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【アニメ話】アニメ史に残るキャラクターが躁鬱を繰り返している話

こんにちは何するため、すらぷるためです

先日X(twitter)で「2024年2月3日、ついに笑い男事件の日が来るんだ、、、!」と話題になっていたのを目にしました。これは胸熱!

2002年に放送されたアニメ「攻殻機動隊S.A.C」で登場する、笑い男なる犯人が引き起こす架空の事件ですが

このポストを目にしてから改めて笑い男の特徴を考えていくと、これが後に放送された「涼宮ハルヒの憂鬱」さらに現在進行中の「葬送のフリーレン」にも色々繋がるような気がしたのでその事について書いていこうと思います。

結論から言うと、笑い男、涼宮ハルヒ、フリーレンは同じ精神性とキャラの系譜を持っていて、同じキャラクターが躁鬱を繰り返しているんじゃないか!?という話です。


笑い男は現実をハッキングする

攻殻に登場する笑い男は、通行人の電脳の記憶を瞬時に書き換えるほどの特A級ハッカーであり、「のぞきが趣味」と言っていることからネットの住人という位置付けです(雰囲気的に引きこもり感もあるし)

その腕でもってセラノゲノミクスの社長を誘拐、最終的にはテレビカメラの前で脅迫事件を起こすのですが、その際に周囲の電脳化している人間全てにハッキングを仕掛け、リアルタイムで自分の顔を見た通行人の記憶を笑い男マークに書き換える荒技をやってのけます。

攻殻を未視聴の方は意味がわからないと思うので、このお話は超ざっくり要約すると「ネットを巧みに使う者が、現実社会に影響を与える」という話で、これは何かに似ているなと思ったのがこの記事を書くキッカケになっています。

おそらく笑い男というのは後のニコニコ動画やyoutubeなどの「動画サイト黎明期」が来ることを予言していたのではないでしょうか??

動画サイトが普及してから、ニコ動文化やハルヒダンスがわかりやすい例ですが当時はネット文化がジワジワと現実に作用してきた感じがあって、笑い男の「ネットから現実的な行動に移る」こととやっていることが重なるんですね。

そして笑い男の目を盗んで自身の存在を消す技術、現実にいる人々には一切認識されない状態、というのは笑い男が「ネットの世界の住人だから」という意味なのだと思います。

動画サイトが普及してきた年(05~07年)はwindows95時代のカンブリア紀とは比べ物にならないほどネットで起きたことが現実に影響し始めている筈です。そしてその間を挟むようにして06年に「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメがスタートしています。

同じ精神を持つキャラクターの躁鬱を考察する

攻殻の「笑い男」と涼宮ハルヒの憂鬱の「涼宮ハルヒ」に共通点なんかあるわけねえだろ馬鹿野郎この野郎と思っている方、ハルヒと笑い男をよ〜く見比べてみてください、ほとんど同じキャラクターですよ!違うのは見た目ぐらいでしょう!

涼宮ハルヒの「世界を改変する力」というのは原作やアニメを観た方なら感じたと思いますが、その力は願いをかなえていく、というよりは現実のあらゆる物理法則、時間、空間に設定されている数値を改変するような感覚に近いです(長門有希はまんまそういう能力だったし)つまり現実をハッキングしているという感覚に近いんですね

またハルヒが望めばその世界になる、というのは今でいうSNSのフィルターバブル現象や確証バイアスのことを指している気もするので、ハルヒの精神もネットの住人的な何かを感じます。ネットの世界から既存のシステム(笑い男が言うところの世の中のインチキ)を破壊したい欲求が「涼宮ハルヒの憂鬱」にはあったと思いました。


フリーレンはネットをやめて外に出た「笑い男」

最後に今放送中の「葬送のフリーレン」私もハマって観ていますが、この「フリーレン」というキャラクターにも色濃く「ニコ動youtube世代」の精神が入っていると思いました。笑い男やハルヒの最強ネットハッキングの力は無いですが、その力が「魔法」というものに置き換わっています。

それ以上にフリーレンの種族のエルフが、何千年も生きる長寿の存在というのが面白くて、これは言い換えると「昔のことも動画で知っている世代」なんですね

それこそまさにネットが普及してからの、一昔前の大量のコンテンツをアーカイブで観てる世代と重なります。ネット普及前の時代よりは動画サイトで過去の映像が手軽に見れるし、みんな観てるハズ・・・!

更にSNSや動画サイトが登場してからは、ありとあらゆるものを動画にしてアップロードすることでそれがコンテンツや「作品」に変化しました。

そうしてなんでも画面越しに観ていると、これは自分だけの感覚かもしれないけど、まるで世界を俯瞰しているような状態になり、気持ちが低体温になっていきます。そういう世代の気持ちのテンションみたいなものがフリーレンの性格にも表れていて、その結果が死んだ魚の様な目で「ふーん」な態度なんじゃないかと

終始「ふーん」

そうなるとフリーレンがヒンメル達とパーティーを組んでいた頃というのは現実で言うところの2007年ごろの「youtubeやニコニコがいい意味で無法地帯で楽しかった時代」に見えてきます。自分の思い出補正かもですが、当時違法アップロードされたアニメとか普通に転がってたし、その事を抜きにしてもなんでもありな感じで凄かったようん

次のヒットアニメは「躁」なキャラクターが登場するのか?

以上のことを考えると、同じ精神性を持ったキャラクターの系譜なんですが、みた感じ笑い男は鬱、ハルヒは躁、フリーレンは鬱、のように鬱→躁→鬱と系譜が同じキャラクターが躁鬱を繰り返しているのです!!

ということはもうここから予想できるんじゃないかと、、、この3人のキャラクターの精神を受け継いでる次に出てくるヒットアニメのキャラはハルヒのような「躁」状態なんじゃないかと思うのです。もうしょっぱなから元気100倍アンパンマン状態な訳です

ハルヒがなぜあんなに元気なキャラだったかというと、2006年頃は新しい文化(ネット)がやってきたから「これで何かが変わるんじゃないか!?」みたいなポジティブな期待感が乗っかっていた様な気がするんですよね。

なので次に「躁」状態のキャラクターが出てくるとすれば、ネット文化に期待したハルヒのように何かしらの新しいテクノロジーや文化の期待が乗っかった主人公が出てくる気がします。

その次に来る新しいテクノロジーと言えばやはりAI技術ではないでしょうか?例えばAIの性能を備えた超人のような人間もしくはアンドロイド(主人公)が現実世界で無双する話とか、それで元気いっぱいのキャラといえば・・・


あっ・・・・・!






アラレちゃん!!!!????


おわり

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