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【CWS】2023年ホワイトソックス 戦力分析

※ヘッダー画像は CWSツイッターのヘッダー画像より。
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スプリングトレーニング前に、2023年シーズンの戦力分析をしたいと思います。

主な野手の退団・入団

主な退団選手
1.アブレイユ(内野手)FA ⇒HOUアストロズ
2.メンディック(内野手)FA ⇒NYメッツ
3.エンゲル(外野手)FA ⇒SDパドレス
4.アンドラス(内野手)FA
5.ハリソン(内野手)FA ⇒PHIフィリーズ
6.AJ. ポロック(外野手)FA ⇒SEAマリナーズ
主な入団選手 
1.ベニンテンディ(外野手)FA
2.V. レイエス(外野手)FA (マイナー契約)

野手では多くのレギュラークラスの選手が退団します。その中でも、2014年から9年間ホワイトソックス打線の中心を担っていたホセ・アブレイユが、FAとなって移籍するのが大きな戦力ダウンです。一方で補強できたのは、アンドリュー・ベニンテンディだけという少し心許ない状況です。ただ、左打者が少なかったので、2022年に打率3割を打った巧打のベニンテンディの獲得はプラスです。また2021年ゴールドグラブ賞を獲得した好守のベニンテンディがレフトを守ることで、A. ボーンが本職の一塁を守るようになり、外野守備が格段と向上します。

スターティングラインナップの予想

スターティングラインナップの予想は以下の通りです。
1.(遊)T. アンダーソン
2.(中)L. ロバート
3.(左)ベニンテンディ*
4.(指)ヒメネス
5.(一)ボーン
6.(三)モンカダ# 
7.(右)シーツ*
8.(捕)グランダル#/ザバラ
9.(二)R. ゴンザレス/L. ソーサ
*:左打ち, #:両打ち
首位打者の経験のあるアンダーソンが1番に座り、2~5番は、OPS.800前後を期待できる打者が揃い、それに続く6~8番は、OPS.750前後を期待できる打者が揃います。9番にはセカンドの選手が入り、そのポジションをゴンザレスとソーサが争う形となります。

控え野手

開幕ロースターは、野手が13人と仮定すると、控え野手は4人になりますが、あえて5人挙げます。
1.捕手:ザバラ
2.内・外野:L. ガルシア#
3.内野手:J. バーガー
4.外野手:V. レイエス
5.外野手:O. コラス*
外野手のオスカー・コラスは、2017年~2019年にソフトバンクに在籍していた選手です。2022年にはマイナーリーグ合計で117試合に出場し、打率 .314、23本塁打、79打点の成績を残し、2023年はメジャーリーグデビューが期待されています。

総括(野手)

2022年のラインナップと比べると、アブレイユが抜けて、ベニンテンディが入っただけしか違いがないのですが、戦力ダウンの印象が否めません。戦力アップするには何が必要かと考えると、まずは、ロバートとヒメネスの2人の外野手が故障なくシーズンを過ごすことです。さらに、ボーンとシーツの2人が、20本塁打を打つほどに成長すると、かなりの強力な打線となります。またサードのモンカダの復調も必要です。9番打者のセカンドは、ポジション争いをすることで、成績向上を期待したいです。8番捕手は、グランダルの年齢から考えてフルシーズンの活躍は難しいですので、ザバラと交代で1年間戦って欲しいです。ただ、これらを全部実現するというのは、希望的観測に過ぎません。カギはロバート、ヒメネス、アンダーソンの3人の健康状態でしょう。2022年は、この3人が故障でフルシーズンの活躍ができませんでしたが、故障さえなければ、ロバートとヒメネスは、OPS .800以上打つ実力があり、アンダーソンは打率3割を打つ実力の持ち主です。この3人が130試合以上出場し、規定打席に到達できれば、強力な打線になることは間違いありません。

好守とパワーが魅力のルイス・ロバート↓↓↓

パワーヒッターのヒメネス↓↓↓

高打率のティム・アンダーソン↓↓↓

主な投手の退団・入団

主な退団選手
1.クエト(先発)FA ⇒MIAマーリンズ
2.ベラスケス(救援)FA ⇒PITパイレーツ
主な入団選手 
1.クレビンジャー(先発)FA

2022年エースのシースに次いでrWARが高かったクエトがFAで退団しますが、SDパドレスからFAとなったクレビンジャーと契約し、5人の先発ローテーションが固まりました。

先発ローテーション

先発ローテーションの5人は、以下のように予想しています。
1.シース
2.ランス・リン
3.ジオリト
4.クレビンジャー
5.コペック
*:左投げ
エースのシースには、サイヤング賞獲得を期待しています。5人全員が実績のある先発投手ですが、懸念点をあげるとすると、先発ローテーションに左腕がいないところと、ランス・リンが35歳を越えて下降線をたどる年齢となっているところです。

↑↑↑2022年サイヤング賞のファイナリストに入ったディラン・シーズ

ブルペン投手

SU:グレーブマン
SU:バマー* 
MID:R. ロペス
MID:J. ケリー
MID:ディークマン*
MID:ルイーズ
MID:フォスター
MID:クロシェ* (シーズン途中復帰予定)
LR:D. マーティン
LR:ランバート
*:左投げ
※CL:クローザー(抑え)、SU:セットアップマン、MID:中継ぎ、LR:ロングリリーフ
ブルペン投手陣は、クローザーのヘンドリックス以外は、前年とほぼ同じメンバーです。左腕の快速投手クロシェが、今年TJ手術から復帰する見込みであることがプラス要因です。ロングリリーフや谷間の先発ができるD. マーティンやランバートが、先発ローテーションに故障者が出た場合、先発に回ることが予想されます。

衝撃のニュース①

1月8日に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。リアム・ヘンドリックスが悪性リンパ腫「非ホジキンリンパ腫」の治療を行うことを、自らのインスタグラムで公表しました。まずは治療に専念し、病を克服して、また是非あの力強い投球と、ガッツあふれるパフォーマンスを見せて欲しいと心から祈っています。

衝撃のニュース②

1月下旬に、クレビンジャーがDVの疑いで調査を受けているというニュースが飛び込んできました。LAドジャースのバウワーのケースもありますし、調査結果次第では、長期間の出場停止ということも十分考えられます。そうなると大きな戦力ダウンです。

総括(投手)

2022年は、ア・リーグ15チーム中、防御率 8位、自責点・WHIP 9位、被打率 7位と中ほどの成績でした。先発投手にはクレビンジャーが入団し、若干戦力アップと思ったのですが、DV容疑の調査結果次第では、戦力ダウンとなります。救援投手はヘンドリックスの離脱により、大きな戦力ダウンです。しかし、タンパベイ・レイズのように、代わる代わるクローザーを務めるスタイルも考えられます。今年就任したばかりのペドロ・グリフォル監督の手腕の見せ所です。ヘンドリックスの回復を祈りながら、残ったメンバー全員で40セーブくらいを記録できるように頑張って欲しいです。

戦力分析全体総括

野手の中からケガで離脱する選手が前年より少なければ得点は増加し、得点数はアメリカンリーグ5~7位とリーグ中ほどの成績になると予想しています。ブルペン投手陣は、ヘンドリックスの不在を全員でカーバーすることで前年並みになると予想します。また外野守備の向上を考慮すると、失点は前年より若干改善し、失点数はアメリカンリーグ7~9位とリーグ中ほどの成績になると予想しています。投打ともに中ほどの成績ですので、勝敗数は83勝79敗、ア・リーグ中地区2~3位と予想します。この勝敗数では、ワイルドカードに入って、プレーオフ進出することは難しいでしょう。野手でオスカー・コラスが新人王を獲得するような活躍をするとか、投手でデービス・マーティンが先発投手として二桁勝利をするなど、予想以上の成績を残す選手が出てくれば、プレーオフ進出が見えてくると思います。
但し、クレビンジャーが出場停止となった場合は、チームの失点数は増えるので、勝率5割を若干下回る成績になるでしょう。
このあと、スプリングトレーニング中にも、FA選手の補強やトレードがありますし、ケガ人の発生もありますから、開幕前には変化があるでしょう。開幕前に、あらためて戦力分析を行いたい思っています。


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