見出し画像

いちご大福、スコセッシ監督最新作

伊勢丹に寄ったら「鈴懸」のいちご大福が販売されていた。待ってたよ!あなた!

平日の17時。売り場の列はくねくねと続いていて、待つこと20分くらい(だったと思う)。前の人が何を頼むのか気になって少し覗き込み、いちご大福のついでの何を買おうか悩んだ。「甘芋」と「いちご大福」を買って帰宅。
(ちなみに「甘芋」は和製スイートポテトのようなほっくりしたお菓子でした。もちろん美味しかったです)

こんな時間に・・、と思いつつお風呂上がりの良い時間に苺大福を食べた。
やっぱりめちゃくちゃ美味しい。
一年ぶりに食べて改めて感動する美味しさ。
これだよこれ。相変わらず本当に上品でしっとりとした落ち着いた美味しさ。
中のいちごは果汁が多く瑞々しい。いちごを主役にして周りの餡や餅が支えている感じ。口当たりがまろやかですぐにいちごに到達する。餅と餡を感じるのとほぼ同時に中のいちごが主張する。咀嚼し続けると、じわじわっと餡と餅の美味しさが広がって、まとまりよく終わる。

美味しいなあ。お水をごくごく飲んで、ほっと落ち着いた。

伊勢丹の地下は美味しいものがぎゅうぎゅうに集まり、和洋中のお惣菜にお弁当、和菓子に洋菓子と見ているだけでも楽しい。よく足を運ぶとらや、仙太郎、鈴懸のあたりは注文したお菓子が包まれていく工程までもが美しく、陳列しているお菓子を眺めるのもまた癒しであり、楽しい時間。キリッとしてテキパキと動く店員さんの所作を見ているのも好き。
シンプルで美しい箱、凛々しい紙袋に収められた愛しいお菓子。
電車や街中でそういうのを見かけると、ああいいなあ。何買ったのかなあ。お土産か自分用かどっちだろうなあ。と羨望の眼差しを向けることが私にはよくある。

いちご大福って、こどもの頃は特に好きでもなかった。
果物とお菓子の組み合わせだと、いちごポッキーが大好きだった。アポロとか。
生の果物だと「まるごとバナナ」と「雪苺」!!
この二つはご馳走。お嬢様の食べ物のように思っていた。
ケーキと同等の位置に鎮座する憧れの食べ物。
口に入れた時の、生クリームがばふっと強気で押し寄せてくる感じが大好きだった。生クリーム最高!って一気に高まる感じがする。
そういえば「まるごと苺」ってのもあったような。最近見ないなあ。
「まるごとメロン」「まるごといちじく」もあったら食べてみたいなあ。

苺大福はというと、時折スーパーでも見かけたが名前の可愛さにつられるものの、いざ食べてみると中のいちごの酸っぱさが気になったり、あんこと密接している部分がうまくマッチしていなくて違和感があったり、これは別々に食べた方が美味しいのでは?と思っていた。

それが、大人になり伊勢丹で「鈴懸」のいちご大福に出会ってから、いちご大福の美味しさを知った。衝撃を受けた。生菓子だから「当日中にお召し上がりください」、なので日持ちしない。そこもまた儚くて愛おしい。繊細なのね、と切ない気持ちで愛でたくなる。
いちご大福の時期は冬だけなので、期間中にまた食べたい。
だけれど、毎年そう言って結局一回しか食べていない気もする。
今回もそうなるかなあ。

季節は巡る。冬が来ている。春がその先に待っている。
年末とお正月のことを考える。
あとは来年やりたいこと。
なりたい自分とか考える。こうありたい自分とか考える。

相変わらずのモーニング

モーニングは良い気分転換なので、来年も続けていきたい。私のお気に入りジャムとトーストがメニューから無くなりませんように。

鮭のちゃんちゃんやきと柿のなますなど。あと栗ご飯、黒豆茶。


Café&Meal_MUJIで初めてご飯を食べた。レバーと蒟蒻の辛子マヨネーズ和えが美味しかった。これ小鉢2つ分食べたかった・・・!そんな食べ方している人っているのかわからないけれど。人気のお惣菜メニューだそうで(お友達も言っていた)、納得の味だった。

そのあとマーティン・スコセッシ監督の最新作を観た。終盤の演出に歓喜。そして監督の怒りとやるせなさが伝わり、そこが一番自分の感情が掻き乱された。
あまりに長い上映時間に鑑賞するか迷っていたけれど(上映時間206分ですよ・・・)、観てよかった。監督のセンスの良さは周知の事実なんだけれども、ただおしゃれなだけじゃないこの感じを久しぶりに思い出した。
クールで渋くて重厚感半端ない。
年を重ねてもなお、怒りを感じそれを作品に反映させる情熱。
それってカッコ良い。
映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 膀胱はなかなかしんどいですが、あ、あとお尻もカチコチになりますが、内容は見て損はないのでおすすめです。



この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?