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犬のからだに触れる


犬のからだを触って嫌がられたことはありませんか。
こちらは必要があるときやふれあいで触るのですが、不機嫌になる犬はいます。
手で触る愛情表現は、もともと犬にはない習慣なのです。
なぜ嫌がるのかと、どうすればいいのか見ていきましょう。


原因


犬が触られてうれしいと思うのは、生まれた後の経験によるものです。
子犬のころに人の手で触られ、それがコミュニケーションのひとつと受け入れる時期があります。その後でも慣れないわけではないのですが、子犬の時期より時間がかかるのです。

犬がからだを触られるのに抵抗があるのは次の理由があります。
・生まれてから2か月くらいまで、母犬や兄弟犬と一緒にいなかった。
・生後3か月までに、人とのふれあいがなかった。
・叩かれるなどで、人の手に悪い印象をもってしまった。
・痛みがある部位を触られた。

もともと、どの犬も触られるのが苦手なからだの部位はあります。顔まわりや足、お尻まわりです。また上から手を出されるのも多くの犬は苦手です。

手でたたく、いやな部分を触るのを繰り返すと、手が近づくと嫌なことがあると思うようになります。

嫌なことを遠ざけたいために犬はうなります。うなって触られることが止むと、うなれば手が出てこないと学習するのです。
慣れさせようと犬が本当に嫌な触りかたを続けると、より強い行動、咬むようになってしまいます。

対策


痛みがあれば、そちらを先に解決しましょう。
愛犬が好きなことができているか、考えてみます。普段から一緒に散歩や遊ぶのはたいせつです。飼い主さまといると安心、楽しいことがあると犬が思っているかどうかです。

犬がどんな時にどこを触れば大丈夫か、嫌がるかを犬のボディサインをよく見ながら把握していきます。
ほんとうに嫌がる状況は避けるようにします。また短時間なら触らせる、からだのある部分は嫌がらないなども見るのです。
もし嫌がっても叱る、驚かすなど怖がることはしないようにしましょう。

犬が嫌がっているボディサインはあくびをする、鼻を舐める、体をかく、近づくとあとずさりします。うなる、咬む、暴れるはかなり嫌がっているサインです。
好むときの動作は、触ってほしい部分を人の手の届くあたりによせてきます。

触られると好きな部分があれば、そこだけ触っていくようにします。
その部分はほめながらなでて、愛情表現のひとつだと教えていくようにしましょう。
場所や状況で好きなところでも嫌がることがあるので、落ち着いているときに触ります。

慣れたら短時間ほかの部分を触ってみるのです。けれども嫌がるサインが見られたらすぐやめます。これを繰り返していきます。

まとめ


嫌がっているところは、残念ながらどうしても慣れないのです。無理ない範囲でなでていきましょう。
痛みがあれば、治療して取り除くのが先決です。手に嫌なイメージを持たせないように気をつけます。
無理するとどこも触らせなくなるので、慎重に進めていきましょう。

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