映画を観た「1秒先の彼」
岡田将生さん主演の作品。台湾の映画「1秒先の彼女」のリメイク作品とのこと。
もとの作品はまだ観ていないため比較はできないので、今はこれをオリジナル作品と捉えて観た感想とする。
岡田将生さんは独特の空気感があって、近くにいそうな、それでいてつかみどころがなさそうな、平凡に見えて平凡でないような不思議な感覚がある。
だから、伊坂幸太郎さん原作の「重力ピエロ」や「オー!ファーザー」での岡田さんは空気感がバッチリだと思う。濱田岳さんの伊坂作品適合具合とはまた違った感じで合っていると思う。
「ドライブ マイ カー」の役どころも実在しそうであの危うさたるや、岡田さんでこそ出せる空気かと思う。
さて、本作での岡田さんは京都出身の郵便局員さんだ。
3人いらっしゃる窓口対応の局員さんは、岡田さん以外のお二人はゆっくりなさっていてあまりお仕事をしない(ように見受けられる)。岡田さんはそれを不満に思うようでもなく、ご自身も楽しくお仕事をされている。
ところが窓口担当になる前は配達員をされていたようで、信号無視やスピード違反を度々犯す「ワイルド・スピード」とあだ名がつくほどの爆速配達員だったらしい。こういう役もこなすよねー。
さて、なんでも人よりフライング気味にスタートしてしまう岡田さんだが、反対に人よりスタートがワンテンポ遅れてしまうレイカちゃんという女の子もいる。レイカちゃんは清原果耶さんが演じておられるが、この二人の運命の交錯が見えだすと、気になって目が離せなくなってしまった。
ファンタジー作品だけど、実際にあってもよさそうな設定だ。
京都の町が連想させるのか、映画そのものに似通った点があるのかはわからないが、堺雅人さんが主演されていた鎌倉を舞台にした映画をふと思い出したが、あちらのファンタジーは好みではなかったが、こちらは好きな作品だった。
最後までガッカリせずに楽しめた。
前半と後半、映り込みがあったり隠されたポイントがあるようなので、またゆっくり観てみようと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?