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てんしっちをレビュー


新種に続いてプレイしたたまごっち

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前作のたまごっちをレビュー。こちらも参考に。


○ゲーム情報

  • ゲームハード 携帯ゲーム

  • 値段 1980円

  • ジャンル 育成

○ゲームの登場人物

  • おばけっちと墓 てんしっちはたまごっちの死後の世界なので、死んでからがスタート。つまり、たまごっちで言うと卵の状態。てんしっちには卵という概念は無い。制作側も絶縁シートを抜いてすぐにお化けが出たら驚くだろうという発想から生まれたらしい

  • おばけっち2号 墓は無くなるが、生前への未練がある。お世話になった人間にお礼を言いたくて、人間界へ修行し、天使パワーを貯めて、天使界に戻っていくというのが彼らの目的で、お化けっち2号はその最初の姿で半人前なので、まだ頭の輪っかしか天使らしさがない。たまごっちでいうとベビっち

  • まるてん おばけっち2号から進化したベビてん。やっと生前の未練を捨てて、死を受けいれ、天使の道を歩み始めた新米天使。その証に羽が生えているが何故か53cmしか飛べない。半端な数字なので語呂合わせでゴミでないことを祈りたい。

  • こどてん まるてんの時に真面目に世話をしているとこの姿になる、チルドてん。天使の姿に近くなった。子供らしく元気で、お出かけ時もダンベルで体を鍛えている。

  • たこてん まるてんのお世話を怠けるとこの姿になる。タコのような姿をしていて、はしたまっちや口走っち近いが足が生えてるのでアダルトっちのたこっちにも見える。クリームのような白い墨を吐くらしい

  • くりてん かなり真面目に育てると進化する可能性が高いアダルてん。こどてんからなる可能性が高い。キューピーのような姿をした、絵に書いたような最もポピュラーな姿をした天使。

  • ぎんじろ天使 そこそこ真面目に育てると進化するアダルてん。元祖のぎんじろっちを天使にしたてんしっち。開発者がぎんじろっちがお気に入りで出したものの、ぎんじろ天使はあまり評判が良くなかったとか。

  • ぷくてん 普通に育てると進化する。頭がやたら大きく、体は小さい、やたらアンバランスな姿をしたアダルてん。本人は飛ぶのも辛いらしい。

  • たらてん 世話を怠けると進化する可能性が高い。たこてんからなる可能性が高い。たまごっちの顔、世界観ともいえるタラコ唇は外せないから作ったんだとか。たらこっちよりはしぞーっちによく似ている。

  • おやじてん これは見た事がないので、どう育てればいいか分からない。隠しキャラではなく、アダルてんらしい。元祖のおやじっちに羽を生やした姿の天使。誰得。ハエのようにも見える。おやじっちもこのゲームの顔とも言える存在なので出さない訳にはいかなかったか。

  • 双子てん 隠しキャラでアダルてんから進化する。条件は不明。絵に書いたような双子の天使で、2人で息のあった呪文は恋愛には覿面らしい。

  • お殿てん 隠しキャラでアダルてんから進化する。私も自分でやった訳では無く、1度だけ人に見せてもらったことあるが、半日でデビルっちになってしまった報告があった。名前の通り、殿様のような姿をした天使。天晴れが口癖で、いつも威張ってるが、1人になるとオドオドする小心者。トイレをする時にはお供がいる。

  • さぼ天使 サボテン型の天使の隠しキャラ。同じサボテン型のトゲモン(デジモン)に似ているが、こちらは鉢に入っている。

  • ラッキーうんち君 てんしっちの星屑うんちかと思ったら目と口があり、食事もする。不定期に出現するので、見れたらラッキー。ただし、バグも存在しているらしく、目や口がないものもあり、これらはお世話ができず、堕天エンド(バットエンド)と同じ挙動なので、焦らず、両端のボタンを押してやり直せるので、進行不能バグではない。

  • 蝙蝠とドクロっち 今作最大の敵。てんしっちは既に死んでるため、病気にもならない代わりに、こいつらが悪魔界からちょくちょく襲撃してくる。デビルっちの部下で、てんしっちを何かと悪魔界に誘い込むスカウトマン。設定によると根っからの嘘つきで言うことなすこと全部嘘な詐欺師。てんしっちをこいつらが嫌いな天使水で撃退し、防衛することもこのゲームの目的。負けたり、防衛出来ないと堕天エンドで、デビルっちになってしまう

  •  デビルっち 蝙蝠とドクロっちの誘いに乗って、堕天した姿のてんしっち。こうなるともう元に戻らないし、お世話もできないので両端のボタンを押すしかない、バットエンド。通常のたまごっちなら病死という形になる。ハッピーエンドだとthankyouという画面になり、天使界に帰っていくが、これが至難の業。

○ゲームの流れ

たまごっちが死んだ後、人間にお礼を言うために地球に戻ってきたはいいが、地球への長旅で天使パワーが切れてしまい、また人間のお世話になるというのがこのゲームの前置き。前作の後日談ストーリーになっている。
既に死んでるので、病気になることもないが悪魔界からこうもりとドクロっちが襲撃してくるので、天使水で防衛する必要がある。

  • パロメーター これが一番最初に配置されていて、健康管理がしやすくなった。ただ、前作とは違い、年齢は既に死んでるため存在せず、人間界滞在日数、体重は天使パワー、躾は幸せ度、ご機嫌は頑張る度に置き換わっている。前作の体重とは違い、天使パワーはいくら増えても困らないし、てんしっちがお祈りするのに必要なエネルギーなので是非増やしたいところ。アダルてん以上になると必要分貯まれば自動的にお祈りをする

  • 食事 パイかチョコを与える。パイは天使パワーが1、チョコは天使パワーが2増えるが、悪魔界からコウモリがやってきて、チョコを奪おうとするので、本体を叩いて撃退すること。奪われると幸せ度が減ってしまう。てんしっちはゲーム開始時から、既に死んでいるので、食事のやりすぎで病気や死ぬことは無い。

  • ゲーム 右から飛んでくる流れ星をボタンを押して避けるゲーム。頑張る度を挙げられ、5つ全部避けられると2つ上がり、3、4つ避けられると1つ、2個以下だとパラメータ見る限りだと上がっていないが、内部データでは4分の1だけ上がっている。

  • トイレ てんしっちはお祈りの後うんちをするので、流す。てんしっちは病気にならないので、放置するとペナルティがあるかは不明。まあ、見た目も悪くなるので掃除した方が良い。

  • 褒める 前作だと叱るだったが、今作は褒める。前作と違い、食事やゲームも拒否することもないので、叱る必要が無い。何故、褒めるなのかというとてんしっちは定期的にお祈りをするので、褒めて幸せ度を上げるのもこのゲームの目的。何もしてないのに褒めると調子こいて、頑張る度が下がる。画面がドアマークにてんしっちが外出中なので褒めるコマンドを押すとドアが開き、本体を叩くと戻ってくる。

  • 注射(防衛) ドクロっちがてんしっちを襲撃してきた時に使う。天使水を撒いてドクロっちを撃退する。負けたり、放置するとデビルっちになり、バットエンドとなってしまうので、見つけたら最優先にやること。

  • 電気 てんしっちが眠ったら消すこと。前作と違い、起きてるのに消すと悪魔界からドクロっちがやってきやすくなるので、使わないこと

  • 呼び出し 前作と同じように呼び出す。何の用事で呼び出すか音が微妙に違うが分かりにくい

このゲーム、携帯ゲーム機のくせにハッピーエンドとバットエンドが両方用意されている。

  • ハッピーエンド 前作で言う寿命死。だいたい、2週間くらいすると天使界に帰っていくアニメーションが出て、最後、thankyouとお礼を言って帰っていく。これがめちゃ難しい。健康管理と襲撃をとにかく勝ち続けて防衛し続ける必要があるので、かなり難しい。

  • バットエンド 前作で言う病死。ドクロっちが襲撃しているのに、注射アイコンで防衛せず、放置したり、負けると身も心もデビルっちに支配され、堕天してデビルっちになってしまう。先述したように隠しキャラでも襲撃されるので油断はできない。襲撃を放置すればいいし、結構簡単になるので初見だとこのエンディングが殆どで意識的にやらなくてもこのエンドはできるはず。

  • バグエンド これは極めてレアかつ、1番不快なエンド。隠しキャラのラッキーうんち君が出たと思ったら顔も口もないただのうんちが画面にデンと出てるだけ。レアだが、見るのは結構不快。ラッキーうんち君は一応世話できるので、エンドでは無いが、失敗エンドかもしれない。当然、世話も何も出来ず、一応、両端のボタンでお墓に戻すことが出来る。制作側のバグだと思われるが、進行はできるので、重大なバグではないから修正しなかったのだろう。うんこがドーンと画面いっぱいになるので、不快であることは間違いないが。

○個人的評価

評価はS(最高)→A→B→C→D→E(最低)

  • ストーリー C(アニメーションにはないが前置きのストーリーはパッケージや説明書には書いてあるため、一応ある)

  • グラフィック(当時基準) A

  • 難易度やゲームバランス D

  • 操作性 B

  • 世界観 B

  • BGMはなし。SEのみ

  • ゲームの面白さ C

  • やり込み要素 A

  • 総合評価 C

  • 適正価格 700円(前作の方が面白かったので)

○良い点・前作からの改善点

  • ハッピーエンドとバットエンドがハッキリしている。前作はどう行き着いても最後は病気になり、ピーっと言う音で終わりだが、今作はたまごっちが人間にありがとうメッセージを遺し、天使界に帰っていくハッピーエンド、悪魔界からドクロっちが侵略してきて、誘いに抗えず、身も心も悪魔に魂を売り、デビルっちになってしまう、バットエンドもあり、超レアなエンディングはバグエンドでラッキーうんち君失敗エンドで画面にうんこが1つドンとあるので、不快感はMAXだが、見れたら一番ラッキーエンドであるというトリプルエンドが採用されている。

  • パロメーターが一番最初に来ているため、育成の目安が見やすくなり、育てやすくなった

  •  起きてるうちに電気を消すと明確なペナルティがある

  • チョコ(おやつ)を与えすぎると病気になりやすくなるペナルティが前作にもあったが、こちらにもペナルティは違った意味でのペナルティが続投

  • 体重という概念がなく、天使パワーは増えすぎて困ることは無いどころか、お祈りに必要なので、ぜひ増やしてほしいのが前作との育成に差別化できている。

  • 前作にはなかった、本体を叩く動作は必須でコウモリを追い出す、外出から戻すなどたまごっちとのコミニケーションが取りやすくなった

  • 本体を叩くなどの動作ができたから、単調になりにくい

  • ラッキーうんち君という不定期のレア要素も存在する

  • キャラグラも変わらず、前作と同じく限られたドットで可愛らしくできている。

  • 病気ではなく、ドクロっちが襲撃してくるので、防衛戦があり、戦いとは無縁のたまごっちにしては戦う要素があり、斬新

  • たまごっちの死後の世界で、天使と悪魔というテーマでありながら、分厚い唇のキャラクターや過去作に似せたキャラクターなど世界観を失っていない

  • 操作性は前作と同じで覚えやすい

×悪い点

  • 前作と同様にリアルタイムで世話するので、やはり学生なら学校にまで世話はできないし、社会人なら仕事中は世話はできないし、他にも寝てたら、ドクロっちに侵略されてて、朝起きたらデビルっちになってたなんてこともある。(実際にありました)

  • 前作と同じサイズなので、ボタンは押しにくく、小さくて見にくい。老眼の人とかキツい。しかも形が丸いので操作しにくさを加速させている。デジモンは四角いのでそれでも操作しやすい。

  • 何の用事で呼んだかは分かりやすくするために変えたと言うが、分かりづらい

  • 悪魔に魂を売ってしまうとピーとマナーモード中でも鳴るので、結構うるさい。

  • 悪魔界は結構しつこく、いつでも襲撃してくるので、いつ防衛戦になってもいいように目が離せなくなる。忙しい時や寝てる時に襲撃されてるなんてよくある。悪魔界の猛攻は凄まじいものである。そのため、ハッピーエンドはかなり難易度が高い。

  • うんこを貯めたペナルティが前作と違って、不明瞭。悪魔界から襲撃されやすくなるなど明確な記述がない

  • ラッキーうんち君バグエンドが不快。1番レアなエンドが1番不快。

○総評

前作では取り入れなかったトリプルエンド制は斬新。3つ全てエンディングを見れた人はそうそういないはず。
バグエンドを見れた人がいたらコメントください。私もダブルエンドは知ってたけど、バグエンドは資料で知ったので。
次作のオスっち、メスっちはボリュームを意識した作品なので、トリプルエンドはなかったはず。
 育成も体重と違って、天使パワーは増えた方が良い、起きてるのに電気を消すと重大なペナルティがある、本体を叩く必要があり、たまごっちとのコミニケーションが取りやすいなど前作との差別化もよく出来ている。
しかし、前作と同じく、本体が小さい、リアルタイムで世話をしないといけないなどの問題点は同じで、デジモンも当時はこれが最大の問題点だった。
デジモンは流石にリアルタイムでの育成は途中で脱却したが、もはや手遅れでやはりポケモンに差はつけられている。
ポケモンはリアルタイムでの育成は全く採用しなかったので、長年の人気コンテンツになった。
いくら子供とはいえ、平日の昼間にゲームやってる子供はそうそういないだろう。私も実際そうだったし。

○次回予告

サルゲッチュをレビューしようと思う。

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