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はじめまして わたしじゃなくてもいいんだ🗝 女は冷めたらもうダメなの? そんな気持ちを…

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はじめまして わたしじゃなくてもいいんだ🗝 女は冷めたらもうダメなの? そんな気持ちを紐解きながらの回想物語です。 わたしの愛したい人📍 愛する人と出逢うまでと、現在の飛行 Wでお楽しみいただけたら幸いです。 silent meow📓

最近の記事

〈不倫の終わり〉🗝

彼と会うのを最後にしようと心に決めていた日は夕方から雨の予報だった 半年後の再会から月一のホテルデートがお決まりだった1年後の12月、上野にある中国で流行りの串焼き屋で待ち合わせた。 「中国のパートさんから人気のお店だって教えてもらったの!あっくんの好きな辛い物も、ビールもあるよ」 卓上自動串焼き機でくるくると羊肉が回りだす 日本初上陸のその機械の向こうにあっくんがいる。いつもホテルでは隣に座って飲食をしていたので、お互いに真正面に座って顔を見合って食事する事に慣れてい

    • 〈lovers in tokyo〉📍

      よく行く街はその時々で顔色を変える 東京で何の変哲もない埋もれる部類に鎮座するタイプの自分は、素知らぬ顔してハプニングに巻き込まれない裏道の歩き方に詳しい玄人にはなれなかった。 生涯最後のキスは誰と? そのことに捉われて生きているつもりもないけれど、満員電車に乗り込む際にこの手の疑問を抱く私は変態なのだと実感するこの頃。 人に塗れ 人に紛れ 学舎に向かう朝の駅のホームの自分の目線には、当時喫煙しながら電車を待つ人々の手元の煙草が丁度小学生の自分に並んでいたり、今も見

      • 〈lovers in tokyo〉🗝

        いつだって周囲を見渡したら素敵な女性はいる 誰もが自分だけを愛してくれる人とつながっていたいけど、時に愛する人と誰かを比べ試したりさせる。あの日比べられるのが苦手な私は、その愛の貫きから逃げた。 愛された記憶がある身体をもって いつものコンビニの中で待ち合わせれば 「綺麗だ」 いつも言ってくれてた言葉と変わらない笑顔の奥の大きな黒目に釘付けになった。半年ぶりに買い物をすませホテルへつながる下り坂を2人で見つめる眼差しも、あの日々と変わらずに静かに溶け混んでいる。 今が

        • 〈正体〉📍

          副業で占い師をしているせいか、 身近な人に3つくらい顔があると言われる。 「職業病で誰かと話していると何座なのかとか、頭の中で背景を描き始めると心から会話を楽しむ事を忘れちゃう。それと、他人様のプライバシーに関する話や芸能人の噂話等に興味がわかないのがネックなのよね。」 伝えても 内心大抵それはどうにかできそうだと思われがちなやつ 毎年11月半ばを過ぎると、来年の事や今年一年の振り返り占いでご予約が一気に入る。忙しなくなる前に、今年のうちに、答えを見つけたり知っておきた

        〈不倫の終わり〉🗝

          〈正体〉🗝

          職場を変えると精神的にも距離が出来た 偶然なのかエステ等メンテナンスの帰り道 表参道の休日の午後に気ままにふらふらしている時に、あっくんからメッセージが届く事が多かった。 あれだけ外食や旅行、映画等2人での外出を夢みていたのに、案外1人で美術館や家具、雑貨店をウロウロするのが解放的で良い。真冬に部屋で食べるソフトクリームみたいな喜びに似ていた自分のギャップが少しだけ豊かな気持ちになれる時間を創っていて、それはそれで楽しみだった。 新しい職場には2人の女性の上司がいて 以

          〈正体〉🗝

          〈自律〉📍

          「好きなタイプの芸能人とかいないの?あ、歌手の!いるよね」 「あ、でも写真集やポスター、グッズとか買ったり、プライベートまで知りたいとかは無いんです。推しとしては弱小者です。」 「そう、歌うたってくれればいいとかね、いろんなファンがいるんだよ。好きなのは人間性とかでしょ」 職場から駅までの師走を目指す帰り道は 以前より少し足早になっている どうでもいい話ができるって 案外相手を理解していないと続かないもので、いつも自分についてを話すのが得意でない私を着地点に導いてくれる先

          〈自律〉📍

          〈自律〉🗝

          心機一転 新しい職場で出会った女性上司の言葉が刺さる 「仕事は裏切らない」 行動力、コミュニケーション力から様々な経験をした人間が上に立っていると考えれば、彼らが放つ言葉には説得力があるものばかりだけど、自分でない誰かからの影響力を受ける時、言葉の意味を噛み締めるようにいつも心に置いていた。 今の私も両親をはじめ、過去に出逢った人々からの言葉にハートを刺激されながら在る。 子供や夫婦の方向性も見えてきて、 何となく体や肌の変化、健康と美容についての会話ばかりが盛り上が

          〈自律〉🗝

          〈相槌〉📍

          朝駅で春先まで不倫していた彼の職場の上司とばったり会った 長い事勤めていた勤務先は家の近くにあって、まだご近所ですれ違っても見知らぬ人にはならなく、彼に紐づいてる自分にも思わぬところで再会した気分。 思う以上に世間は狭いから、誰かと自分が同じ男性をいいなと思っているだけでなく、奇遇にも体の関係の有無まで知れたりすれば 「側にいて欲しいの」って言える女性のほうが尊いであろう。 長かったダブル不倫を終わらせたらそんな目線を見つけた。 彼との月に一度の土曜日の早朝から夕方まで

          〈相槌〉📍

          〈相槌〉🗝

          立つ鳥跡を濁さず 最後の仕事が終わったら もう2度といかない場所になる 人の代わりは人 社会はそういうものだね 最終日、あっくんの部下の女性から 「お疲れ様でした。彼とわたしからです」 花束とシャンパンを頂いた 3人で夜桜を楽しんだ春先は遥か過去になっていたね 7月の七夕も過ぎ、街は夏めく頃 退職翌日は青山で一日中陶芸をしていた ーー 本当に君を守れるのはパスワードだけだぜ ーー オレンジ色とピンクの空に 原宿駅前の広告看板の文字が映えていた 失恋した訳でも無

          〈相槌〉🗝

          〈愛と趣〉📍

          結婚前 夫が連れてきた男性とsexをした 「好きにしていいんですか?」 夫と男性のそんなやり取りが薄らと聞こえてからの記憶はほぼ途切れ途切れだったけど、 終始互いの顔を見つめたりキスが少なくても、愛し合う感情みたいなものの受け渡しの要らない絡み合いは、部分麻酔しているみたいな状態のように終了した感覚を切れる前に手にできればよいし、興奮していた証ってそれくらいが正解かもしれないね。 爽やかな雰囲気でこの状況の挑みを引き受けてくれた若者の雄感と夫に見られながらの行為はお仕置

          〈愛と趣〉📍

          〈愛と趣〉🗝

          彼が彼女と私の前を通過して 彼女が彼の後ろを追いかけていかなくなっても、トラウマみたいに2度3度起きてしまった現象を全て無かった事にできないなんて。 山田さんとの夜、自分のことは棚に上げ彼の過ちで私は傷つけられたとでも言いたいのだろうか。 実はこの一ヶ月の間に転職を決断した あっくんと恋の噂がたった女性は3ヶ月程で突然職場辞めていたけれど、まさか自分もそのうちの1人になるとはね。 有給消化で休日をとって表参道でキャラメルを買ってパンケーキで有名な店で食事をすませた日、原

          〈愛と趣〉🗝

          〈事情〉📍

          職業や結婚の有無、趣味が同じだと分かり合えるものが多いせいか話が早いもので、スムーズに組み立てられた計画には背景が似通う共通点があった。 マッチングアプリのメッセージは全て見れていないけど、目的はさておき自分と「会いたいと思う理由」が含められたものがこちら側には理解しやすいと感じている。 「さぞかし返信が大変だっただろうに」 はじめから会話のようにメッセージのやり取りをしてくれた人、こちらの事情でお会いする事が出来なかったけど、私のように不安な人は寄り添ってもらえたりす

          〈事情〉📍

          〈事情〉🗝

          ベッドで腕枕をしながら仕事先で受賞した作品の写真を見せてくれた。 ーーー今日で最後にしようーーー 彼に気持ちは伝えずホテルを2人で後にして、いつものように駅の改札手前で散らばった。 大好きな気持ちは変わらないけれど、今見ているのは自分ではないと思い込めば、極端に傾いてしまった気持ちがフラットになる様な気がした。 この関係から楽になろうとしてるわけではなくて、こんな感情と理性も彼を愛している気持ちから生まれたものだと信じてほしい。 20代の女性2人と噂があった時はこん

          〈事情〉🗝

          〈沼〉📍

          性生活の有無や頻度からパートナーと離れてしまう背景には大抵横槍が入っている 女はそれを知っているせいか性に関してだけではないけど、その心の繋がりから自分じゃなくてもいいならばと、目を覚ましたかのように一息に凍りついてしまえる性質を宿してる。 きちんとしたプライドをもつ男性からすれば、そんな事で嫌いになって別れを考えれるなんて、そこまでの愛情だったんだと捉えてて、自分が逆の事をされると許せない気持ちからか女に復讐心を持つ者もいる。 体の相性は良い方が良いと思う セクシーな

          〈沼〉🗝

          「うち転勤族なの〜、来月から栃木に単身赴任が決まっちゃって、また大変!!」 「高校生と中学生の男の子2人でしょ、ご主人が不在じゃそりゃ大変」 イケメン好きで有名だった。息子の通う体操教室のトレーナーにも相談のお礼の手紙から男性と関係を始めていて、男の人と会う約束で埋めつくされた夫不在の水曜日を眺める瞳からは魔性な色が放たれていた。 あっくんにも山田さんを通して、ご主人が転勤族な事と息子さんがもう大きい事から、夫の転勤先に着いて行くという選択はせずにいるけど、子供達には父

          〈変態〉📍

          頭こわして欲しい 自分の事を普通だなんて1ミリも思ってないけれど、胸にある願望を誰かに聞いてもらえたら、どんなに楽だろう。 LIVEに行くと音楽で体が疼き 我を忘れられる そんなものは無いだろうけど 開演されると頭の栓を何かに抜かれ、さっきまで中央にいた自分が気が付けば会場の端っこに音楽にのって飛んできている。 そんな頭のおかしな事実をアーチストが否定をしないで褒めてくれて、自分の目の前で自動操縦モードに入っていったのを目にした日の事だった。 ここでは受け入れてもら

          〈変態〉📍