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大奥第21話📺

12月 12日放送のNHKドラマ10「大奥」シーズン2最終回。
リアタイ&NHKオンデマンドで観てみた📺

徳川幕府の終焉

大政奉還。
(個人的には慶喜がこの決断に至るまでのプロセスをもう少し観たかったが。)
しかしまさかの王政復古の大号令によって慶喜は新政府から除外され鳥羽・伏見の戦いが始まるが、ほどなくしてまさかの戦放棄をして江戸に戻ってくる慶喜。
敗戦した慶喜はただで済む訳はなく、勝海舟、薩摩出身の天璋院、京都出身の和宮に助けを求める。

江戸城無血開城

西郷隆盛と勝海舟との会談。
そこでの余りの女性蔑視発言(女が将軍になって国を治めたから海外から後れを取っている…etc.)に耐えきれなくなり、隣の部屋で待機していた和宮(親子)が割って入っていく。
和宮(親子)は帝を殺した謀反人は新政府側の岩倉と薩摩である、これを取引材料に江戸総攻撃を止めるように迫る。
しかしそれでも西郷の、「女が統治する恥ずべき国」という認識は変わらなかった。
家光の時代から歴代の将軍たちが男名を用いてきたことを逆手に取り、男が国を統治してきたと歴史を書き換えればいいと提言。
和宮(親子)にしてみればかなりの屈辱であったと思うが、それでも江戸総攻撃は何としても避けたい。
「歴史なんてどうでもいい。歴史を歪めてもええから江戸の町は傷ひとつ付けんといて。」
この時の和宮(親子)の心情はいかばかりであったか。
かくして江戸城は無血開城、江戸総攻撃は中止された。
大奥では最後の宴が行われ、和宮は男装ではなく美しい西陣織の着物で登場するのであった。

没日録

翌日、江戸城の大掃除。
夜、天璋院は「没日録」を読了。
瀧山は「今日より、大奥はここで過ごしたる各人の心を棲家とす」と執筆を締めくくった。
しかし後日、新政府によって没日録は全て燃やされてしまう。
女が守り紡いできた歴史は完全になかったものになってしまったと思われたのだが…

未来への希望 津田梅子

明治4年、天璋院は実業家となった瀧山と一緒にアメリカ行きの船上にいた。
大奥最後の日に自害をした瀧山。
しかし咄嗟の機転で天璋院に救われた。
瀧山は命の恩人である天璋院と共に働くように(使用人ではあるが)なっていた。
同じ船にはアメリカへ留学する6才の津田梅子がいた。
英語を学ぶのは偉い男性の妻になって支えるためだと話す梅子だったが、そんな梅子に「あなた自身が国を動かす人物になれるのだ」とかつてこの国は偉大な女将軍が統治していたこと、自分は将軍の御台であったことを話し始めるのであった。

大奥はシーズン1から欠かさず観てきた。
男女逆転劇のフィクションだということは分かっていても、登場人物1人1人の心情に寄り添い交差し様々に絡み合う人間ドラマにずっと最後迄惹きつけられていた。
今年のドラマの中でも本当に心に残るドラマであった。
毎回欠かさず視聴し本当に良かったと思う。



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