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12第「俺ちゃんいっちゃいますか〜の巻」

「ほへ〜ここが外かぁきっもちぃ、空気たまんねぇ〜!」
「あんた別に最初外にいたんだからそんな感動モノでもないでしょうに」

とうとう隠れ家から、外へ出たみつる御一行、みんながサングラスをつけ始める、みつるも確かに日差しがすごいしなぁ〜なんて思いサングラスをかけると、そこには「パーティみつる」と書かれたグループへの招待がサングラスの画面越しに映し出されていた。

「なにこれー俺ちゃんに入ってほしいって事ぉ〜?俺ちゃんリーダーぁ〜?」
「みつるうざいわよ、前線キャンプ到着までにグループに入ったらなにか予想外の事が起きても連絡とりやすいでしょ?」
「そんなこと言っちゃってーここにちゃんと''パーティみつる''って」
「あとあんたは絶対リーダーじゃないから、あんた作戦とか計画考えるの下手そうだし」
「あっはい、自覚してるつもりです、」

みつるは取り敢えず承認のボタンを押した
''みつるがグループに参加しました''
チャットで無難な挨拶が飛ぶ

『よろしく〜』
『よろしくやで』
『よろしくお願いしますᕕ( ᐛ )ᕗ』
『よろしくお願いします( ‾ʖ̫‾)』

「あれやな、モーションでも操作できるけど、脳で直接操作できるからそっちで慣れておいた方がええで」
「言語アンチ系の敵に対しては言葉でのコミュニケーションがチーム内で取れないからテレパシーやあらかじめ決めておいた合図、手話、サングラスでのチャットが主になるからね( ͡~ ͜ʖ ͡°)」
「へぇ〜そうなんすね、じゃあテレパシー送っときますね」
「あーテレパシー受け取りました、みつるはロリコンで借金を滞納していて」
「ちょ、!まて、嘘かどうかわからないラインをついてくるなよ!」
「みつるさんはロリコン(/ ᐛ)/ 」
「ち、ちが!」

話し合いの結果、( ͡° ͜ʖ ͡°)←こんな顔のやつがパーティみつるのリーダーになった

「取り敢えず大まかな遠征の日程は徒歩で1週間かけて前線キャンプへ、前線キャンプで前のグループの戦況を引き継いだ後1週間程度戦い、隠れ家へ帰る予定です( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「せんせーなんで徒歩なんですか〜俺ちゃん歩くのきらーい」
「馬などスキル、魔法を使った移動手段はその痕跡から隠れ家が特定される可能性があるからです、なので前線キャンプまでの移動中は接敵もないだろうし出来るだけ魔法とか使わないでくださいね( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「はーい」
「徒歩が嫌なら私の結界術で痕跡を残さないで移動できるから前線キャンプで戦える日数増やせるわよ」
「なるほど、じゃあ移動手段はめぐみさんの結界術でお願いします。どれぐらいの日数で前線キャンプに着きそうですか?( ͡° ͜ʖ ͡°)」

めぐみはサングラスから前線キャンプまでの距離を確認する

「そうね、私が余力を残しつつ3日ぐらいね」
「移動はめぐみさん結界術で、余った日数で前線キャンプでの仕事を計2週間に増やす予定で皆さん大丈夫ですか?( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「「はーい」٩( ᐛ )و」」

大まかなとこを決めたところで、めぐみが5人が乗れる様に軽自動車ぐらいのサイズの結界の板を作り、落ちないために人数分の掴まれる棒を付けた

「結構速度出すから、ちゃんと捕まっててね」
「魔法の絨毯より怖くない?これ、しかも結構ツルツルしてて落ちそう」
「じゃ、出発おしんこー」
「ちょ、風、向かい風やば、息できなっ!えっなんでみんな平気そうなの?」
「にぃちゃんは鍛錬がたらんのー、それでも世界救ってきたんか?おいおい」
(うざ、このエセ関西弁野郎)
「あはは、すいません」
「みつる君は表情豊かで面白いね、けど普通に敵との戦いで息できないことなんて沢山あるから慣れておいた方がいいよ( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「え、なにそれこわ、ちな敵ってどんな奴なんですか?」
「どんな奴ねぇ、見た目は基本的に透明かな、あと基本的に全員超能力者だから目とかは合わせない方がいいかもね洗脳されちゃうし、あと先入観は持たない方がいいかな結構ユニークな事してくるやつが多いいから、( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「ぜんいん せんのう つかえるわけじゃない(˙◁˙パァ)」
「はぇ〜、あの、あと今から自分が行くとこなのに知らないってやばいなって自分でも思うんですけど、前線キャンプって何するんですか?」
「あぁw前線キャンプはな、最前線キャンプから溢れた敵を残党狩りする感じや、残党狩り言うても最前線から抜け出して前線まできちょる奴やから、そんな楽ちゃうけどな、2週間狩れれば相当稼げるなぁw」
(あーこの人はガッポリ稼がせる気だぁ…)
「てか今の戦争ってどんな状況なんすか?」
「膠着かな?どっちも決定だがない感じ、だから過剰戦力を投入しないで相手に耐性をつけない様にしつつ、ジョーカーを用意してる最中かな( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「あと、あれやな相手の戦力を減らすためにこの星は飢餓と疫病を流行らせてるから惑星一面飢えた土地で荒野やから、星一周分戦線がある感じやな」
「はぇ〜ハナホジ」
(話全く聞いてないなこいつ)

etc...etc…後3時間ぐらいしょうもない雑談が続いてみんな寝てしまった

(運転してたお父さんってこんな気持ちだったのかな、ありがとうお父さん)

そして独り黙々と結界を運転するめぐみがいた

~~▽▽~~

気づけば日が暮れ、みつるはうたた寝をうちながら目を覚ます

「あっめぐみちゃん、ありがとね〜」
(みんなして寝やがって、くそ)
(うわ、めぐみちゃん機嫌悪いのかな?)

「ふあぁ〜よく寝た、なんやみつる君起きとったんか」
「いや自分も今起きたところで」
「他の皆は起こさんようになっ」
「あっはい、ところでここにいるメンバーはひよこ組って事でいいんですか?」
「そうやけど、どうした?」
「いややっぱりレベルとかでステータスアップできないってやっぱり不遇なんじゃないかと思って、」
「せやなぁ、けど隠れ家にある闘技場とかだと基本相手の能力無効化するんがデフォやから、結局腕っぷしやで、みつる君は二度や三度世界救ってんねやろもっと自信もち?」
「いや自信はあるんすけどね、」
「でも、ひよこ組も中々きついけどセーブ持ちの勇者の方が大変やな」
「うっそぉぜってぇそんなんチート中のチートじゃん、無双卍でしょ」
「だから敵の対応もその分早かったんやな……フッw」

どこか遠い目をして男は笑う

「セーブした地点に戻れるって事は足跡がついてるって事やろ?時空を使ったセーブであったり多次元を使ってセーブしたり、そして脳のキャパを大幅に使ってセーブする奴もいたな、他にも様々なセーブ方法があるが、もしその足跡を辿れたらどうする?」
「あっ……」
察するみつる
「な?wそれが新人類と戦ってきた歴史の中で一番でかい被害だったかな、多次元にその被害は及んで、セーブ使いの勇者はほぼそこで詰みセーブになったな…」
「て言うことは?」
「聞かなくてもわかるだろ、諦めなければ死に続けてるよ今でも」
「ご、ごめんなさい」
「……まぁな」
「でも今もセーブ持ちはいるんですよね?」
「セーブ持ちはその異能故に持ってる奴もまあまあ貴重だし、敵の本丸狙うってことになったら、そんときは凄惨な扱いにはなるだろうが肉壁やデスルーラ、セーブ持ち特有のタフさで相手のキャパを削ってくれると思う。けど現状セーブ持ちは相手の手厳しい対策から出動はかなり抑えられてるし、現場に出ても特攻役で使われる事が多いかなw」

微笑混じりで話すがその語る表情はとても辛そうで、目の奥から血が出ているかの様だった、そんな語り草にうんうんとみつるは頷くことしかできない

「俺もセーブ持ちの待遇が良くなればなと思う、もっと上手い使い方もあると思う、けど下手に手の内を見せたら手痛いしっぺ返しがくるのが分かっているからこそ、上層部も悩みに悩んで現状維持という形になっているんだろうし、最終決戦に向けて、耐えて貴重な戦力を削らんようにしとるんやろな」

金融のおっさんはまだいつ来るかもわからない、''最終決戦''に、わかっていても、それしか縋るものがないんだと、語り終え、俯いていた、みつるは可哀想だなと思い、手を差し出し恋人繋ぎをしてあげた

「気分が良くなるまで、ずっとつないでいてあげる♡」

勢いよく平手打ちが飛んできた、まぁまぁみつるが悪い

「あっごめん」
「ちょっとめぐみに影響されすぎでしょw」
「マジでごめん、本当にごめん」

おっさんは綺麗で整った土下座をする

「まじやめて、俺が悪いみたいじゃん、、いや本当に、ちょっやめ、周りの目がキツい」

土下座を直し、再度謝られるみつる
宥めてちょっと気まずい雰囲気に耐えられなくなるみつる

「まぁ死なずに頑張ろうぜ!みんな!」

(死亡フラグ建てやがったな)と全員が思うのであった

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