新しい流通から見える社会の変化

最近やたらと目につく有機野菜の通販。

野菜をパッケージ販売するのが特徴だが、購入者には選択肢が少ない代わりに、農家はロスなく売れる見込みが立ち無駄はなくなり、その分安全な野菜が安く手に入る。

多品種少量販売が拡販の一つの手段だが、35年近く前に、味の素が、商品点数を2倍にすれば売上も2倍になるのか試してみた事がある。
結果は、1.2倍にしかならなかった。単位当たりコストはスケールメリットにより削減できる訳だが、結果は上がってしまった。
商品点数増による手法は、味の素の実験でその限界があることは分かる。

飽食の時代、街の商店街からスーパーで買い物へ変革して来た今の流通は、限界が近いのかも知れない。
製造が主導権を持った時代から流通が主導権を握った時代の結末は商品の品質劣化だと思う。
流通の製品に対する愛不足が目先のコスト削減で製品品質劣化に向いて行く。
極端な例が農薬の乱用。
雑草対策、害虫対策にかかるコストを農薬に置き換えて、その差額が利益と見えてる。
しかしそのツケは、健康被害に回っている。

それに顧客は気づき始めている。

(ちなみにWHOが発癌性を認定しているグリホサートの製造会社、モンサント社は1兆円の損害賠償で和解し、さらにグリホサートを拡販している。最初から1兆円の賠償をしても2兆円売れるならGOサインであったから。日本人にはない思考。これが新資本主義である。)

この展開はまだ続くと思う。これからスーパーがどう対策をして来るのか?
言えることは、早く有機作物、食の安全に対処しないと競争に負けると思う。
そして、安全の基準は独自に研究し先を行けるか?
政府は国民の健康よりも自分達の利益を優先している。その例がワクチン、グリホサート、遺伝子組換え食品。
すべては米国からの圧力、飴とムチで言いなりになっている。
日本精神喪失の無念。これが戦後レジームそのものかも知れない。

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