巨人の星、星一徹が教えてくれたもの

昨日、数寄屋橋での「よしりん街頭演説会」帰路、銀座線三越前駅から半蔵門線への乗換にて、ふと三越日本橋本店へ立ち寄ってしまった。
七階催物会場では版画作品展が行われて「巨人の星」星飛雄馬の姿を見てしまった。

私は1958年生まれ、同世代の方は分かると思うが、「巨人の星」は1966年から週刊マガジンに連載されたスポコンアニメである。

父親星一徹は息子星飛雄馬に今で言うスパルタ教育を施す。目指すものは「巨人の星」

日雇労働者である一徹は、飛雄馬を(軟弱)「私立青雲高校」に入学させ貧弱野球部で如何にして甲子園へ出場させるかの試練を与える。飛雄馬の力は突出してる。しかし野球はチームで力がなければ勝てない。
その部内紅白試合の飛雄馬の相手方監督を一徹が引き受ける。飛雄馬の弱点を知り尽くす一徹に飛雄馬は苦しめられる。一徹は策を与える。それにより子どもたちも飛雄馬を撃てたことで自信を持つ。

そして甲子園出場となり、祝賀ムードの東京駅に見送りに来てくれることを期待していた飛雄馬は来てくれなかったことに落胆する。そしてドアが閉まる。ゆっくりと走り出した新幹線が徐々に加速しホームを離れる瞬間、ホームの端に立つ一徹!
その時一徹の取った姿は「勝利のVサイン」
私は思わずその版画を買ってしまった。

この漫画は私の人生の指針となったように思う。13歳で父を亡くした私に取って父親の存在はこの一徹が一部を占めていたようにも思える。

この漫画の原作は梶原一騎。
百獣の王ライオンは後取りを決めるのに息子を崖から突き落とし這い上がってきた子どもだけを後取りとして育てる。この厳しさが我々の世代には存在した。それが今ではパワハラと一括されている。
この世の中、強くなければ淘汰されるのは自然の理。日本は果たして永遠に安全だと思っているのか?
今の日本の男には家族を守る力はないと思う。妻を子どもを守る力はないと思う。
男が弱くなり過ぎ、女が強くなり過ぎていると思う。

その流れは1985年プラザ合意によりスタートした。祖先の蓄えを全て使い果たした「放蕩息子」のようになってしまった。
男女平等、男女雇用機会均等法、男女共同参画事業、不同意性交罪制定、そしてLGBT理解増進法。
性自認による戸籍性別変更受理、同性婚不受理は違憲判断、婚姻後200日及び離婚後300日に生まれた子はそれまでの婚姻関係にある夫の嫡出子とするために存在する)待婚期間廃止=生誕時婚姻関係の男性が父親と法制済み。さらにこれからは夫婦別姓導入、戸籍制度崩壊、民法改正、刑法改正、そして法律は意味を持たなくなる。
今や法律とはなんぞや?
国会とはなんぞや?
民主主義とはなんぞや?
全ては独裁者の決定で行われており、今や法律とは独裁者の命令状なのである。

もうすぐその顛末は明らかになる。地獄が訪れる。
恐らく多くの犠牲者が出ると思う。
それまではこの国は真っ逆さまに降り続けると思う。

そしてそれを総括して初めて再スタートが切れると思う。その時、男は果たして立ち上がれるのか?
私はそれが不安である。

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