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何度も行きたくなる プレミアムホテル門司港

 私には、家族や友達と何度も訪れているホテルがある。それが門司港にあるプレミアムホテル門司港(旧門司港ホテル)

 先日、北九州に出かけた友達とは、10年ほど前、同じ勤務校になった。そこで意気投合し、近場をよく一緒に旅行するようになった。プレミアホテル門司港にも2人で5回以上行っている。

部屋からの眺め

 彼女は、私と同じくおいしいものが大好きで、音楽にも興味がある。また好奇心旺盛で、海が好き。9歳下の彼女がいると、パッと周りが華やぐ。150センチもみたない私と大柄な彼女は、まさしく凸凹コンビである。2人とも着る洋服がなかなか見つからないのが、悩みの種だ。彼女は、手足が長いので、洋服の長さが足りず、私は逆に手足が短いので、なかなかサイズが合わない。私はこの前、ネットでやっと体に合う服を購入できたが、希望のスカート丈にすると、広がった裾の部分をだいぶ切ることになって、スタイルが変わってしまった。(笑)

 以前海外旅行に一緒に行っていた友達も3歳年下で、彼女が何かと私のお守りをしてくれた。この体育会系の彼女もとてもさばけていて、私とかなり身長差があったのだ。

 今回は、友達の仕事に合わせて3月31日日曜日と4月1日月曜日に出かけた。もともとは30日土曜日と31日日曜日で予約をしていた。この時は休前日だったために通常よりちょっとお値段が高め。それでも1泊2食付では破格の値段だった。それが1日ずれても、行けるようになったので、ほぼ同じ値段でお部屋のランクアップを行った。もともと予約していた部屋の約2倍の48平米のプレミアムジュニアスイート。プレミアムクラスになると9階にあるクラブラウンジが自由に使える。昨年夏プレミアムクラスに初めて泊まって、ラウンジに心がウキウキした。お部屋も広く快適で、チェックアウトが12時までなのも、とてもうれしかった。だから今回もホテルに泊まることそのものが、とても楽しみだった。

 朝から駅で待ち合わせをして、熊本から新幹線に乗り、小倉へ。そこまで約1時間。それから普通列車に乗り換えて門司港に向かう。連結が悪いと、新幹線に乗っている時間とほぼ同じ時間が小倉〜門司港間でかかってしまう。今回は、9時16分のみずほに乗って、10時31分には門司港駅に着いた。それからホテルに行き、荷物を預けて下関に移動。なぜこんなに早いかと言うと、全てお昼ご飯のためだ。唐戸市場内の回転寿司はいつ行ってもいっぱいで、大体待ち時間が1時間かかる。今回、1日目が日曜日に当たるため、いつもより、もっと待たなければいけないかもしれないと思い、移動を早くした。

クジラのベーコンと中トロ
のどぐろ炙りとクジラの尾の身

 門司港から下関への移動は、いつも関門連絡船を使う。乗っている時間は僅か5分だ。今回、日曜日でもあり、主に韓国からのお客さんも多く、乗り場は人でいっぱいだった。初めて彼女と来たときには、眺めを楽しむため、船内ではなく、2階のオープンデッキの1番前に座った。行き交うタンカーも見られてとても楽しかったが、途中で頭から潮をかぶってしまった。たいてい子どもしか最前列には座らないだろう。今日も外国からのお客さんは、珍しいので、私たちと同様前に座っていた。今日のような波の荒い日は、波しぶきが大丈夫かなと心配になった。

 回転寿司のお店は相変わらず大賑わいだった。ここでは、クジラのベーコン、さえずり、尾の身など、普段食べられないネタがある。またのどぐろのあぶりも絶妙だ。普段地元では食べられないネタを中心に2人で選んだ。期待にたがわず
ネタの新鮮さと味に大満足した。
 食後のそぞろ歩きの後、休憩しながら、塩バニラなどのアイスクリームを食べぼんやり海を眺めるのは至福のひとときだった。

 3時にチェックインをして、しばらく部屋でゆっくりした後、早速9階のラウンジに行ってティータイムを取ることにした。ここでは各種のフルーツジュース、コーヒー、スパークリングワインなどの飲み物とクッキー、チョコレート等のお菓子類、生ハム、チーズなどがある。夕食が17:30〜ステーキハウスなので、お茶とお菓子を少しいただいた。珍しいのでマンゴージュースも選んだが、とても味が濃厚だった。若松みかんを使ったジュースや紅茶などもあった。

 私たちがこのホテルを選ぶ理由の1つに、夕食で選ぶステーキハウスの美しさがある。ジャズの流れる、帆船の中のような素敵な場所。熟成肉のステーキは、なかなか地元では味わえない。またお肉のおいしさだけでなく、前菜スープ、デザートに至るまですべて手が込んでいて味わい深いからだ。ホテル選ぶ際に、このステーキハウスの存在は大きい。


おしゃれなステーキハウス

 どの料理もおいしいが、私たちが特に好きなのが、コンソメのスープである。煮立てず、手間ひまをかけてじっくり作ったことがよくわかる。優しい味で、しみじみとおいしい。
 今回のステーキも絶品だった。味や焼き具合に自信があるためか、炭塩、抹茶塩、ローズマリーの塩と特製だれが、添えられていた。

パルミジャーノ・レッジャーノのチーズのかかった 美味しいサラダ
前菜(ゼリー寄せ)とフォカッチャ
絶品のステーキとマッシュポテト、温野菜

 夕食後に部屋でしばらくのんびり過ごした後、夜景を見にまたラウンジに出かけた。夜はお客さんがいっぱい。昼はテーブル席だったが、2回目はあいていないので、カウンターに座った。お昼は天気が良かったが、夕食のときには雷が鳴り大雨だった。それが今はすっかり雨も上がり、街並みが濡れていて、それぞれの明かりが輝いて見えた。初めてカウンター席に座ったが、落ち着き眺めもいいので、「今度からカウンターがいいね」と2人とも感じた。

雰囲気のある 夜のラウンジ 

 翌朝、とても良い天気だった。部屋から見ると、海沿いを犬連れて散歩している人が多い。昨日はホテルの近くでフリーマーケットとクラフトショップが店開きをしていたが、夕方の雨の中片付けをしたのだろう。全く景観が変わっていた。

 プレミアムホテル門司港の朝食は、とても評判が良い。何しろ野菜が新鮮で豊富だ。また朝からスパークリングを飲むこともできる。昨日食べ過ぎてしまったので、今回は友達と一緒に和食を選んだ。ふぐの味噌汁、辛子明太子、鯖の塩焼き、だし巻き卵、大根の炊き合わせなど。『ザ・日本の朝食』という感じだ。このホテルで初めて選んだ和食も、とてもおいしかった。

2日目 窓からの美しい眺め (散歩をする人も多い)

 12時チェックアウトなので、私たちは部屋でのんびりと過ごした。友達は明日から職員会議だ。教員にとっての春休みは、年度末の忙しさから、すぐに新学期の準備に突入する。なかなかほっとする暇がない。私も数年前までそういう生活を何十年としていた。友達は4月2日からまた多忙の日々が始まるので、ホテルで、ただのんびりとテレビを見たり、おしゃべりをしたりした。
 
 私は、現役時代の忙しさを思い出した。今はコーヒーを片手に、この記事を書いている。ずいぶん気持ちが楽になったなあ。今にして思うと、仕事をしていても、ちょっとした気分転換はできたと思う。でも、不器用で簡単にリラックスする方法を思いつきもしなかったのだ。


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