共感性知覚過敏

 自分で言うのもどうかと思うが、僕は共感性がすごく高い。
いわゆる共感性羞恥に苛まれることも多いし、その感覚も他人と比べると強度が高い気がする。

自身の共感性が高いと気づいたのは、自分の行動に明らかな違和感を覚えたから。

アーティストのMVを見たりすると、セリフはないがドラマ仕立てになっていてその内容がとても重い時がある。そういったMVを見ると、それに登場している人物の気持ちにのめり込んでしまう。

見終わった後も、登場人物と自分の心がシンクロした状態のまま物語の中に閉じ込められたような感覚。

そしてどうしようもなく不安になり、その登場人物を演じている俳優さんのSNSを調べてその人が笑顔で写真に写っている様子を確認して「あ、せやんな!元気やん!あれは演技やんな」となって僕はやっと物語の檻から解放される。

フィクションをフィクションとして真っ直ぐ楽しむのは意外と難しい。ある意味、人一倍その創作物を堪能できてるのかも。

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