と処方例約700 を取り上げている。処方、起源、性味。薬理作用、臨床応用、処方例などの、ポイントを要領よく解説

中山医学院編
神戸中医学研究会訳・編
医歯薬出販株式会社

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漢方薬では帰経という言葉や五行、肝、脾、心、腎、肺、聞きなれない用語がでてきます。嫌がらずに覚えるしかなさそう。勉強しよう!



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