『ラグナクリムゾン』が面白すぎる件
タイトル通りである。
スマホアプリ「マンガUP!」で無料で読める、著者・小林大樹さんの漫画「ラグナクリムゾン」が面白すぎる。
重要なネタバレを抑えつつ面白さを伝えるというのは、非常に難易度が高いのだが、自身の書き物にこの経験を活かせたらいいなぁ……という感じでタイパも意識して書いていこうと思う。
<どんな話か?>
人間(主人公側)と竜(敵側)がお互いに滅ぼし合う話。
<なぜ面白いと思うのか?>
人間側と竜側の戦力を比較した際に、竜側が強すぎるというのもあり、人間側の何の罪もない民間人が普通に犠牲になったりする。あくまで「滅竜」の物語であり、ジャンプマンガのヒーローにありがちな救える人は全て救うといったヒーローの話ではない。
極端な話、竜側は人間を滅ぼす=人間の数を0にしようとするわけで、人間側は竜を滅ぼす過程で1億人いたのが100万人に人口が減っても、戦わないならどうせ0になるし、戦える奴は戦えみたいな世界観だ。
<なら進撃の巨人に通じるところがあるのでは?>
正直あると思う。
ただ進撃の巨人と違うのは、物語を読み進めていく内にジャンプマンガの主人公のように胸が熱くなるような展開があったとしても、それをやってるのは敵側だったりする。つまり読んでる内に「あれ?どっちが主人公だっけ?」となる展開が普通にある。
そこで一旦冷静になり、敵側の主張を思い出してみると、やはり敵側がサイコパスというか人間視点で考えると論理的にどこか破綻しているのである。
じゃあ主人公側は?となると、主人公は白でも味方に黒に近い「あくまで滅竜が最優先の合理主義者」がいるため、結果的に滅竜のための犠牲者数を考えるとダークグレーみたいな感じになってしまう。
あとは強者がちょっとした油断とか、瞬間的な判断ミスであっけなくやられてしまうとか、ジャンプ漫画であるあるの敵を瞬殺したと思ったのに、敵はまだ力を解放してない状態でした、そこから力を解放して、能力を出し尽くしてから主人公側に負ける、みたいなテンポの悪さがあんまりないのも良い。
バトル漫画は主人公以外の味方キャラが戦っているシーンが面白いかどうかも重要だと思っていますが、ラグナクリムゾンは主人公以外が戦っていても面白いし、ワンパンマンのように、結論サイタマが入れば大丈夫という漫画ではない。
……というわけで思ったより熱が入り、長文になりましたが、今年の9月にアニメ化する「ラグナクリムゾン」、読む機会があれば是非是非ということでこの場を後にさせていただきます。
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