“THE CHEMICAL BROTHERS”が2012年にリリースしたキャリア初のライブ作品（CD＋DVD）、『DON'T THINK』を聴いて、観た。

彼らのようなアーティスト（DJユニット）の場合、よく知らないものからは「派手なパフォーマンスのない、CDの音をただ流すだけの、退屈なライブ」というイメージを持たれるのではないだろうか。

恥ずかしながら僕もその一人で、クラブで踊り狂うのと同じようなことに高いチケット代を支払いライブ参戦する価値が見出せなかった。

…というよりも無知であった。

ケミカルブラザーズの二人も、ファン以外からそのように見られていることを冷静に受け止めていた。

その証拠に、今作までライブ映像作品はまったく発表されてこなかった。