見出し画像

仏教 / この世で一番尊い事とは?

独坐大雄峰


百丈禅師という和尚さんが昔にいたのですが

その百丈禅師に対してある僧がこんなことを聞いたそうです。

「この世で最も尊い、素晴らしいものは何でしょうか?」


すると百丈禅師はこう言いました


「独坐大雄峰」


独坐大雄峰とは大雄峰という山に一人

座っている事が何よりも尊く

有り難いという意味だそうです。


私達は目も見えて匂いを嗅ぎ

舌で味わい喋れて耳も聞こえ手足が動き

内蔵も働き呼吸も出来る、意(こころ)が有る


仏教ではこの6つの働きを六根と言いますが

「すでに」仏様から頂いている

それだけでも有り難い

だから座っているだけでも尚更

有り難いという意味ではないでしょうか。


座る事自体、頂いていることなのです。

世の中には 

今までのように体が思うようにいかずに

苦しんでいる人もいる

病気をして寝たきりで苦しんでいる人もいる

呼吸もままならない人もいる

寝れなくて苦しんでいる人もいる

精神的に苦しんでいる人もいる

経済的に苦しんでいる人もいる

人間に苦しめられる人もいる

大切な人と離別して悲しんでる人もいる


そんな中、健康で六根が使えるというのは

どれだけ有り難い事か。


ひとことで言えば「生かされている」

ということに繋がると感じております。


私もその一人ですが

面倒なこともあるかもしれません

いろんな苦労が人それぞれあると思います 

いま自分が無いものではなく有るものに

目を向けていくあなたを

「待っている方」がいるように思います。

それが幸せな生き方です。


百丈禅師がいう独坐大雄峰は

そんな事を教えてくださっているように

思えます。


最後まで拝読して頂き有難う御座いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?