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2023年ワダデミー賞

2024年。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年は一体どんな年になるでしょうか。
皆さんにとっていい年になることを祈っています。

2023年は映画を146本、本は112冊で無事に毎年の目標を達成することができました。
2022年よりもバタバタしていたので、思ったよりも映画を観、本を読んで楽しんでいたのだなと振り返ってみると思います。
最近はネットフリックスでドラマも観るようになったので、映画におけるパーセンテージが減ったように思っていましたが、どういう時間の使い方をしているのでしょうか。
我ながら不思議です。
ペースは悪くないので、24年も継続できればなと思っています。

noteについても、セミナーがあった分例年よりは多く12本書くことができました。
年間ビュー量も1642回。
平均すると1本あたり130を超えています。
いつもありがとうございます。
当たり前かもしれませんが、システマのセミナー関係のnoteはビュー量が圧倒的に多く、ワダデミー賞発表前に少しだけ複雑な心境です。

また、今年のテーマにしていたストライク。
特にそれ自体を練習はしてきませんでしたが、結構いい形にもってこれたように思っています。
きっかけはやはりダニールのセミナーで、指先からの動きで仰向けからうつぶせに返るワークから多くの気づきを得ることができました。
先端からの動き、自分の動き、全身を繋げる(ワンユニット)、心理面・呼吸の次元の回復(影響)。このあたりのことが自分の中で繋がり、ようやく自分なりにシステマを深めていけるようになったと思えるようになりました。
自分なりに深める自信が出たことで、クラスのリードをするようになりました。
リードをすることで、今まで参加していたクラスのワークの繋がりがよくわかるようになり、理解が深まっていくのを感じています。
前々から色んなインストラクターのクラスに出ていましたが、今まで以上にどのインストラクターからも“システマ”を学べるようになったように感じます。ようやく学び方を学び、身につけられたのではないでしょうか。(長かった)

来年のテーマは「関係性の修復」を予定しています。
頭に浮かんできたキーワードなので、どんなことをやるのか、何をしたいのかは全く分かりませんが、1年後に気づきがあることを祈ります。
もしかするとあっという間に変わるかもしれません。

さて、2023年ワダデミー賞の発表に移りましょう。
相変わらず観たい映画を観て、面白かった映画を独断と偏見で発表していきます。
ちなみに2019年から始めたので、今回で早5回目です。
こっちはこっちで10回に辿り着けるように続けていければいいなと思います。

「音楽賞」
“ゴジラ -1.0 山崎 貴監督”

ゴジラのテーマが印象的に使われており、インパクトがありました。
映画内で流れた曲の全体感としても映像とマッチしており、ストーリーへ没入していけたのがとても良かったです。
シンプルに物語も面白かったですし、色々なオマージュも交えていたのでオタク寄りな方々も楽しめる構想になっていました。

「午前10時で賞」
“暗殺の森 ベルナルド・ベルトルッチ監督”

“ミツバチのささやき“とどちらも似たような映画だったので、迷いました。
“ミツバチのささやき“の方が希望が見えるので良いかなとも思ったのですが、体制に合っていない人間が自分を押し殺しながらも体制から離れられずに生きる葛藤、弱さが心に残っているのでこちらを選びました。
自分を生きるということの重要さを再認識させられます。

「配信賞」
“Red White& Royal Blue マシュー・ロペス監督” 

少し先に進んだ世界観(これがスタンダードのようにも思うけど)から生まれた、現代版ロミオとジュリエット。同じテーマを何回か観ると自分の中でのスタンダードは更新されてくるので、もう少し進んだ未来が撮れるんじゃないかなと思っていところに現れた映画でした。
こういう映画が増えていくことで本当に世界が変わっていくんだろうなと楽観視しつつ、映画見ない人は見ないもんなとも思います。
自分の世界に存在しないものは受け入れにくいのは誰でもそうだと思うので、色々な角度でものが見れるようにする努力(習慣)を続けていきたいところです。

「アニメ賞」
“窓ぎわのトットちゃん 八鍬新之助監督”

黒柳徹子さんの自叙伝を映画化したもの。
危なっかしいトットちゃんを見守れる親御さんと学校。それに対比して戦時下で厳しく締め付けられていく周囲。
“ミツバチのささやき”でもそうですが、周りの環境を人一倍感じていながら、自分の思ったように進んでいく自由さは、見ている側からはハラハラしますが、その危なっかしさこそが希望と自由を内包しているのかもしれません。
それを許容できるかどうかが、これからの(多分今までもずっと)大人の器の大きさのようにも思えます。

「アクション賞」
“ジョン・ウィック コンセクエンス チャド・スタエルスキ監督”

胃もたれするくらいの濃厚豚骨アクション(アクションの量が)。
油の入れすぎでもういいよと何度も思いましたが、シリーズ最後なのでアクション賞でよいのではないでしょうか。(投げやり)
“ベイビーわるきゅーれ”は無事に3作目を製作してくれるようなので、次作に期待です。
ちゃっかりコメディ賞に入ってるかもしれませんが。

「コメディ賞」
“翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~ 武内英樹監督”

この作品のために作ったような賞なので、初めての「コメディ賞」は“翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~“です。郷土愛はないものの東京生まれなので、他の地域の方の感想も聞いてみたいです。次回以降も「コメディ賞」は続けていきますので、バカバカしい映画を紹介していけたらと思います。
意外とそういう映画の方が世間をまっすぐ見えていることも多いので、あんまりバカにもできないんですよ。
候補に入っていた“愛にイナズマ“も、ハグのことを存在の確認と言っていてとても良かったです。
(そこらへんはコメディ感ないけど)
24年もいっぱい存在の確認をしあっていけると良いなと思っています。
年末はできるだけやりました。

「主演賞」
神木隆之介 From“ゴジラ -1.0”

これも迷いましたが、少し弱そうな印象が強かった神木君の狂気の眼が印象的だったので。
よくよく考えてみれば、”るろうに剣心“の時もトラウマを背負った、似たキャラクターを演じていたのですが、あそこまでの狂気の眼はなかったので、今回の演技はさらに素晴らしかったと思います。
最後の生きるための決断は神木君が”るろうに剣心“で演じていた宗次郎が受けた天翔龍閃の左足に近いものを感じたので、そういう繋がりが実はあったのかもしれません。

「助演賞」 
リリー・フランキー From“アンダーカレント”

23年一番映画館で笑わせてくれたリリーさん。(堪えきれず映画館で爆笑してしまいました)
カウントダウンもリリーさんのラジオを聞きながら過ごしました。
元々の人柄もあるのかもしれませんが、マンガのキャラクターと一番近かったのがリリーさんのようにも思えます。
ふざけているように見える人が一番深いことを言ったりする。
色んな視点で見ること。

「特別賞」
“福田村事件 森達也監督”

時代を経ても変わらないムラ文化の嫌すぎるドロドロさ。
恐怖というものがどのように伝播していくか、人を変えてしまい、動かしてしまうか。
これを今の映画として観られるか、自分事として捉えられるか。
テアトル新宿では連日満杯だったようなので、こういう歴史が多くの人に観られたという現実は良かったのかなと思います。
恐怖に動かされないための回復の重要性。

「作品賞」
“市子 戸田彬弘監督”

毎年のように年末にひっくり返る作品賞。
ストーリー、主演の杉咲花さん、助演の若葉竜也さんのどれも素晴らしい映画でした。
助演の若葉竜也さんは今泉監督作品の常連でよく見ていたのでいつも応援しているのですが、最近ではCMにも出るようになり、今作での演技からも今後一層活躍されるように思います。
主演、助演ともにワダデミー賞の可能性も高かったのですが、全体感がとても良かった映画なので、作品賞ととさせていただきます。

人間が作る制度にはいつも穴があり、そこにはまってしまい抜け出せなくなってしまう人が常にいます。
ひょっとすると自分がそうなっていたかもしれない。
そこにいるのにいないことにされる。自分の存在の不確かさ。
周りの価値観に左右されない自分を持つこととともに、社会から誰も漏れないように制度も柔軟に対応できるようにすることも必要になる。
個々の問題と社会の問題を分断せず、みんなで助け合っていければいいなと思います。
できる事をできる時に、できる分だけ。
ハグできる人にはハグをしてお互いに存在を確認しあっていきましょう。

23年は個々の存在に疑問を投げかけ、再構築していく話が、特に邦画には多かったように思えます。(そういうことも相まっての関係性?)
その中での“市子”。
まだ劇場で公開中ですので、良かったら是非。

24年も“エクスペンダブルズ”、“シャクラ”、“アクアマン”、“カラオケ行こ!”、“哀れなるものたち”、“ボーはおそれている”、“犯罪都市”などなど期待作が目白押しです。
24年も楽しんでいきましょー

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