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子犬が吠えて困る


子犬を我が家に迎え、楽しい気持ちでいっぱい。けれども思ったより吠えてどうしたらよいかわからない、ということはありませんか。
吠えることは犬にとってコミュニケーション方法のひとつで自然なことです。しかし現代の住宅事情では好ましくないものとなっています。
生まれつき吠えやすい犬はいます。しかし犬が成長していくあいだに人がどう対応したかで、吠えやすさに変化がでてくるのです。
なぜ子犬が吠えるのか、それに対してどうすれば成長しても吠えにくくなるのかを見ていきましょう。


原因


もともと犬は吠えることやボディーランゲージで自分の意志を伝える生き物です。理由はさまざまですが、大きくわけると関心を求める、興奮、不安、警戒心などがあります。

成長の過程で吠える要素は増えていきます。特に子犬の時期は重要です。
犬の1~3か月齢は社会化期、4~6か月齢は若年期といわれています。期間は犬種や個体差であいまいなのでおおよその目安です。

社会化期前半の子犬は新しく目にするものに対する抵抗が少ないため、関心を求めるときや興奮したときに吠えます。
社会化期後半から若年期になると、不安や警戒心からも吠えるようになります。

子犬が吠えやすくなる原因としては、次のようなものがあります。
・生まれつき怖がりや不安になりやすい気質
・吠えやすい犬種である
・母犬や兄弟犬とのふれあいが少なかった
・飼育環境が悪くストレスになった
・人やほかの動物、外の刺激に慣れる機会が少ない
・遊びなど子犬の欲求がみたされていない

子犬の時期で問題になりやすいのは、関心を求めることと興奮で吠えることです。
関心を求めるのは夜に人がいなくなると吠える、飼い主さまが何かをしてくれるのを期待して吠えるなどがあります。
興奮は食事や遊びの準備をはじめる、来客に吠えるなどがあります。

吠えているときに対応していると自分の要求がとおると学習して、成長してからも吠えるようになるのです。
成犬になって困ってから直すより、子犬のうちに教えたほうがはやく教えられます。

対策

まずは子犬の欲求をじゅうぶんに満たしているか考えてみましょう。
ストレスや不満があると、それだけで問題行動は増えてしまいます。
よく散歩をして体をじゅうぶんに動かしているか。子犬の好きな遊び、たとえばボール投げなどをよくしているか、などです。

ひとりになって吠えると、そばにいてやりたくなるでしょう。家に来てから慣れるまでの1週間くらいは一緒にいてもよいのですが、その後はひとりで過ごせるように慣らしていきます。夜のあいだは吠えてものぞきに行かないようにします。人は翌日になったら来ると理解させるのです。

飼い主さまに向かって吠える。吠えているときは対応せず、子犬にかまわないようにします。声をかけてなだめたり、近づくことはやめます。必ず吠えるのをやめたら対応してください。これを繰り返します。

食事や散歩など準備中に吠えるのは興奮しているからです。こちらも吠えているときに行動すると、吠えれば人が良いことをしてくれると思い込みます。興奮がおさまってから行動する。もしくは「オスワリ」「マテ」を先に教えておいて、それができたら行動するようにしてもよいでしょう。

ご家族がいらっしゃるなら、全員が同じ態度で接することが大切です。
そでぞれが違った対応すると犬が混乱してしまいます。

吠えをおさえたいだけなので、そのほかは愛犬との時間を楽しんでいきましょう。

まとめ


吠えるのを完全になくすことはできませんが、子犬のうちから意識することで少なくすることはできます。吠えること以外で自分の表現ができるように教えていきましょう。接し方を見直して、愛犬が成長してからもよいコミュニケーションができたらいいですね。


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