見出し画像

海外移住したら物欲がなくなった私

ガマルジョバ!(こんにちは!)
ジョージアの黒海から、surf anneです🥰

日本を離れてもうすぐ5ヶ月

先日夫にこんな相談をしてしまいました。
「気づいたら物欲みたいなものがなくなってて、買い物に行っても何も欲しいと思わないんだけど、私大丈夫なのかな…?」

すると夫も同じ気持ちだったそうで、
返ってきた一言が

「だってなにもないもん」

たしかに!!

ないのです、欲しいものが。

決して我慢しているわけではなく、
欲しいものがないのです。

5ヶ月前トルコへ引っ越した直後は、
今より目に映るものが新鮮だったし、新居での生活に必要な不足品もあったから連日買い出しへ行っていました。

それが今は、ふらっと近くのショッピングセンターへ行っても、
何も欲しいと思えないのです。

洋服だってアクセサリーだって日本より安いし素敵なのはあるけれど、
「それっている??」
と自分に問いかけてしまうのが先で、
気づいたら何も買わずに出てくることが何度かあり、
やがてショッピングセンターも飽きてしまいました。

特にここジョージアは、日用品やコスメ、お菓子などもトルコからの輸入品がほとんど。
ショッピングモールに入っている店舗もトルコ発のショップが多く、それらは以前住んでいたトルコで見かけたことがあるものばかり、そして値段を見てもトルコで買う方が断然安く、購買意欲がなくなってしまいます。

しかしそれだけが理由ではありません。

気が付いたら、物欲そのものが私の身体(脳?)からすっぽりとなくなったのです。

夫にそんな相談をした後、
日本にいた頃の私は、一体何にお金を使っていたのか…
と、冷静に過去の自分と向き合っていました。


日本にいた頃の物欲って…

元々私は高級ブランド品とかにお金をつぎ込むようなタイプではないし、
インスタ映えするようなスイーツやお菓子などにも惹かれるほどではなかったけれど、ショッピングに行けば欲しいものは沢山あったし、他人の洋服やバッグ、アクセサリーを見れば、素敵だな、羨ましいなと思うこともそれなりにありました。

私服通勤ということもあって、ほぼ毎月出勤用の洋服やヘア小物、アクセサリーなどを購入し一応流行りにも敏感だったし、

ネイルサロンには月一通い、毎月様々なネイルを楽しんでいたし、

美容院へも2ヶ月に一回は通い、トリートメントやらカラーリングで毎回15,000円くらいは使っていて、ヘアケア用品も購入していたし、

インコグッズ収集が趣味で、見つけては色違いで購入したり、
ポーチなんていっぱいありすぎて、夫にも呆れられてしまうほど。

キッチングッズや食器なんかも、家には十分あるのにも関わらず惹かれるものがあれば購入したり、

毎日家で飲むコーヒーは夫のこだわりもあり、ちょっといいコーヒー豆を使っていたし、

などなど…
それすら遠い記憶に感じてしまう。

海外移住で変貌した私の概念

それが海外住みになってからは、
トルコのファストファッション店で2,000円未満の服を数着購入したくらい。

(トルコは自国生産のブランドが多数あり、日本のユニクロやGUより安い)

日本で愛用していた洋服は8割くらい全て処分し、
こっちで着れそうな残り2割の洋服だけ持ってきたけど、
冬なのにアウターすら着るものがなかったため購入。

5ヶ月前日本で最後に施術してもらったネイルはすっかり伸び切り、
キラキラしていたジェル部分はなくなり、
昨年の入院時以来見かける、なんにもついていないただの自爪。

トルコにもジョージアにもネイルサロンはあるけれど、
行きたいとは不思議と思わない。
暖かくなってきたら、マニキュアでも塗りたくなるかな…🌼

5ヶ月放置した髪の毛はすっかり伸び、カラーしているから生え際は黒いし白いのもチラホラだけど、そんなのもヘアバンドしたり、ニット帽かぶれば平気で、
日本では絶対しなかったようなおしゃれが出来てむしろ楽しかったり。

元々ロングヘアだから伸びてもあまり気にならない。

インコグッズなんてもちろん売ってないし、ポーチなんてパッキングする際にそれ自体がかさばる。
透明なジップロックが一番かさばらず中身も見えて便利なことに気づいた。

便利なキッチングッズなんて売っていないし、
食器も鍋も、こっちのアパートには備わっているからそれで十分。

美味しいドリップコーヒーも売ってないから、毎朝手軽なインスタントコーヒーを飲むようになったけど、
トルコもジョージアも、スーパーのレジ横には1杯30円くらいのスティックタイプのコーヒーが売っていて、種類も多くて十分美味しい。


日本はどうしてあんなにもモノに溢れているのでしょうか。

家にあるモノで生活は十分事足りるのに、どうしてまた似たようなものを買ってしまうのでしょうか。

ジョージアでもトルコでも、スーパーへ行っても必要なものしか買わず、他に目移りすることがありません。

日本みたいにモノに溢れていないからです。

これが帰国日が決まっている短期の旅行で訪れているのならまた話しは違ってくるでしょう。
あれもこれも試してみたいし、お土産にも買っていきたい。

ジョージアに来てから食料品以外で買ったものといったら、
シャンプーや化粧水などのなくては困る最低限のものと、

バトゥミは雨の日が多いけど、メッシュシューズしか持っていなかったからアウトレットで買った2000円のブーツ。

本当にそれくらい。

髪の毛なんて、とまれば良い

先日、日本から愛用していた入浴時に使うヘアクリップが、シャワー中に手が滑り落として割れてしまいました。

日本にいた頃の私なら、次の日絶対買いに行くか、
落としたのがスーパー銭湯などの浴室だったとしたら、
入浴を一時中断し着替えて受付に買いに走っていたことでしょう…

そんな私がその時率直に思ったこと

ヘアクリップなんてなくても洗濯バサミで良くない…!?(笑)
髪の毛がとまれば。

そんな発想が自分からすぐに出てくるなんて、、、
自分でも少し笑ってしまいました。

”ない”ことが当たり前の生活

日本のように豊かではない環境に慣れ、たくましくなったのかもしれません。

”ない”とういうことにすっかり慣れ、
ないから買うのではなく、
”あるもので足らす”

気づいたらそんな発想が身についてしまった気がします。

ないものだらけでモノに囲まれていない生活なのに、
不思議とストレスはなく、
むしろ日本にいた頃より心が満たされていると感じています。

月一のネイルも、流行りの服も、毛先までトリートメントされた髪の毛も、
それらは自分のためだけではなく、
くだらない虚栄心みたいなものの塊だったのだと、
日本を離れた今、ようやく気付くことができました。

幸せってなんなのか

トルコではよく通っていた海沿いのカフェ
ただエーゲ海を眺めているでけで幸せだった
今は黒海を眺めて幸せを感じたり
夫婦で散歩しながら、鳥さんにごはんをあげたり🍞
ワンコに癒されたり❣
二人で合計1500円もあれば足りるビアホールで飲んだり

日本では気づかなかった幸せ、

目の前にあったのに見えていなかった幸せを

”いま”感じています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?