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くまを編むまで(1)

吉祥寺はなれに住んで、しおりと出会ってから今までのこと

「クリスマスプレゼントは何がいい?新しい帽子?かばん?何がほしい?」「…うーーん、、、くましゃん、、、」「え?くま?くまが欲しいの?」「にじいろのくまがいい」

 まいったな〜、、、今までしおりにはたくさん編み物で帽子とか、かばんとかあげてたけど、正直にんぎょうはあげたくない、、、魂が宿ってしまうし、、、もらって数年経って、捨てにくくなってしまうものはあんまり人にはあげたくないよね。そう思ってたらあっこさんも同じことを考えていたようだ。その後期間をあけて何回聞いても同じ返答なので、今年はくまで決定。でもついにプレゼントの希望が聞けるようになった。

自己紹介

 わたし、りっぴは吉祥寺の井の頭公園に隣接する一軒家に住むアラサー建築家。最近やっとこさ2級建築士として独立しましたが、まだまだ建築士事務所バイトから抜け出せられないひよっこ。一軒家に一人で住んでいるのではなく、友人たちと大人5人+子供1人で一軒家を借りて住んでいます。いわゆるシェアハウスといわれるやつです。

 最近、自分のことを初めての人とかに語るときに、シェアハウスに住んでいること、特に3歳の他人の子供と住んでいることを語ることが避けられない。話すと、大体驚かれ、次の一言には「いや〜、絶対私(俺)には無理だわぁ。」って言われるのがいい加減うざくなってきて、どうしたらうまく語れるのか、、、と考え、いっそのことしおりとの日々、シェアハウスの日々を文章でまとめてみるといいかな、と思い取り急ぎー2020年のクリスマスプレゼントにくまを編むーまでの我が家のアイドル・しおり(3歳5ヶ月)との日々に関して書いていこうと思います。ちなみに日々のつぶやきは「まいにちしおり日記(@mainichishiori)」というツイッターアカウントでつぶやいてます。

シェアハウスとの出会い

まずはシェアハウスに関しての説明。吉祥寺の井の頭公園の隣りにある一軒家を、大家さんがシェアハウスとして改装、調べてみると2013年から始まったようです。2013年はちょうど東京に移った時だな〜。詳細リンクは↓

どうやらコモンスペース(庭のこと?)は菜園会員も利用可能とのこと。ただし私が4年半いた限り菜園会員と会ったことはありません。(笑)

私は当時勤めることになった設計事務所が吉祥寺に会ったこともあり、吉祥寺で別のシェアハウスを運営しているアンモナイツのみどりさん(https://www.facebook.com/mdr0711)経由でこのシェアハウスのコーディネーターである地理人さん(https://www.facebook.com/chirijin.imaizumi)を紹介いただき、2016年の5月か6月に吉祥寺はなれ(以降はなれ)に住み始めました。

シェアメンバーとの出会い

それからあっこさんとじゅんさん(しおりのパパママ)がはなれに見学に来たのが2016年の12月くらいだった気がする。その時はまだしおりはいなくて、(後日談でお腹の中にはいたかもしれない)2階の一番大きな部屋の入居候補としてリビングで地理人さんと面談していた。はなれに入る人はまず地理人さんがどんな人かみてくれるので、私は基本地理人さんがOK出したらそれを信頼すると決めている。じゅんさんはめちゃ背が高くて、私の好きな山陰(島根)が実家とのことで印象良く、あっこさんはその日のその足で「今から仕事でタイなんです〜!」ってスーツケース持って飛び出して行ったのがめちゃくちゃ印象的だった。

その後、2017年1月位からじゅんさんとあっこさんが入居。ただじゅんさんは島根に自分の会社があるので半々2拠点生活、あっこさんは作家業で世界を飛び回る感じであんまり家に一緒にいた記憶はないような、、そもそも私が仕事でほとんど家にいなかった気がする。。。2月か3月くらいになって、あっこさんの体調があんまり良くないなー、みたいな時期があり、子供ができたことを聞いた。なんか「話があるんだよね、」的なことを言われて「…まさかもう出ていくの…?」って思ったら子供ができた報告だった。その時私が思ったのは、「あ、じゃあここから出ていってしまうんだな。残念。」だった。まさかその時シェアハウスで子育てが始まるとは微塵も思っていなくて、あっこさんの実家は幸いにも下北沢だったし、当然の如く子育ての為に実家やら、新しい家に家族で住むんだろうな、と瞬間的に考えていた。その時の私の普通はそれだった。

他人の子供と住む、、、ってできるのかな?

子供ができたことによって、吉祥寺はなれはすこしザワザワした。どうやらあっこさんは子供を育てながらここに住みたいらしい。まあ思いは人それぞれですね。大家さんへの報告・承諾や、ちょうどその時コーディネーターさんが変わるかも…?的なこともあって、一度地理人さんと住人の一対一面談が行われた。その時聞かれた内容は95%忘れたけど、はなれに赤ちゃんが住むことについてどう思うか聞かれたのは覚えてる。「普通に無理じゃないですか?」って言ったと思う。正直私は怖かった。だって一緒に住んでいることによって赤の他人の赤ちゃんになにかしてしまったら取り返しがつかない。あと、その時の私は仕事で夜帰ってくるのが12−1時くらい、寝るのは2時みたいな生活をしていたので、夜バタバタする。ドライヤーだってかけたい。ので「家に赤ちゃんがいるから、的な配慮はほぼできないと思います。」って言ったことだけは覚えている。

その後、日々すれ違う住人からの話を聞くと、やっぱりあっこさんははなれに赤ちゃんと共に住み続けたいらしい。はなれメンバーのえりちゃんと話してたら、えりちゃんは「いいんじゃない?」っていう反応だったので、私は驚いた。そっか、いいのか。いいか悪いかというより、私は「できない」と思っていたので衝撃だった。どうやら赤の他人の赤ちゃんと住むことはできるらしい。

ちょっと経って、シェアハウスで赤ちゃんを育てるために、先人の意見を聞こう!とういことであっこさんとじゅんさんが銭湯でシェアハウスをやっていて、かつ住人に子供がいる、みたいなところに話を聞きに行くらしい。おもしろそうだから私もついていった。そこのシェアハウスのお子さんは男の子で、たしかもうすぐ2歳位の子だった。結構わんぱくだったので、その子がリビングにくると部屋のものがどんどん届かない位置に置かれていった。普通に可愛かった。家にちっちゃい子がいるっていいかもしれない。あっこさんは色々何が他の人の迷惑になってしまうか、気をつけたほうがいいことなどパパママや他の住人にも聞いていて、ほんとにはなれに住み続けたいんだなー、って思った。こんなに熱意がある人を遮るのはよくないな、うん、折れよう。他人の赤ちゃんと住むって面白いかもしれない。この時らへんから「あっこさんの熱意に負けたんで賛同します。」って言っていたように思う。

結果、はなれは赤ちゃんを受け入れ、コーディネーターも変わらず続くことになった。そして月日は過ぎて、、、ほとんど何してたか覚えていないが、、、春にみんなで庭の畑に苗を植えてたときに、あっこさんが妊娠中でかつじゅんさんに心配されてたのに素手で土いじりして(妊婦さんは雑菌が入るので、なれていない人が急に土とか触らないほうがいいらしい。)、案の定体調悪くなって倒れて、じゅんさんが「だから言ったのに、、、」って言ってて面白い夫婦だな、って思ったのは覚えている。

もうすぐ天使に会えるよ!

その後あっこさんが出産のために実家に戻った。確か予定日の1週間くらい前だったような、、、そして私はラインだったか、口頭だったか、誰に言ったかも覚えてないけど(はなれのグループラインだったかな?)実家にもどるあっこさんに対して「もうすぐ天使に会えますね〜!」って言ったのを覚えている。その瞬間はっとした。私の中で一緒に住めるかどうかわからない不安な赤ちゃんはどうやら天使らしい。そっか、そっかそっか。楽しみにしてたんだなー、私。心の中では不安がっていたくせに、私は赤ちゃんが生まれるのにあたりちゃっかり赤ちゃん用の編み靴の本を買って、編んでたりしていた。

そしてそして、ついに赤ちゃんが生まれたのとのこと!たしかラインで報告があった気がする。私はすぐにじゅんさんに「赤ちゃんの足、どのくらいの大きさですか?」ってラインして、「7,8センチくらい!」という返答をもとに編みかけていた靴がでかすぎることに気づいて急いで編み直した。赤ちゃんって想像よりちっちゃいんだなー。確か割とすぐに編み終えて、はなれに荷物を取りに来たじゅんさんに渡した。じゅんさんはもちろん、あっこさんもかなり喜んでくれたそうで、良かったよかった。その後3ヶ月くらい赤ちゃんたちは下北沢の実家で過ごし、その後はなれに帰ってきた。…ただ、困ったことに初めてしおりにあったときのことを微塵も覚えていない、、、、いつだっけ…、シチュエーションも覚えていない、、、過去のカレンダーを見ると、2017年の10月29日にはなれでご飯会をしているので、多分これは赤ちゃんおめでとうの会なので、それまでには会っているはずなのだけど、、、

そんなこんなで3,700字位書いているし、この後は過去のラインや写真、カレンダーをきちんとあさって書いていきたいと思うので、とりあえず今回はここまでにします。しおりと会うところまでしかかけなかった。。。12月中には後半(もしかしたらもっと続くかもしれないけど)を書ききりたいと思う。多分。


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