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〈変態〉📍

頭こわして欲しい

自分の事を普通だなんて1ミリも思ってないけれど、胸にある願望を誰かに聞いてもらえたら、どんなに楽だろう。

LIVEに行くと音楽で体が疼き
我を忘れられる

そんなものは無いだろうけど
開演されると頭の栓を何かに抜かれ、さっきまで中央にいた自分が気が付けば会場の端っこに音楽にのって飛んできている。

そんな頭のおかしな事実をアーチストが否定をしないで褒めてくれて、自分の目の前で自動操縦モードに入っていったのを目にした日の事だった。

ここでは受け入れてもらえる

演出ゼロな自分が存在している

音が気持ちいいってわかる人にはたまらないもので、ドラム、ギター、ピアノ、サックス様々だけど、ボンッ
響き渡るベース音から脳内で弦を弾く指先が描かれれば快感に繋がる有様

ステージはおろか前後左右も見てないから、
気持ちよくなって飛び跳ねるように移動をしてしまうし、約2時間後に我にかえる時は試合とも違う疲労感と、皮膚から感じとった音のプリズムから脳内が麻痺し、快楽物質が分泌されてる気分の多幸感に包まれていた。

まともふうな社会での顔も
理想的に構築される私のアイデンティティも
意図的につくられたもの

純粋に夢中になれるものに没頭して
誰かの声ではない
シンプルで単純な
本物の思考回路を手に入れたかった

ひかないで
頭こわしてくれますか?





katz maneki📍

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