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幸福はただ私の部屋の中だけに

今日は冷たい大雨なので、ゆっくりすごすことにしました。
このところの急な寒さでうつ状態が復活。寒いの苦手です。
寒さ+うつ状態には、温かい布団が一番効くようです。

ここ数ヶ月、仕事しか頭になくて、それでいて失敗をくり返したり空回りしていました。

取り組んで時間の浅い時期に、たまたま間の悪いことが複数重なって、頭がパンクした。そういうことだったと今は思います。

今後も想定外のことは起こるし、状況も変化していくでしょう。
そうなんだ~と一旦受け入れる。後は流れに任せよう。

今日は長らく積読だった文庫本を読みます。
『幸福はただ私の部屋の中だけに』
森 茉莉著 早川茉莉編 ちくま文庫
エッセイ集です。

森茉莉は文豪森鴎外の娘さん。
とんでもなくお嬢様育ちだったけれど、2度の離婚を経て中年からは質素なアパートの一室で、自分流の一人暮らしを楽しみ、独特の美意識を保ち続けた人です。

はたから見れば風変わりで不器用な自分を客観視してもなお、
「これでいいのだ」と言い切る潔さがすごいと思うのです。

鴎外が彼女にかけ続けた「お茉莉は上等」という言葉が、強い自己肯定感を作ったのかもしれません。