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「健康不安」に殺されるな 僕が最後に伝えたかった一番大事なこと 単行本(ソフトカバー) – 202331近藤誠 (著)

「健康不安」に殺されるな 僕が最後に伝えたかった一番大事なこと 単行本(ソフトカバー) – 2023/3/1
近藤誠 (著)

「放射線科医の目線と戦い方を取り戻した近藤誠。 政治と科学の間で生きる医者の道」

こわいほどよくわかる 新型コロナとワクチンのひみつ
近藤 誠 | 2021/3/22
の僕のレビューを読まれたのか、改良されていた本書。

温熱療法の全否定とか、ワクチンの全否定とか、若干過激な部分もあったが、書きかけで死んだからと言うオチである。
安倍晋三回顧録もそうだが、死んだ人間と言うのはある意味で強い。

前回が長かったので、多少は短めにすると、結局、政治経済と科学の落としどころこそが現代医学の問題。
治った治りませんでしたしか理解できない人たち相手の運用で、データはデータそのものや解釈にかなりの問題がある。
それを宗教戦争のように善悪二元論に答えを求めれば問題しか起こらない。

また、背景になる時代とか、ワクチンや投薬の可否や決定のタイミングもデータや運用に結果を与える。
ポリオの部分なんかはその辺の配慮があった。
原理的な否定や意見提示ではなく、最後に、科学者、放射線科医としてのやり方に戻ったのだと思う。
現代医療のエビデンスはデータや解釈の問題でしかない。
そして、それらは診断の機械やデータ採取によって塗り替わる。
EBMを訴える人間には、そのEBMの問題点を多角的に指摘するのが正しいのであって、それ以上は揉める必要もない。

僕のロジックも半分そうだが、医療利権の政治経済と戦うよりも、診断利権と誤診治療利権の派閥争いで勝負した方が現実的だ。
癌かがんもどきか、ではなく、そこに誤診を加えることで、画像検査や血液検査に遺伝子検査の重要性が高まる。
検査企業は近藤誠先生は曲論だが、いまの主流派も襟を正し、検査と評価を大事にしないといけない、になる。
(もっとも検査利権さえミスリードに使われている問題もあって指摘されている。)

格差社会が進んでも、いわゆる保険診療の範疇の疾患の医療を行う保険診療や自由診療の精度を上げるには、全体を基本的にカバーする保険診療そのもの診断や治療のレベルを上げないといけない。
理由は、お金持ちの日本人は、海外のデータより、遺伝子や食事の近い日本の貧民のデータやデータ解釈の結果を自由診療に大金を払ってでも行使したいはずだから。
そうすると、お金持ちの日本人も、保険診療のカネと政治に理解を示す。
多くの日本人に投薬や手術で慣れ、データの表裏を読みながら医療を出来る医者に自由診療でもいいから寿命と健康寿命を保証してほしいわけだから。

バカの壁や政治宗教の問題はどうしようもない。
拙速コロナワクチンを打ちたい奴はガンガン打ってもらうしかない。
近藤誠は人体実験と書いているが、しょせん、731部隊のパクリが日本の医療であって、しょうがない。
どんな病気でもなんか急いで手術したら治ると思っているのは、それ自体が頭の病気なので、これも患者の自由意思に基づく判断なので、しょうがない。
保険診療の基本的な医療でも、本当は、手術適応とか患者の評価を大事にする。
それを守らない大学や民間病院もあって、ニュースになっている。

新型コロナワクチンの人工製造とかいびつさに関しては陰謀論もあるが、武漢コンフィデンシャルを読めばわかる通り、ただのインテリジェンスの産物である。
人工製造か、特定生物由来のほぼ人工製造なのか、さらなる偽装があるのかわからないが、SARS、MERS、あるいはアフリカのエボラ出血熱などと合わせて、デザインされた可能性があるウイルス。
人によってはただの風邪だが、ただの風邪では済まない。
ワクチンが作られる前に、川崎病様の病変の報告もあった。
それを知らなければ、意見も変わる。
その時に、拙速ワクチンを頼るか、他の手段を取るかは、個人の判断でしかない。

インフルエンザとワクチンの組み合わせは佐藤優がソ連の医学者の意見を良く書いているが、そういうことで、盾を持っている集団が空から槍を降らせば、見えざる戦争の勝者になる。
一方で、それがその個体や集団にとって適切なワクチンやワクチンの運用であるかの問題は残る。
僕は近藤誠先生と同じく前職が放射線科医なので、病気のなにが画像診断で写って、写らないかを知っている。
写真には写らない美しさがリンダリンダなら、写真には写らないおぞましさがロンダリングだと知っている。

そんな大きな政治科学は、乗っかるのも、騙されるのも政治科学である。
その結果、どこの個人や組織が利益を得て、反対組織にダメージを与えるのか?
和田秀樹なんかが対談しているくらいで、近藤誠は間違いなく一片の正義はある。
健康診断は、ナチスの制度。
だから存在しない国もあるが、あったからと言って運用の問題でしかない。
第二次世界大戦前のアメリカ大統領選挙で、リンドバーグがナチスシンパだったため選ばれなかったとどこかに書いてあった。
ヒトラーはイギリス王室のスパイだったらしいが、早い話が、ナチスシンパ同士の八百長戦争が第二次世界大戦の本質であって、勝者は大企業や王侯貴族であり、敗者は一般市民であった。
あとは、何が真実で、何がプロパガンダかを考えるだけでしかない。

近藤誠などもともと放射線科エリートでまだ立派なもので、世の中にはもっとおかしなアンチ西洋医学も西洋医学原理主義者も存在する。
だからこそ、天下の慶応義塾大学は退官まで飼い殺しにした。
それには権力側の計算もあって、日本の健常者人口が減りすぎると、相対的な国力が保てなくなる。
クーデターは困るが、国力が落ちすぎてもいけないという政治。

それはともかく、一度もお会いすることなかったのは残念だ。
とはいえ、ディオバン事件の証拠揉み消しをした慶應義塾大学出身の関西医科大学今村洋二前院長と福知山列車事故で有名な小寺一矢弁護士から、手術での過失致死の内部告発の濡れ衣から就職制限まで医歯薬司法にやられた自分にとって、近藤誠的な意見を書いていくことがライフワークになりそうなのは皮肉でしかない。

とはいえ、佐藤優が言っていたように、もっとたくさんの血が流れたら、警察や検察も目が覚めるのだろうか?
命を守れないで金を巻き上げるだけのレイプや揉み消しが上手なお医者さんごっこの生き物をどこまで守ったら、警察や検察の信用も守れるのだろうか?

なんか、今日届いたドクターズマガジンに灘から東大の外科医、順天堂大学の齋浦明夫教授が出ている。
卒後6年で詰んだ人生にまだ可能性はあると言われても困るし、論文ないからとか、捏造論文の擁護団体が何を偉そうにと思う。
そういうのも含めて人生の巡り合わせ。
近藤誠先生がなぜその道を選んだのか、少し気になるが、たぶん、僕と同じで、複数の巡り合わせの中で、そうなるようになったのだと思う。

巻末には京都大学整形外科が秋田大学整形外科と並んで広告を出していた。
彼らには直接恨みはないが、京都大学眼科=関西医科大学眼科の塚原勇が職員全員の給与袋に推定有罪の文書をばらまいて、第二者裁判のごり押しで人生を狂わせたことをココに改めて書いておく。
京都大学は白い巨塔より黒い赤い巨塔である。
主任教授や特定の研究にこだわらないのであれば、もう落ち目。
霊長類研究所の消失もそうで、汚職や捏造論文の山なのだろう。

それは、原子力利権の兼ね合いで関西医大への道が開かれたかもしれないので、京都大学エネカンに頼まれて、エントロピーの法則の定義変更の素案を書いた僕の言えること。
データを集めたり、創作は出来ても、考える頭がないのだから、看板を下ろした方が良い。
もっとも、どこも金まみれ嘘まみれで、近藤誠先生はあの道を選んだのじゃないかと思った。
誰も、完全な正義でもなければ、クモやカスミを食って生きられるわけでない。
せめて、データや嘘の運用を個人としても組織としても考えざるを得ないのだ。
それがインテリジェンスであり、手嶋龍一が慶応大学教授なのもよくわかる。
2023年3月26日17時26分

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