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プリティートラベル初陣

奈良に行きました。1泊3日の大冒険。たくさん感じたこと、絶対忘れないための備忘録です。

経緯¦なぜ奈良へ?

笠井康平という男を応援しに行きました。
以下、こへくんと呼びます。

こちらのお方です

笠井康平(30)

2023-24シーズンからバンビシャス奈良へ移籍。
ガッツと気迫溢れる守備、冷静な試合運びが持ち味のPG。とても謙虚。

ダイヤモンドの瞳とプリティかつ勇敢な姿で私の心を滅多刺しにする。この世界をハートフル守備で照らすために、プリティ星からやって来た。

後半は飛ばしてください

移籍が決定した夏、遠くに行ってしまうショックで泣きじゃくった私。しかし、気づきました。
私が会いに行けば無問題では?
せっかくならホームユニ姿を見たい。今季こへくんが戦う場所として選んだ【バンビシャス奈良】のホームに行ってみよう。そんな気持ちで奈良行きを決行しました。

思い出¦アリーナに行くまで

①夜行バス
節約のため、行きは夜行バスを使いました。結論から言うと、対策さえしっかりすれば良い交通手段でした。事前に有識者からアドバイスを貰い、完璧なスカウティングをしてきました。
体のだるさは避けられないものの、そこまで苦ではありませんでした。

②古都奈良の建造物
アリーナに行くまで時間があったので、五重塔を見に行きました。

オョ〜!

工事が着手されているものの、趣を大いに感じました。空高くそびえる姿、こへくんがてっぺんを取るところを見たいと思いました。

再会¦お久しぶりです

いざ、ロートアリーナへ。正直緊張で、席に着くまで小鹿のように震えておりました。会いたい気持ちで足が早まり、一般入場列の横をFCカードを片手に駆け抜けました。それは、ドスドスと足音デカく汗でぐしゃぐしゃのバケモンでした。

ミニバスのエキシビションマッチが終わり、ぞろぞろと練習にくる選手たち。いつだ?いつだ?とかつてない心臓ハイテンポなリズムを刻みながら、その時がきました。

プリンセスのお出ましです

その瞬間、水風船が道端に勢いよく叩きつけられる如く私の涙腺が決壊しました。会いたかった。ただそれだけで、ここまで来てよかった。あ〜〜〜〜いるね、いるね!と安堵し、涙で顔がべショベショになりながら、アップを見ました。試合始まってないのに、市民プールぐらい泣きました。

game1¦アウェイベンチ裏

こへくんはスターターで登場。夢に見たこへくんスターター起用。嬉しくてたまらなかった。昨季より多いプレータイム。その分見えたこと、初めて知れたことがたくさんありました。
悔しさをあらわにする場面、大きな声でチームメイトに指示を出す場面。ゴールに果敢にアタックし、チームを引っ張る場面。どれも本当に彼の良さが出ていて、何度も何度も嬉しくて涙を流しました。

2日間を通して印象的に残った出来事が、1日目にありました。1日目、前半終了間際にこへくんが大きな音を立てて、コートに転がりました。暫く動けなくなり、ヨロヨロと立ち上がりそのまま裏に行ってしまったことです。
心が鉛のようになってしまいました。高校生の時に習った、夏目漱石の「こころ」にあった「鉛のような飯を食う」という表現が分かった気がしました。得体の知れない何かが胸にずっと居座っている感覚でした。

絶望的から冷や汗とめまいで席から立てずにいる私、とても長く感じるハーフタイムの時間を過ごしました。ハーフタイムの半ば、奈良の選手がアップにぞろぞろとやって来ました。焦燥した目でなんとか見届けていると、頭をモシャモシャとかく男がやってきました。

こ、こ、こへくん!???!なぜここに!!?

夢でも見てるのかと思いました。私、興奮で用意していたボードを思わず見せつけ手を振ってしまいました。反射でした。

ワッ!わァッ!

絶対に感動の再会にふさわしくない訳の分からないボードです。それにも関わらずこへくん、これを見つけてくれ、目を合わせコクリと頷いたのです。(オー……プリティー…)
痛みを抱えながらも、戻ってきてくれてありがとう。我慢が美学とは言いきれませんが、本当に本当に辛い中戦ってくれてありがとう。不屈という言葉が世界一似合う男ですよ。

game2¦ホームベンチ裏


2日目の試合、序盤早々に怪我で下がってしまう選手がいました。そのため、奈良はオン0で凌ぐ場面が多々ありました。そんな中、ウォームアップで昨日痛めた足を気にして「痛い、痛い」と呟いていたのが嘘のようにこへくんはコートを華麗に駆け回ります。
辛いチーム状況、苦しいコンディション。そんな中、懸命に戦う姿がとてもかっこよくて誇らしかったです。
悔しさも辛さも嬉しさも、シーズンこれから何度も共有できることが幸せで身震いしています。

誇らしくて本当に嬉しかった

ここまで心を捕まれ、泣きながら試合を見た2日間は8年間のオタク人生で初めてでした。

不安だった移籍

はじめて応援している選手の移籍。はじめてBREX以外のチームをワンシーズン通しての応援。初めてのB2。かつてない距離の遠征。何もかもが「初めて」でした。

正直とても怖かったです。私はとても弱くて臆病な人間です。だから、今までずっと知らないもの、分からないものは怖くて避けてきたような人生でした。目の前に壁がそびえ立つと、途端に自分の存在がちっぽけで、駄目だ無理だと思ってしまう、あの瞬間が嫌いでした。いざという時に萎縮して下を向く自分が嫌で、やるせない気持ちになります。

けれども、今回の移籍でそんな弱い私を少しだけ乗り越えることができたと思います。
どんなに怖くて不安でも、それを一身に受けてでも応援したいと思える選手に出会えた幸せを再確認できました。何より、自分で不安や恐怖を薙ぎ払って超えることができました。立ち向かう、超える勇気を与えてくれたこへくんって本当に偉大な存在です。

勇気を届ける魔法使いに違いないです

おわりに

現在、奈良もこへくんも苦しい時だと思います。
できることならば、こへくんの責任や痛みといった辛さを全て私が請け負いたい。ですが、悲しいことに、それはできません。

だからこそ、めいいっぱい応援するしかないと思います。私が唯一できることは、応援すること、こへくんが最高だよー!と伝えることだと思います。だからどうか、頑張ってほしいです。
きっと私は地球滅亡する最後の日までこへくんのこと応援してるんだろうと思うぐらいには、大好きな気持ちが増した2日間でした。

わたしをこんなに夢中にさせてくれてありがとう!人生史上最高に楽しい幸せな時間を毎秒過ごせているのは、こへくんのおかげです。目を離すとビュンビュンと風のようにコートを舞うこへくん。そんな背中に必死に追いつけるように私も精一杯応援していくつもりです。

どこまでも、どんなときでも応援するよー!
こへくんの今季の戦い、ワクワクが止まりません!

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