最近の、ザワつくあの話題

たまたまなのか、意図的な情報操作があったのかは私には知る由もない。
もともと芸能界のゴシップやスキャンダルに興味はない。
でもどうなんだろう。小児性愛とその被害の実態、闇の歴史の長さと深さ。
ようやくメディアが取り上げ始めたその矢先に、今度は有名歌舞伎役者のセクハラ報道と事件。

先ず、小児性愛を実行に移してしまうのは、どの観点から見てもアウト。被害内容としては、少年が吸い取られるのみならず、お尻にバームを塗られ続きもあったという証言もあるようなので、事実ならば犯罪でしかない。バームを買いに行くようしょっ中遣いに出された少年も居たとの事なので、その頻度と内容たるや、事実ならばおぞましい。
張本人が故人だから真相追求できないと言うのは、言い訳としては通じない。第三者に調査依頼し、被害者から事実確認を取り結果を世間に報告する事で、信頼回復に少なからず繋がると言う弁護士の意見もあった。
メディアが今後どこまで追求するか、既に起用されている当該事務所のタレントはどうなるのか。

もしも、「僕は平気でした」とタレントが肯定、擁護とも取れる…したとしたら、これもまた大きな波紋を呼ぶだろう。
平気なわけないだろうと世間は一斉に突っ込むだろうが、性的趣向は実に多彩なもの。ごく稀には享受できた少年も居たかも知れない。
自分は行為を受け入れていたので被害者ではないと申し出れば、出演中の番組から降りる理由はなくなるかも知れない。
んーでもやはり、それもそれで通らないと思う。
小児性愛者が、数打ちゃいづれ当たると認識してしまうから。
全て本人が悪かった事にして幕引きできるほど、単純な話ではない。

それに比べると歌舞伎役者については、性的趣向はそのまま貫けば良かったと個人的には思う。
まぁ内部からリークされた事はショックだったかも知れないけれど、古くから周りの人たちは気付いていただろうし、今更?感は否めない。
因みに歌舞伎界が男色だらけと言うのは、前出の事務所よりも遥か大昔から知られていた事。
それこそ、芸のためなら…と様々な「役回り」があったと言うではないか。
いつ頃からか、敷居の高い伝統芸能と崇められるように変わったけれど、もともとは大衆文化以下の下衆な連中が起こしたムーブメントだったとされる。
なので、歌舞伎役者に品行方正さを求めるのはいかがなものかと、個人的には首を傾げる。
個人的には、銀座のクラブでハシャギ過ぎて騒がれた俳優も、早くまたテレビで観たいと願っている。
メディアも世間も、過剰に騒ぎ過ぎだと辟易したものだ。
芸能界全体に言えると思う。

歌姫に映画スターたち。昭和の大スターたちは、豪快で華やかで破茶滅茶だった。やる事がブッ飛んでいた。まさに武勇伝だらけ。
“もう、そういう時代じゃないから” で片付けるには、余りにも窮屈ではないだろうか。
とある芸人が、「テレビに出ているからと、良い人だとか良識があるだとか勝手に決められたくない。品行方正を地で行こうとすると、芸人は笑いなんか取れない」とコメントしていて、よくぞ言ったと思った。

世界情勢や日本の貧困問題、カルト宗教への献金や二世問題、政治との癒着などの方が余程深刻だ。
日本人は、大手メディアの報道をまるまる鵜呑みにするのはそろそろやめて、多様な意見や価値観がある事や、答えはひとつではない事を本質的に理解すべき。

こんな話題を書いてみたものの、一人一人が考えるべき深刻な問題は、もっともっと他に山積みなのだから。



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