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夜凪#5

「いや〜まさか同じ学校でしかも同じクラスだとは思わなかったなぁ」

「俺もです」

帰り道。
俺は海、いや瑠衣と一緒に帰っていた。

「あ、そうだ」

「?」

瑠衣の鞄の中から出てきたのは、

「これ面白かったよ」

この前凪が貸した本だった。

「あ、ありがとうございます」

「‪‪‪w‪w‪w あのさ、同級生ってわかったことだし、タメでいいよ?w」

「いや、なんか、抜けないしこれでいいです」

「そっかw」

この時はまだ、俺らがお互いに何を抱えているのか知らなかった───。

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