今回は、私たちが導入しているバイオガスキットについて、そしてその生成物であるバイオガスの話をお伝えします！

バイオガスの生成

バイオガスとは、有機性廃棄物（生ゴミ等）や家畜の糞尿などを発酵させて得られる可燃性ガスのことです。バイオガスの生成は、酸素のない生化学的プロセスで、バクテリアを使って複雑な化合物を単純な化合物に変換し、可燃性のガスを生成します。
牛が出す糞尿は、バイオガス消化装置に投入され、バイオガスとスラリーに変換されます。バイオガスは調理や冷房、その他の電気製品に使用されます。そして、バイオガスキット何に残ったのり状の物質「スラリー」は、高品質の有機肥料として使用されます。

バイオガスに関する技術

バイオガス技術には、一般的に、固定ドーム、フローティングドラム、フレキシブルチューブ、大型のスチール製またはコンクリート製の消化器があります。固定ドーム型、フローティングドラム型、フレキシブルチューブ型の消化器は、家庭用や商業用に設計・設置されています。
また、大型のスチール/ドーム消化器は、大規模な商業用バイオガス生産や発電に使用されることが多いです。例えば、ナイバシャのBiojoule Kenyaバイオガスプラントでは、花の廃棄物を利用して発電用のバイオガスを生産し、キリフィ・サイザルプラントのバイオガスを生産しています。ゴルジ・ファーム・エネルギー・パークのプラントは、2.2MWの発電容量の50%を農場に、残りの50%をケニア電力に供給しています。（Bonface 2015）

大規模（100頭以上）の酪農家は、循環型経済の中で商業的なバイオガス技術を導入することができます。政府の標準化された固定価格買取制度により、酪農家はバイオガスの生産と発電・送電網への販売から副収入を得ることができます。

バイオガスのメリット

- 酪農家が薪や農機具の代わりに電気を使うことができるクリーンなエネルギーを提供します。
- メタンを回収・燃焼してエネルギーを生産することで、温室効果ガスの排出量を削減することができます。
- 電気代などのエネルギーコストを節約できるため、酪農家の財務体質が強化されます。
- 臭気や廃棄物に起因する感染症の可能性を減らすことで、酪農場の一般的な環境を改善します。
- 低温処理機、製粉機、殺菌装置などの一部の酪農機械をサポートするために、地元の革新的な技術が導入されます。

バイオガスのデメリット

- 小規模および商業規模の消化器には高額の資本投資が必要である。
- バイオガスキットを管理するための追加労働力が必要。

su-re.coのバイオガスを利用した取り組み

su-re.coでは、バイオガスを生成するためのバイオガスキットをインドネシアの農家の方々に導入しています。このバイオガスキットは、小さな農家の方々向けに設計したもので、何度かのモデルチャンジを得て、一般的なバイオガスダイジェスターのデメリットを改善しています。また、su-re.coffeeやsu-re.cocoaの収益の一部がこれらのバイオガスキット導入のために使われています！

su-re.coバイオガスキットのメリット

- 導入費用が安い
- 小さく、軽く、簡単に導入できる
- 維持管理が楽
- 不要になれば回収して再利用できる

以下の画像は、実際にsu-re.coの導入したバイオガスキットのバイオガスを利用して、インドネシアの農家の方がキッチンでガスコンロを利用しているところを撮影して送ってくださった動画の一コマです！↓

また、バイオガスキットの作り方をインドネシアのメンバーが紹介した動画がありますので、ぜひご覧ください！バイオガスキットがどのように作られているかがわかります！↓↓

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