殺傷犯を目の前に僕は何ができるか

6月9日、新幹線車内で殺傷事件が起きました。

残念なことに亡くなった方もいらっしゃいます。被害者の方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族、事件により怪我やご心痛に遭われた方々にもお見舞い申し上げます。

昨日僕はこの事件を、
偶然 銭湯のテレビで聞いた。

今寝泊まりしてるゲストハウスに、
テレビはないしワンセグもない。

ネットでもニュースはロクに見ないから、
今台風が来てることさえもこの事件の後に知ったくらいだ。

銭湯で偶然聞かなければ、
そのまま気付かず終わる出来事だったんだけど。

ちゃんと考えて見たいと思う。

この事件を詳しく知らない方のために、
以下引用します。

事件は9日午後9時45分ごろ、東京発新大阪行きのぞみ265号(16両編成)が新横浜―小田原間を走行中に発生。女性2人がなたで切りつけられ、止めに入った会社員、梅田耕太郎さん(38)が殺害された。死因は首を切られたことによる失血だった。

小島容疑者は「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と話しており、なたと果物ナイフをリュックサックに入れて車内に持ち込み、乗客を無差別に狙った可能性があるとみている。

(順不同、下記より引用)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31625730R10C18A6CC1000/

更に僕が聞いたテレビの報道を、
ざっくり説明すると。

満員の新幹線の終電に男が乗り込み。
ナタとナイフを持って女性2人を負傷させ、
その後止めに行った男性がターゲットに、
馬乗りになって滅多刺し、男性は出血死。
ちなみに東方神起のライブ後で、
乗客は女性だらけだったらしい。

まず、以下これから話す考えは
全て僕の一方的な考えであるので、

「ふーんこんな考えか」と思う程度で聞き流して欲しいです。それを条件に見て欲しいです。

まず、これ聞いてな、

僕は女性たちを助けられるだろうかと。

いや正確には、
僕はどうやって女性を助けられるだろうか。

当事者ではないこの冷静なときには、
止めに入ることは非常に危険だということはわかる。

ただその場にいたらどうだろうか。

女性が多くいる車内で、
目の前で女性が傷つけられている状況で。

自分一人で止めに入る以外の、
選択肢を選べるだろうか。

もし遭遇してしまったら、
どう対処すれば正解なんだい?

彼は人間として真っ当なことをした。

間違いない、傷つく女性を見て男性として
耐えられるわけがない。

一見正しいようにみえる。

その瞬間の判断は、
人間の論理感としては正しい。

でも冷静な判断とは言えない。

「犯人が逆上してさらに暴れるかもしれない」
「犯人が自分をターゲットにするかもしれない」
「人を呼んで大勢で応戦するほうがより安全だ」

その場にいなければ、
こうして色々な可能性を考えられる。

でも僕はもし遭遇したらその状況下で。
人として人を守りたいという欲を殺して。

自身で止めに入る以外の、
冷静な判断ができるかなと。

これは見て見ぬ振りをするという、
論理感の話ではなくて。

起きた状況を俯瞰して、
自分が殺される可能性まで鑑みて。

自分ひとりで助けに入らないという判断ができるかということ。

間違いなく言えることは、
これは結果論でしかないけれど。

今回の件に関してひとりで立ち向かうことは、
少なくとも最善策ではなかった。

なぜならば本人が、
犠牲者となってしまったから。

自分が死ねばもう、
それで全てが終わりだ。

例え何人の命が救われたって、
自分が死ねば関係ない。それで終わりだ。

マリオのゲームのように、
ライフが1つ減って明日やってくるようなことはきっとありえない。

僕は、そういう意味では。

僕自身さえ助かれば、
犠牲者は何人であろうと関係ないと思っている。

いや普通はそうなんだ。
みんなそう思っているはずだ。

でも冷静なときはそうだとしても、
「そのときになったら」僕はやはり。

ひとりで立ち向かってしまうかもしれない。

ひとりで立ち向かって、何事もなく、
事態は収束するだろう、収束させてみせる。

やはりそういう風に、
思ってしまうのではないかと。

結局結論はないし全てがわからないけど、
そんなことを考えました。

皆さんはどう思いますか?

おわり。

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