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24 南葛SC(ただのネタ回です。)書評 #オシムの遺産 ・「12章。 覚醒 #南葛SC #アビスパ福岡 #羽生直剛 #千田善 #岩政大樹」

24 南葛SC
(ただのネタ回です。)
書評 #オシムの遺産  

「12章。 覚醒 #南葛SC #アビスパ福岡 #羽生直剛 #千田善 #岩政大樹
6月か7月に読んでいつ書こうかと思っていた。
誰の依頼でもなければ、仕事でもない。
しいて言うなら、オシムマニアあるいはオシムの弟子や孫弟子のための記載。

https://number.bunshun.jp/articles/-/858628
ちょうど、鹿島アントラーズの岩政大樹監督もネタにしていた。
(前アカウントの時にツイッターでサッカーに関するやり取りを丁寧にしていただいたので、好感を持っている)
そして、岩本義弘GMが東京23FCとの試合で口にしていたのも同じキーワードだった。
プロとアマチュアには様々な違いがあるが、やっぱり、その前にサッカー選手。
あるいは地域リーグの選手にとっては一番厳しいか?

もちろん、相手は関東リーグの1部と2部では若干違うが、一昨年の年末の昇格戦の時の方がチームは強かったんじゃないかと思う。
それは、チームの連動。
元Jでも知名度のある選手は少なかったし、今野泰幸、稲本潤一はけた違いの存在だ。
それがなぜ?
と言えば、サッカーとはそういうものだとオシムさんは言うだろう。
せっかくできたグラーシュにトリュフを沢山いれたから味が壊れてしまった。

昨年までは関東でのバイトも多かったので、交通費宿泊費の負担も少なく、千田善さんや羽生直剛さんのイベントにも行った。
虚像をはがすというか、様々な人の証言をもとに、オシムさんの実像を自分の中に再構築するため。
幸か不幸か興味のあることや命にかかわることに対する記憶力が抜群に良いため、書籍の内容も含めて見えてくる。

オシムさんがジェフで集めた人、育てた人、サッカー日本代表に移って集めた人育てた人には若干のずれがある。
複数の人の証言やビデオで見えてくる。
C級コーチですらないのに、こんなのはただの人生の浪費である。

2018-2019年に医歯薬リーグ2部昇格直後の医学生を春の関西大会優勝と夏の西日本大会優勝させて自分の中での自信にしたが、チームを立ち上げて子供や大人を教える元気もないし、実際、医学生なんかしょぼいでしょってなもので、まあ、それは客観的には仕方ないなと思う。
前後の試合や選手のビデオを見れば全く違うのはわかるが、そんなもの、大人の事情で始末される世界。
一方で、医師キャリアもディオバン事件の黒幕によるアカハラとパワハラで終わり、時間はたっぷりあるので、思索はできる。
そういう意味において、日本でも10人に入るのではないかと思う。
他の人は本業や副業で忙しい。

ちょっとタイムラグはあったものの、トークンとの偶然の出会いもあって、観察日記に修正案合わせてを書くのは面白い。
もちろん、学んだ通り。

オシムさんのやり方、という言葉にオシムさんはどう返すだろうか?
たぶん、サッカー日本代表とジェフでのやり方がかなり重なった一方で、重なっていないのは何故か、が答えになると思う。
料理ショーと一緒だ。
素材があって、保管や調理があって、食べ手がいて、観客がいて、全ては成立する。

イベントでは羽生直剛さんにちょっと度が過ぎたいじり方をかましながら、表情の変化を見たのは、本音を探るためだった。
恩人を悪くは言えないし、あの当時は楽しかったし、今も楽しいが、少しばかりしんどかったのではないか?
まあ、ちょっとやりすぎたので、今はだいぶ反省している。
あの頃は、メンタルコンディションが悪かった。
そして、死期が見え、知りたい気持ちが強かった。

一方で、羽生さんに哲学の授業などをしながら、オシムさんが、20年ほど前にどんな教育を施したかを考えた。
この部分に関しては、ご本人のイエスを貰う自信もあるが、たぶん、幼稚園児から大学院生まで授業内容を抑えているがオシムさんだったのだと思う。
一方で、大学や大学院の授業を好んだ。

本書では、これまでの本では語られなかった人や話が出てくる。
そういう意味で、この本は欠陥商品だ。
いや、オシム監督の足跡はその巨体にふさわしく一冊に収まるものではなかったという事だろう。

自分の解説で気に入っているのは、レーニンは勉強して勉強して勉強しろと言った、私は走って走って走れと言っている、のくだり。
要するに、二つの言葉は一緒だという事。
だから、皮肉屋のオシムさんが、戦術的ピリオダイゼーション理論のサッカーをすることでサッカーはうまくなるをあてつけるように、ご飯をよそって渡すのもパスだと言ったのは懐かしい。

少し、南葛SCというか気まぐれで読んでくださっている人のためにかみ砕いて言えば、貴方はどこの誰にどんなご飯をよそいますか?
それこそが、ただの繋がりではない、思考と感情あるいは歴史を伴った繋がりなのだと思う。

その方法に正解があるのか、答えがあるのか、といえば、あると言えばあるし、ないと言えばない。
だからこそ、オシム監督はその場でノートを取ることを禁止したのではないかと思う。
日本語でよく言う表現でいえば、その心を見なさいと言う事だ。
一方で、記憶を再現することは否定していないのも、ポイントだ。

東京23FCとの試合で、下平匠に出した利き足のパスがサイドを割った秋山大地。
彼の問題は技術ではなく技術の出し方にある。
そんなに慌てなくても、ふっと寄って、インカーブで足元か手前のスペースにバックスピンで置くかすればいい。
パサーがパサーであることに固執するのは、日本サッカーの良くないクセだ。
ちょっとした才能なんか、掃いて捨てる程ライバルがいる。
その時々で、何を磨くか、何を捨てるかはそれぞれだが、置いてきた宿題も多くの選手は後で解かなくてはいけない。

一昨年の年末に上京した時に、メンバーの修正を4回ほどブログにしたら、ほぼ修正されてきたのを覚えている。
あれは、要するに、それなりの選手と努力をしてきた選手だからこそ、僕はシンクロして修正点が書けたという事だ。
元鹿島の青木剛選手のぎこちないカラコーレスは素晴らしかった。
それでも、相手にボールを奪われず展開した。
もっと上手な選手を沢山見ながら、鹿島で試合に出るために、封印してきた足技。
青木さんはほとんど試合には出なかったが、ああやって、ベンチでカバーする選手の雰囲気もチームの状況を表していた。
今でも相手のフィードを右足のアウトサイドでボランチにダイレクトではたいたのを覚えている。
そんなの覚えている選手やファンも少ないだろうけど、これは彼のサイズがないとできないプレーではないし、むしろ、プロにしてはボール扱いの技術は及第点の選手でも、どこにこだわるのかという見本でもあった。

南葛SCと本書の内容を行き来すると分かりにくい人も多そうだ。
一方で、それなりにサッカーをプレーして勉強してきたのであれば、逆に、頭と体のギャップの問題を組織論も含めて書いているのだとなんとなくわかると思う。

そうやってみると、ジェフから日本代表に移る時に、間瀬さんから千田さんに通訳をかえたのも、ジェフを壊さない意味合いもあったが、ピッチ外での学びを代表や代表候補に求めたのだと分かる。
ピッチ内の事は、サッカーをよく知るコーチがいるので、だいたい伝わればいい。
むしろ、代表候補ですらない、日本の多くの選手たち、あるいは選手ですらない人たちにより正確な声を届けたかったのではないかと思う。

そんな思いと裏腹に、ジェフからはオシム体制が一旦根絶されたらしい。
中田英寿もとい日本大学のドン田中英寿やその他のスポーツマフィアの力だろう。
そして、民主主義の皮をかむった非民主主義社会の日本において、サッカーを通じて日本人奴隷が覚醒するのを嫌がった層がいるのだと思う。
陰謀論の奴隷化計画において一番邪魔なのが、自分で考える民衆だから。
そうやって考えると、最近のヒーローが筑波大学卒業のNHK職員の息子なのも合理的だ。
教育はすべて洗脳の一種だから。

僕らオシム監督の不詳の弟子は、ちゃんとした愛弟子と違って、オシム守護霊インタビューとかブラックジョークでかわすことを知っている。
世の中や政治の歪みはしょうがないし、個々人や組織としては、半分かわしながら対峙するほかない。
サッカーなんてなくてもごはんさえあれば生きていける。
しかし、ごはんさえあれば、サッカーがなくても全員が生きていけるわけではない。
サッカーを他の競技や芸術などに例えても一緒だろう。

そういうことで、最後にアビスパ福岡に移して終わろう。
博多の人々はちゃんとしたサッカーも、サッカーでの勝利も分からなかった。
長谷部監督が来ても上は向かなかった。
トークンが来て、オシムの独学者が20冊の本を置いて、その年をしのぐカウンターの作戦をいくつか置いた。
それは、外国人選手をかなり外すものだった。
外国人選手に頼る前に、日本人選手たちの中でやるべきことをやってほしいのが本音だった。

その年は目先の作戦でしのげても、翌年は難しい。
そして、ピッチ内外で、選手もファンも変わった。
もともとやれる選手は、気づきやモチベーションが足りなかっただけと気が付いた。
今は、2年前は負けて当たり前だった相手に、引分けでも心底悔しがっている。
メンバーも半数はまだ残っているし、J2あがりが大半だ。
年齢層は当時のジェフと多少違うけど、全く同じ。
(気持ちを出すというのは、ラフプレーやスライディングばかりではない。
担当の平田剛久さんには二冊のアーセナル再生の本を送ったが、少なくとも一度は、リーグ上位で数年過ごしてほしいと思う。)

何度目かのミラン黄金期の面子は30歳以上がほとんどだった。
インザギ、シェフチェンコ、ルイコスタ、セードルフ、ガットゥーゾ、ピルロ、マルディーニ、ネスタ、カフー・・・。
ましてや肉体の完成が遅い日本人はやるべきことをやればうまくなる。
サッカーを中心にするには、Jリーグのサラリーでは引退後の分まで稼ぎきれないのが難しいが、サッカーを今やる分にはその事を気にする必要はない。

言葉を合わせる、動作を合わせる、息を合わせる。
逆に、試合相手には合わせない必要があることもあるだろう。

ある意味で、サッカーは受験勉強と一緒だ。

ライオンに追われたウサギが肉離れしますか?
準備が足りないのです。

今気づいたが、本当に含蓄の深い言葉だ。
日本にはウサギと亀の寓話がある。
たかがJリーグやその候補生なんかウサギに過ぎない。
ライオンでも亀でもない。

運や素質がなくてはどうしようもないが、努力あっての結果。
結果がついてこなくても、ちゃんと見ているファンやスタッフにはプロセスや変化がわかる。

今の自分の感情や状況を大事にすることと未来を大事にすることはしばしば矛盾する。
だから難しい。
来ないかもしれない未来。
予想と違う未来。

そんな心を制御したり流されたりも人生。
これは、直感と気分を理性で制御する試合中にも似ている。

今の時点ではいい方向を保っているのはアビスパ福岡だけだが、南葛SCもまた息を取り戻すと思うし、あるいは、個人昇格を果たす選手にも足速かったらミスしても上がれるやんとかどうしようもない半分現実に抗って欲しいと思う。

どんなに速い選手も、ある程度練習を積んだ選手のキックより速く走れない。
どんなに速いキックも、慣れれば頭の回転には追い付かない。
そこに、技術戦術あるいはそうとも呼べない知恵の数々の介入する隙がある。

たぶん、それは、オシムだけではなく、クライフも他の何人かもこっそり賛同するだろう。
なぜこっそり?
それはカネがかかっているから。
だけど、カネだけで人は生きられない。
サッカー引く金は熱狂。
それと金だけの熱狂の違いなんか分かったら、たぶんノーベル平和賞みたいな爆撃のおまけではなく、ハーバード大学の学位くらいもらえるはずだ。
余計なことを喋らないでくださいってな。
2023年9月5日1時7分。

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