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「自分ときどき読者、視点の切り替え」それと「編集者と一本の記事をつくりあげる経験」

こんにちは!あゆなです。プレイリストにだんだんクリスマスソングが増えてきて、冬を感じ始めた今日この頃。

毎月恒例のふり返り記事、私の一カ月の学びを共有したいと思います。まずは9月の活動の紹介から。主に取り組んだのは「ライティング」研修でした。その中でイベントレポートと8月のふり返りのnote記事をつくりました。

人生初のイベントレポート記事に悪戦苦闘しましたが、なんとか書き終えることができ一安心です。......ということで、今回は、「イベントレポートの書き方」をテーマにまとめてみます。今まで書いてきた記事の学びとは少し違う、イベントレポートならではの学びを読んでもらえるとうれしいです。


「私」ではなく「あなた(読者)」の視点で書いてみる

イベントレポートを書くにあたって事前に教えてもらったことは

「客観性を意識して書く」ということでした。

ですが、「客観」という言葉はとても抽象的で、具体的に「どんな文が客観的な文なんだろう」と悩みました。実を言うと、この記事を書いている今もその悩みが綺麗さっぱり解決したわけではありません。なので、あくまで私の現時点での捉え方だと思って、間違っていてもどうか大目に見てください。

客観的な文とは、「自分以外の視点に立って書かれた文」のこと。私はここから始めました。自分以外の視点と言ってもいろいろありますが、今回は読んでくださる読者の視点を想像しながら書くよう心がけました。イベントレポートは、調べたことや自分の考えをただまとめる記事とは違って、読者(イベントに参加した/してない人)にイベントの雰囲気や温度感を伝えるものだと思ったからです。

そのために意識したことは「事実をもとに書く」「詳しく書く」の二つです。どんな会場で、そこにはどんな会話があって、その時参加者はどんな様子だったのか。笑いが起こったのか、真剣に聞いていたのか。自分が参加していなかったとしても、このイベントレポートを読んだらちゃんと場面が想像できるかどうかを考えながら書きました。

客観性を意識したのはイベント内容だけではありません。最後のまとめ(考察)の段落も読者の視点を自分なりに想像してみました。

「最後の考察は、自分の学びを他の人にも一般化できるような視点でまとめられるるといいね」

このアドバイスを受けて、「考察は自分の思いを書いておけばいい」という私の考えは変わります。

単に「こんなことをして、こう思いましたよ」という“感想”で終わってしまうと自己完結したまとめになってしまいます。そうではなく、読者の方にも共有できる学びとして書かないといけなかったのだと気づけました。

私の学びを共有することで、読者が今まで持っていなかった学びの視点を与えられるかもしれない。そんなことを考えながら、最後に自分の思いや気づきを書いてみました。

ライターの「汲み取る」という役割

ライターには、話し手の表面的な言葉を拾ってまとめるのではなく、本人が伝えたい意図をちゃんと汲み取って言葉にするという重要な役割があります。その役割が果たせると、その人をより魅せることができるのだと思います。

そんな役割を私は果たせていたのか......?そして、その過程で私は何を学びとれたのか......? 

結論としては、完璧!とまでは言えませんが、なんとか意図を汲み取った文章にはできたんじゃないかと思います(思いたいです!笑)。しかし、一ヶ所だけ話の意図を少し読み間違えてしまった部分がありました。

実際に編集を入れてもらったところ

記事づくりを進めるなか、最初私は「企画そのものが潰れてイベントはできなかった」と解釈し、そのように文章をまとめていました。でも、実際は「イベントは実施できたけれど、その後イベントを継続させるチーム作りができなかった」という事実のズレがありました。

極端に違う解釈だったわけではありませんが、大切なのは事実や意図を歪曲させずに「正しく書く」こと。自分の文によって、「本来の話し手の魅力や良さが間違って伝わらないようにしなくちゃ!」という注意が必要です。

つまり、「話し手の言いたかったことと事実を組み合わせながら正確な解釈のもとに書くこと」がイベントレポートならではのポイントだと思いました。

とは言っても100%正確な解釈をすることは難しいです。ですが、工夫次第で100%に近づけることはできます。例えば、書き起こしを一度ではなく二度三度読んだり、録音したものを聞き直したり。もちろん、最終的には、記事を公開するまでの原稿確認(話し手のチェック)で解釈の答え合わせができるのですが、そのズレを少しでも減らせるような工夫を。

そのちょっとした工夫ができていなかったのが、反省でした。次はいつイベントレポートを書くことになるかは分かりません。いつか来るその日のために、講義をちゃんと聞いて、教授の意図を汲み取る訓練をしてみようと思います。

選ぶときの考え方一つでこんなに楽になるなんて

イベントレポートを書く中で私が最も苦戦したのは「選ぶ」という作業です。選ぶにも、「会話(引用)」「写真」二つで頭を悩まさせられました。

まず、会話。私が今回参加したイベントは約2時間あり、内容も盛りだくさんでした。そのため、使いたい会話が多く、選ぶだけで時間をかなり要してしまいました。

そもそもイベントレポートを書くのが初めてで何を基準に選べばいいかもわかりません。そんな時に選び方のヒントを教えてもらいました。それは......

「その人が話すことでより感情に訴えてくる(エモい)部分を引用してみたらどうだろう」

でした。現場で話を聞いてて自分がグッときたところ、また、読者にとってグッときそうなパンチラインは一体どこなのか。今回のイベントレポートでは、このイベントでしか経験できない、得られなさそうな部分はどこかを考えながら会話を引用してみることにしました。

もう一つの「写真」の選び方でも教えてもらったことがあります。

「強調したい文や、詳しくしたい文とリンクした写真を使うといいよ」

その助言をもとに実際に写真選びをしてみました。

ここでは、「生きるためにも、チームづくりは......」という文を強調したかったので、その言葉を言っている人の写真を。また、キャプションを活用して詳しい説明も加えてあります。

このように、記事づくりでは目立たせたい文や、言葉では説明しにくい部分は、画像で補足することで分かりやすくなります。おまけに、文中のどこに写真を入れるかも悩まずに済んで一石二鳥かも。

緊張して動けなかったイベントレポート撮影

写真を選ぶ苦労もありましたが、実は、その前の「撮る」苦労もありました。レポートに欠かせないのは、イベントの様子の写真。私も今までイベントで撮影しる人を見たことがありましたが、まさか自分がそっち側になる日が来るとは。

イベント前、私はある助言をもらっていました。

「いろんな角度から引きや寄りで写真とってみてね」

ですが、いざ実践しようとすると「参加者の迷惑じゃないかな」とか、「ここにいたらスライド遮っちゃうかも」とか、いろいろ考えすぎて全く動けませんでした。

イベント終了後、撮った写真を見返して軽く自分に絶望(笑)

同じ角度、同じ距離の撮影で多産された類似写真たちが山ほどフォルダに......

イベント中に写真を撮ろうと思うと気にしすぎてはじめは全く動けません。そのため、参加者の邪魔にならない撮影ポイントの確認準備や、参加者への声かけなどに気をつけ、次こそはさまざまな写真撮影に挑みたいと思います。

もっともっと表現のレパートリーを増やしたい

私は今まで自分の感じたことや考えたことなど、主観的な文を書くことが多かったので事実をもとに客観的に書くことに大苦戦。

レポート記事に限らない話だと、特に「文末」には悩まされました。

書き始めた頃は、癖で「だと思います」「していきたいです」を頻繁に使ってしまっていました。そのため、読み直しながら「これでは主観的すぎるな」と書いては消しを何度も繰り返すことに。

それでも、書き進めるとだんだん書き方がつかめて分かってきます。最終的に、「~だそう」にしたり「体言止め」を使ったりして書くと、単調すぎる文章から抜け出せてうまく書くことができると気づけました。

今回のイベントレポートを通してなんとか客観性のある文章が書けるようになりましたが、私が使える表現はまだまだ少ないです。表現が増えれば、客観的な文を書く時以外にも様々な場面で応用できます。例えば、地の文と会話文をつなげるときや、段落と段落をつなげるときなど。これからもいろいろな記事やレポートを読んで、使える表現をどんどん自分のものにしていきたいです。

誰かと記事をつくりあげるということ

イベントレポートは今まで書いてきた記事とは違ってとても労力がかかりました。それでもなんとか書き上げることができたのは編集担当のおかげだと思います。本当にありがとうございました。

私はこのアシスタントを始めるまで、誰かに書いた文を編集してもらうという経験がありませんでした。編集者と記事を一本つくりあげる。それだけで一人で書いていては気づけなかったことにたくさん気づくことができます。さきほど書いたように、同じ単語を何度も使う癖や断定的な文を書きがちな癖があることなどを。

誰かに手を入れてもらいながら書くことの重要さを今回身に染みて感じました。なので、一度この経験をしてみることはライティングをするうえでとても大切なことなのではと思います。

イベントレポートを一本仕上げた今、技術面でも考え方の面でも学びは多く、自分の癖も分かりこの先もっといい記事が書ける!そんな気がしています。

「イベントレポートは、ライティングスキルを上げる要素をたくさん含む」

以上、私から共有できる一か月の学びでした!

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